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カルティエの現代アート支援から見る、ブランドのコミュニケーション施策

多くの企業が自社ブランドのイメージ向上のため様々な施策を打っている。コアなターゲットから選ばれ続けるためのブランドイメージを描き、描いたイメージを訴求し続けることはその第一歩である。 そして、狙ったブランドイメージを確立したとしても、やがて確立したイメージの裏面としてネガティブに受け取られてしまうこともある。例えば下記のようなイメージである。 ・「伝統的な」「歴史のある」⇒「古臭い」「トレンド感がない」 ・「リーズナブルな」「低価格で質が高い」⇒「安かろう悪かろう」 本

    • 理念浸透活動を始める前に確認するべき3つのこと

      理念やミッション・ビジョン・バリューの浸透活動に取り組んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。いくつかの会社様の理念浸透活動に携わる中で、取り組みの前に押さえておくべき3つのポイントに気づいたので、まとめてみました。ぜひご参考にしてみてください。 ①理念体系を整理する ②理念浸透を担う社員内で、理念体系の認識を揃える ③どの組織集団が主体となって理念浸透を進めるか決める ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ①理念体系を整理する理念やMVV

      • 中川政七商店のブランディング②~土地のブランド化~

        「日本の工芸を元気にする!」というビジョンの下、服飾品や食器等の生活雑貨の製造・販売を手掛け、「遊 中川」「中川政七商店」といったブランドを確立している中川政七商店。同社のブランディング施策を紹介するシリーズの第二弾です。第一弾は下記になります。 今回は、「創業地を活用したブランディング」をテーマに、中川政七商店がこれまで行ってきた奈良が創業地であるという事実をブランド価値に繋げるための施策を2つ紹介し、また今後取りうる施策についてもご紹介したいと思います。 施策1:創業

        • 中川政七商店のブランディング

          「日本の工芸を元気にする!」というビジョンの下、服飾品や食器等の生活雑貨の製造・販売を手掛け、「遊 中川」「中川政七商店」といったブランドを確立している中川政七商店。生活雑貨に一定のこだわりを持っている人ならば、多くの人が知るブランドへと成長してきました。今回は、中川政七商店のブランディングのこれまでを振り返り、他の企業でも参考にできるポイントとしてまとめたい。 ポイント①:消費者と直接接点を持つためBtoB業態からBtoC業態に転換実は、中川政七商店のブランディングは元々

        カルティエの現代アート支援から見る、ブランドのコミュニケーション施策

          ブランドは生活者の記憶に残り、人生を豊かにするという話

          ◆読んでいただきたい人 就活を控えている大学生 ブランドの仕事に興味がある方 ◆本記事で言いたいこと ・ブランドの役割が「情報を伝達する手段」から「人生に意味を与える手段」に変わってきている ・実は、ブランドは個人の記憶に残り、自己形成に影響を与えるものとも言える ・筆者個人の中で一番強く記憶に残っているブランドは“Apple” ⇒ブランドに関わる仕事についてイメージを膨らませ、少しでもブランディングの意義を感じていただければ幸いです! 前置きと自己紹介(内容が気になる方

          ブランドは生活者の記憶に残り、人生を豊かにするという話