第1話 金が支配する

多くの文豪を輩出した町で生まれ育った私は、人生で1つぐらい自分らしい小説を書いてみたいと数十年に渡って漠然と感じながら生きてきた、で、藤子不二雄原作のテレビドラマを見て「これだ」と気づいたのですぐにペンを取った次第。
それがこの小説の書き始めだ。
「金が支配する世の中」は実に滑稽で虚しい、が、誰もそのことに気づかない。なぜなら金の亡者が多いからだ。
亡者になると自身を客観視できなくなるし、自分の身の回りで起きた様々なことも冷静に評価できなくなる。
金だけが目的の人生…「人生」は大袈裟だとしても、日常的に、金が多く貰えるか否かだけで行動を決めている人が少なくない。
そして、その虚しさに気づけない。何故なら金が全て…だからだ。
「金」…価値を数値化して、それを標準化した値にすぎない。私からみれば…そこには何の「価値」もない。

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