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「日本酒の海外進出にはワインの知識が不可欠」

こんにちは。
株式会社小林順蔵商店の小林佑太朗です。
ご無沙汰していましたが、現在絶賛ワインの勉強中です!

ワインの勉強

上でもお伝えしましたが、現在絶賛ワインの勉強中です。せっかく勉強するなら、ということでソムリエ資格取得!を目標に勉強しています。
なぜ唐突にワインの勉強をするようになったのかというと、今年の年初に受けた某セミナーでタイトルの「日本酒の海外進出を真剣に考えるにはワインの勉強をするのは不可欠である」という言葉を聞いたからでした。

いやいや、そうなんだろうけどさぁ~。ワインなんて似てるといわれてるけど、赤ワインとか色も全然違うし、遠回りするだけなんじゃないの?
日本酒には、日本酒独自の飲み方や楽しみ方があるんだから、ワインに迎合してしまってなるものか。

最初にその言葉を聞いたときは、そんな風に思っていました。
ただ、よくよく聞いていくと、そんな考えがいかに稚拙だったかと思いなおすようになりました。

「もちろんワインと日本酒は原料も違えば培ってきた歴史も違う。だけど、特に欧米系の日本酒ビギナーな消費者は、どうしても未知の酒類である日本酒を、自分の知ってるお酒の中ではどれに近いかな?って頭の中で比較しています。食中で楽しむ醸造酒となると、真っ先に頭に出てくるのはワインですよね。幸い、白ワインは(比較的)透明で日本酒と親和性が高い。そのため、この日本酒はワインだったらこのカテゴリーに入るような感じかな?(シャブリに似た感じだよねとか、ドイツのリースリングに似た感じだよねとか。)と頭の中でカテゴライズするんです。また、その地域で好まれているワインの傾向がわかれば、そういったタイプのお酒を、この地域の人は好きなんだ、って理解できるようになります。さらに、未知のお酒である日本酒をどのように楽しめばよいかというのはなかなか分からない。今感じている味や香りは良いものなのか、それとも悪いものなのか。その判断軸としてワインの知識を活用してるんですよ。」

確かに。

私自身が実際に欧州で出会ったワインディストリビューターや、町の一般消費者の人とかも、全然日本酒知らないもんね。

「日本酒は、日本食を食べるときに飲む極東の伝統的な酒類でしょ。」

もちろんそれはそれでよいけど、そうなるとどうしても日本酒は「たまに外食で食べに行く和食レストランで1杯くらいだけ飲む遠い国のよく分からない酒類」っていう認識から抜け出せない。

日々、のどが渇いたときやお酒飲みたいな~、って思ったときに
「あ、今日は冷やした日本酒をワイングラスで飲みたいな~」
っていう選択肢が出てこない。

それでは、いつまでたっても日本酒は現地での市民権を得られず、真のファンというのが得られづらい。

そうやって色々と考えていると、

これって、欧州各国を訪問していて、自分が感じていたことだ!

って思ったんですよね。
なので、すぐに某ワインアカデミーに入会して絶賛ワインの勉強の真っ最中となっているのです。

ワインの勉強をしていて思うこと

ワインの勉強はまだ始まったばかりで、全然全容が見えていないとは思いますが、現状で思うことをしゃべりたいと思います。

まず、ワインの勉強を始めて驚いたのが、教本の分厚さ
もちろん、色々な地域でワインが生産されていて、各地域に特有のルールがあるので、どうしてもそのせいだとも思うんですが、それでも分厚い!
各国(特にフランスとか)で決められるルールや、特例、生産できるワインの色の細かさなど、非常にシステマティックに色々と決められているんだなぁ、と驚きの連続でした。

また、今まで漠然と土壌や土地、いわるゆるテロワールが大事なんだろうな~、と感じていたことには、それぞれ理由があるんだなぁ、ということがわかりました。

それって、当たり前やん!

っていうことなんですけど、きちんと風土の特性を理解して、なぜこのタイプのワインが生産されるようになったのか、というのを理解できるようになると、グッとその土地やワイナリーへの理解が深まったような気がしました。

ワインって奥が深い!
日本酒にも通じることが色々とあるなぁ、と改めて思いました。
また、勉強が進んで感じたことはここに備忘録として記録しておこうと思います。

2020年も清酒の輸出額は過去最高を更新!

さて、2020年の清酒輸出額は、241億円と11年連続過去最高を更新しました。
輸出数量は昨年対比約87.3%と昨年よりも下がってしまいましたが、コロナ禍で全世界的に苦しい状況が続く中、素晴らしいですね!

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ただ、よく詳細を見てみると初めて1位がアメリカから香港に交代!2位も中国という、中華圏の躍進が目立ちました。
コロナ禍真っ最中ということもあってか、欧州は微増や微減で低迷って感じですね。

経済レベルや可処分所得を考えると、まだまだ欧州各国は上位に食い込める余地が大いに残されていると思います。
(少しですが)ワインを勉強することによって、考え方、伝え方、サポートのやり方で、まだまだ欧州各国に日本酒の魅力を伝える可能性は広がりそうだ!と思いました。

色々と、新しい取り組みも構想中なので、具体化して来たら、ぜひここでもご紹介したいと思います。

今後もどうぞこうご期待をお願いします^^

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