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俺の60のキーワード【37.Apple】

1984年に社会人になりアメックスに入った俺にとって最初はワープロだった。そして85-6年くらいからIBMのDOS PCで、フロッピーディスクは5インチ!無論Windowsもなく、その使い憎さにイライラしてた。そこにアメリカ帰りの先輩日本人社員がマッキントッシュをオフィスに持ち込んできたわけだ。いろいろと見せてもらったが一番驚いたのはマッキントークでPCが喋る!だった。先輩がキーボードに打った「カツラノバカ」(葛は一緒に見に行った同僚)がマックからコンピューター声で出てきたのだ。
そこからはもう無我夢中になり、直ぐに出たばかりのセールインセンティブを全部マッキントッシュプラスに注ぎ込んだ。

本体(内部メモリーを1MBから2MB)+ 20MBハードディスクで確か46万円くらいで、プリンターには手が回らなかった。当時はかなり緩い環境で、会社が認めていないマックを持ち込み仕事で使うことが許されていた。その後勝手にローカルで繋いだりも。
ともかくその思想、使いやすさ、デザイン、全てに惚れ込み、必然的にそのマッキントッシュを作ったS.Jobsの創業ストーリーを読むようになり、より一層惚れ込んで行った。
課題は多々あった。直ぐにクラッシュする、何かと高い、会社からのサポートはもちろん無し、PCとの互換性無しなどなど。ただし、それらを超えても魅力的なマシーンであり、まさに当時のマッキントッシュのスローガン“The computer for the rest of us.”、そのものであった。今考えるとマッキントッシュの顧客体験とApple Computerのパーパスにやられたわけだ。笑
その後調子に乗って社内で自慢しまくり、その結果仲間もどんどん増え、なんとシステム部門でも個人利用し始めちょっとしたコミュニティになった。

そして、それ以降Appleの深い沼にハマり続け、Apple製品は今日現在で25台くらい買ってしまった….がベストはSE/30!一体化モデルの最高峰であり、ファンの間ではいまだにこれをフェイバリットに上げる人が多いし、私のもその一人。

SE/30

ここ数年はMacBookを使っているけど、その原点はソニーとの共創モデルのPowerBook100。俺にとって初めてノート型でもあり、かなり使っていた記憶がある。

PowerBook100

ピザボックス型はあまりタイプではなく利用しなかったし、かつ、Appleの経営がごちゃごちゃしている時期には気持ち的にはやや離れていた。ただし、Newtonとかは買っちゃうという泥沼は継続していた…笑

Newton

その後Steveの復活で狂喜乱舞し、そしてiMACの登場で久しぶりにAppleプロダクトを購入、これぞ待ちに待ったAppleという感じで、さすがSteve! CMもストーンズのShe's a rainbowと完璧だった。

iMAC

Steve復活は同時に昔からのAppleファンの心に灯をつけ、Mac以外にもiPod、iPhone、Apple TV、HomePod(x2)などなど沼はますます深まっていった。笑

なぜ使い続けるのか?幾つも理由があるが、やはりマッキントッシュ発売時のスローガンでもある「The computer for the rest of us」思想/哲学が貫かれているから。混乱の時期はこの哲学が忘れ去られたプロダクトを乱発され、旧来からのファンも気持ちが離れたが、Steve復活後、そして彼の亡き後もこの哲学が、プロダクトの種類は広がったものの貫かれている。世の中はコモディティ化し、機能や見た目のデザインはすぐに真似できる時代、企業の哲学(=プロダクトにも反映)の重要性はますます高まってきている。

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