地方移住は、なぜ「都落ち」ではなく、長年の夢が叶うことすらあるのか?
こんにちは。
昨日(2023年9月29日)で53歳になりましたが、みなさまとのご縁に、心から、日々感謝の思いです。
もしも夢の定義が「生きたい人生を生きること」ならば、今春長野県飯田市に移住し、長年やりたかった現場に根付いた起業支援と事業再生支援をできるようになり、幸い夢が叶いました。
夢が叶うのは、一般的には20年後、30年後とのイメージになるかと思いますし、私自身、長年そう思ってきましたが、飯田に移住し、いわば解放区に身を幸い置けることで、天地人の恵みに出会えました。
東京のような大都会では、隅々までシステムが出来上がっていて、どのような業界でも「上がつかえている」「自分がバッターボックスに立てる日はいつの日か」という状況はおなじみと思います。
一方、地方に行きますと、人口減少そして大都会との情報格差ゆえに、担い手や知見が圧倒的に足りていないということがあり、そこで新しい挑戦を提案すると、賛成をいただくことがあります。
過疎が進む農村漁村に若者が入って、提案すると、「やってみたらいい」。
つまり、現代日本の解放区は、地方に多く見つかるのです。
さらに、東京は私の故郷ですが、都内在住時代では気付かなかった概念は「天地人」です。
人間一人の力では、どうにもならないことが多いのは常であり、私の場合、「天命、土地の力、人のご縁」の三つの最適な組み合わせは、東京では体感できませんでした。
むしろ、東京砂漠に火傷し、疎外感に悩むのが通常でした。
ですが、飯田に移住してから、天地人の重要性を、日々痛感しています。
そして、いわば長い角材を使っててこを利かせようと、私は日々全力ですが、下伊那飯田の先に、日本列島があります。ジェンダーという社会構造の正常化に本業で取り組めるのは、幸運でしかないと感じております。
「飯田には日本社会を変えるスイッチがある」と移住後に気づきましたが、もしソーシャル風の表現にすると、「飯田は日本社会を変えるレバレッジ・ポイント(の一つ)である」とも言えると、つい最近感じました。
地方の各地で挑戦する方々の様子を拝見し、「日本が名実ともに明治以来の中央集権の途上国型国家から、資源が分散して分権した先進国型に移行していく」と、個人的には大変うれしくなっています。
UターンやIターンという大都会からの地方移住は、決して「都落ち」ではありません。「都落ち」の観念こそ、中央集権の途上国型思考だからです。
全盛期に近いと感じる方、全盛期人材、さらには、東京砂漠で火傷を負って疎開そして再起したい等、さまざまな方々に、もちろん周到な事前の調査や準備を伴うものの、幸せと夢の実現に向けて、地方移住は心からお勧めできると思います。
ぜひ各地の再生を通じて、日本を磨き、ひいては持続性があり、より良い世界に貢献できるよう、ご一緒に力を尽くしたく存じます。
凡人で何も取り柄がない私ですが、ご縁をくださるみなさまのおかげで、こうして元気に生きられています。
心から、感謝を申し上げます。
(冒頭の写真は松川町内の天竜川です)
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