見出し画像

湯谷家のお節料理

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

年末年始は仕事をゆっくりと休み、特にどこかへ出かけるでもなく
帰省してきた友人と食事をしたり、家族との時間を楽しみました。

時期的には今さらですが
私たちのお節料理について、今回は書きたいと思います。

画像1

母の手作り

お節料理は毎年、湯谷の母が手作りします。

お重の内容は
左:黒豆、かまぼこ、岩石卵、スイートポテト
中央:紅白ぷちぷち団子、のし鶏、ひりょうず
右:がめ煮(筑前煮)
です。

その年によって中央のお重の内容が変わることがありますが
基本的にはこんな感じです。

あとは数の子や、なます等を別の器に盛りつけています。

家族のための献立

お節の定番といえば
田作り、昆布巻き、伊達巻etc. あると思いますが
湯谷家のお節にはそれらは登場しません。
理由は単純で、家族が好きではなかったから。

お節料理にはそれぞれ意味があって、
それらを食べて新年を祝うのが
いわゆる日本の伝統ですが
それはさておき、正月に家族が美味しく食べてくれるように、
母が試行錯誤を重ねて今の献立に辿りついたのだとか。

母らしい自由な発想で、とても素敵だと思います。

結果、家族はみんなお節料理を楽しむようになり
毎年三ヶ日、「美味しいね」と言いながらお節を食べています。

フィンランドのクリスマス

私自身、お節料理に興味を持ち出したのは
フィンランドに留学してからでした。

フィンランドでは、お正月に代わるイベントはクリスマス。
一年に一度のイベントとあって
クリスマス前はなんだかみんなソワソワしていて
日本の年末の雰囲気と似ています。

画像2

フィンランド滞在中、ホストファミリーに恵まれた私は
毎年のように彼らとクリスマスを過ごしました。

仕事は休暇、人々は田舎へ帰り
お店も閉店して、町は静まり返ります。
何をするのかといえば、家族そろって食事をするのです。

久しぶりの再会を喜んだり、たわいのない話をしたりする。
そんなアットホームな雰囲気がとても心地よく
家族で過ごす時間の大切さを学びました。
もちろん、フィンランドの伝統的なクリスマス料理の味も忘れられません。

画像3

引き継いでいきたい、季節を感じる暮らし

帰国して、日本の良さを再認識することはたくさんあったのですが
正月とお節料理はその一つ。

家族揃って美味しい食卓を囲み、新しい年を迎える幸せを
フィンランドと母に教えてもらったと思います。

お節料理はまだ手伝い程度ですが
いずれは母の味を引き継いで、
「我が家のお節」と言えるものを築いていきたいなと考えています。

M


三重県伊勢市を拠点に「正直なモノ作り」をモットーに活動している設計事務所です。建築についてや現場のこと、伊勢での日々の暮らしについてを綴ります。 HP: http://yutaniarchitects.com/