見出し画像

オールドレンズ、かく語りき

皆も好きでしょ?オールドレンズ。今はマウント変換リングも直ぐに手に入るので、オールドレンズをデジタルカメラにつけている人を結構見かける。私も仕事以外では専らオールドレンズをつけて楽しんでいる一人だ。

ずっと使っているのは、今は亡き私の父が使っていた「OLYMPUS OM-1」についてた「ZUIKO 50mm F1.8」

オシャレなカメラ女子が好む単焦点だ。余談だが、今のカメラ(フルサイズ)につけるのだったら40mmが標準っぽく感じているが、どうなのだろうか?まぁ、それはさておき…。このレンズは当時にCarl Zeissを凌駕したとか言われているレンズで、そのカリカリの描写力が現在のキヤノンのレンズとは全く違うのが魅力だ。個人的にピントリングの動きも好き。

そして最近パリの蚤の市で友人が買っておいてくれたのが「PENTACON 28mm F2.8」

なかなかの美品で掘り出し物である。このゴツゴツとした感じは流石は東ドイツのレンズと言った感じがする。……なのだが、実はこのレンズちょっと曰く付きモノ。と言うか、偽物のかもしれない。と言うのも

しっかりと刻まれた「MADE IN JAPAN」の文字。ん?そして何故か28mm。友人の買ったちゃんとした?PENTACONは29mm。そしてちゃんと「MADE IN G.D.R.」の刻印が入っている。そうかー、私のは日本製なのかー。

箱にも入っていて見た目はちゃんとしているけれど、日本製かー。調べてみたが日本製のPENTACONは存在してなかった。つまり、このレンズは存在してはいけないレンズだった!こう書くとなんかとてつもなく凄い一品に思えるから不思議だし、お得な考えだからずっとそう考えている。

友人と話し合った結果、その当時日本製は東欧の世界では貴重品で品質も良いと思われるから高く売れるから刻印入れちゃった説。もしかしたら日本でOEM生産しているということもあるかもだが、精密機械なのでCOCOM違反になる可能性があるからそれもないだろう。

ともかく面白いのでこれも日常の撮影では使っている。肝心の描写だが、現在のデジタルシステムにマッチしていないので周辺がアマアマだ。が、真ん中辺りの描写はカリっとしていてとても気持ちが良いので、トリミング前提で使えば問題ないような気がする。

カメラ趣味では良く言われる「レンズ沼」だが、オールドレンズにまで手を出したらそれこそ底なし沼のようになってしまうので、適度に適度に。しかし、自分の作風に合ったレンズと出会うとこの上なく嬉しいので、気が付いたら一歩ずつズブズブと深みにハマっていってしまっているのだろうなぁ…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?