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福祉の仕事をする上でたったひとつの大切なこと

おーっ!デカイタイトルになりましたね。

介護の技術や知識は時間をかけて、回数を重ねて身につくことで、関わった人の数と支援の数で自信になります。

私はまだ16年しか経験はありません。訪問介護、通所介護、障害者施設、グループホームの現場をそれぞれ掛け持ちも含めて3年から5年くらい経験してます。

私は過去のnoteで「介護技術の世界一は他に任せて、支援技術の世界一を目指す」と宣言しました。

その中で一番大切にしている事は

「ご利用される方と一緒に働く方からの信頼を積み重ねる」

これに尽きると思います。

それによってひとつの支援においても深く掘り下げる事が出来ます。

ひとつの例として、福祉サービスをご利用される方の大半は「本当にこのサービスでいいのか」というところから始まります。

高齢者でも障害者でも、身体に触れる場面があります。その中で他人に身体を委ねるにあたって、「信頼」がないと成り立ちません。

目の前に介護の技術も知識も世界でも指折りの人が居て、知識と技術を存分に発揮しただけで「この人の技術は凄い」って思われる事より「あなたなら私の事を任せられる」と思われる方がサービスを提供する方もされる方も安心出来ると思います。

挨拶が出来るのは当たり前で、最初はサービスや支援の内容を事前に説明して安心していただく事が大切ではありますが、トイレにしてもお風呂にしても食事にしても「昨日は阪神勝ちましたね」「大山のホームランは良かった」とか「昭和を代表する歌姫と言えば」「美空ひばりさんやけど、影もありましたね」みたいな話をしながら気がついたらサービスが終わってて心も身体もスッキリしているというようなイメージですね。

まぁ、ここまで読んだ福祉関係者なら「そんな時間あらへん」「人手不足やし」みたいな想いもあるでしょうが、少し厳しい事を言わせてもらいますが、私からすれば「自分にも時間と人手不足の原因はあるんじゃないかな?」と言いたいです。

人間関係が良くないという理由もあるでしょう。何をやっても上手くいかないし、周りのスタッフから理不尽な事も言われる事もあろうかと思いますし、私もそういう人をたくさん見てきました。

忙しさや人手不足に関して言えば、先手で対応して、環境を整えれば解決する事がほとんどです。逆に「あんたのサービスが受けられるなら少しぐらい待ってもいい」と言ってもらえるような支援技術は「信頼を積み重ねる」しかないです。

極論ですが、周りのスタッフみんなに嫌われても、介護保険や障害福祉サービスのひとつひとつの支援において誰よりも利用者全員から信頼されていれば良い流れになると思います。

小学生の「なりたい職業ランキング」ではなかなか福祉の仕事は下位ですが、福祉施設で働き、福祉サービスを提供する従事者一人ひとりが、ひとつの支援技術を掘り下げて、ご利用者からの信頼を積み重ね続けていく方が増える事を願ってます。

オープンでフリーのノートとマガジンです。