リゾートホテル ルーム君誕生 バブル期 2話
平成元年 3月末
ついに門出の時
新宿駅でパジェロで遊んでた友人達が見送りに来てくれた。あずさ号に乗り込んだ。
茅野駅からバスで揺られ白樺湖へ着いた。道の端には残雪が残っており、すごく寒かった。
ホテルの総務部に挨拶して、案内されたのは、寮だった。4人部屋だった。新築の寮が出来るのは半年後なので。
寮の部屋の扉を開けると、左右に二段ベット奥には、タバコと酒とキムチの匂いがする畳の部屋だった。
当時の自分としては肩身の狭い我が家より、楽しみで仕方なかった。
配属
職場に案内された。「ルーム係」と呼ばれる担当だった。面接では、フロント志望でしたが、いきなりは無理かと思いました。
品のいい中年女性が、上司となった。同僚は全員女性だった。まわりからは、うらやましがられてたり、冷やかされたりしたが、正直怖かった。
「ルームさん」と呼ばれていた。自分は、男なので、ルーム君が誕生した。
つづく
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