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Vol.33 操作することをやめる

 このnoteは、シェアド・リーダーシップのトレーニング・コース共同開発パートナーである有限会社システムアンドコントロール社(SM&C)の野村代表と、SNSにて、シェアド・リーダーシップに関して、普段着の会話をしている内容の続きです。


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 第33回目の往復書簡は、前回の内容(Vol.32 ダイアローグ・笑い・感謝)の続きです。今回は、6Days(変化を導くリーダーシップ開発)第3回終了直後の最上の語りから見てみましょう。

操作することをやめる

(以下最上)昨日はお疲れ様でした。6Daysも折り返しを迎えて、全体の雰囲気が完全に別次元に入ったように感じました。期待を超えていくとはこういうことかということを実感しています。昨日、皆さんがブレイクアウトに入っている時間はずっと野村さんとダイアローグしていました。そのなかで、一番の気づき(お!)は「任せりゃいいじゃん」でした。


昨日の野村さんとのダイアローグの中心テーマは、第1セッションを終えて、全体としていい雰囲気を感じ取り、それをふまえて、次の効果的な一手は何か?でした。当初は、何をしてもらうように仕掛ければよいのか?をずっと考えていましたが、そこから、どうすれば参加者の皆さんが自由に動ける=「やってみる」ができるようになるのだろうか?という風に問いが変わっていきました。そこで出た気づきが、「任せりゃいいじゃん」だったのです。


従来の、というか、教育的な教育であれば、講師が受講者に対して仕掛けを考えます。しかし、その時点で、良くも悪くも操作しているのです。受講者は、講師の言うことを聞いて操作されます。何かそこから生まれたとしても、操作感は否めません。もしかしたら、受講者は自分のためではなく、講師を喜ばすためにうまいことやってしまう可能性もあります。


今回の気づき=我々にとって最大の産物は「我々が操作することをやめる」でした。チームがこの段階まで仕上がってきて何をするかという段階に来て、何をするかということについて、独立した意志を持つ一人一人の皆さんに任せることを決断したのです。これは私たち(私と野村さん)にとって、「やってみる」以外の何ものでもありません。

「我々が操作することをやめる」ことで、受講者を信頼して任せることで、操作とは全く違うレベルのグリップ感が生まれるような気がしました。もしかしたら、これを信頼関係といえるのかもしれません。「やってみる」ことでしかわからないことが確かにあります。


いま書いたことは、本来、表に出すことではないことです。しかし、講師=リーダーに置き換えれば、シェアド・リーダーシップの重要な原理なのではないかと確信しています。というわけで、野村さんどうぞー

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 この後も、往復書簡が継続します。次回をお楽しみに!


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