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【見立て解釈】ほしのおうじさま

~さきがき~

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この本を知らない人はいないといえるほどの有名な本のひとつ、「ほしのおうじさま」ですが、ものすごく抽象的で、解説を見ないとそれぞれが何を意味しているのかわからないことが多いです。その分、「大切なものは目には見えない」という具体的なものもありますが。

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バレンタインにほしのおうじさまチョコを貰うほど愛読書のひとつなのですが、ほしのおうじさまを読むと、読むたびに自分のその時の心情で見え方が異なっていました。
そんな特徴を生かして、【見立て解釈】というのをしようと考えました。
簡単に説明すると、「過去のまばゆい光が僕の前を通りすぎた」だと、「昔はいろんなことをしてて、そのときの結果や栄光を今思い出した」というような「過去の栄光を回想した」ともいえる【見立て解釈】ができます。
つまり、ある文章や言葉を見て、自分なりに何かに見立てて、解釈するというものです。なので、著者と同じ解釈とは限りません。そこは「ほー、そういう解釈もあるのかー」という感じで見ていただければ幸いです。

【見立て解釈】

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・題

書籍のことば→見立て。見立て。見立て。
…書籍でかかれていることから、別のものに見立てて、それについて解釈を広げていきます。

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・バラとほしのおうじさま

バラ→恋人。親。詐欺師
…「ことばじゃなくて、してくれたことで見るべきだった」は、時間が立つと、嫌なところばかりに目がいってしまうが、本質は何をしてくれているのか、何を思ってしてくれているのかが大切だということ。恋人だと、嫌なところが見えてきても、本当は自分の欲を満たしてくれてる、愛がある。しかし時間が立つとそれが当たり前になってしまっている。親だと、ガミガミ言うが、不器用にも自分が少しでも成長したりするためかもしれない。曲がった優しさかもしれない。詐欺師だと、納得のいくうまい口振りだが、狙いはただ単に騙して金取ることかもしれない。

・バオバブには気をつけろ!

バオバブ→先伸ばしにすると手遅れになること。生死。後悔。優先事項。
…バオバブのはえた頃は小さくて簡単に処理できるが、おうじさまの小さな星では放置するとたいへんなことになる。生きている間は今しかない。後悔しない方を選ばないと死ぬときに後悔することになる。バオバブが育つのは自分の後悔の念が育てたという解釈。いずれは自分を滅ぼしてしまう。他には優先するべきこと。優先順位を考えないといけない。

・渡り鳥の旅。ほしのおうじさまの移動手段

渡り鳥の旅→マンガ理由
…本当は宇宙空間を渡り鳥が人を引くことは違和感があるが、納得はできるという、マンガ理由の解釈。人間の腕が伸びるのは違和感があるが、ゴムゴムの実を食べたから、スーパーパワーを手にいれたのは蜘蛛に噛まれたから。というものです。

・王さま

王さま→あいつは俺が育てた言う人、批評家、ほら言った通り、役職は人があってこそ、許可、称号
…行動した人ではない。実行した人ではない。命令はほとんど後付けで、実際は関与してない。おれは社長だ!とか大臣だ!ということにはまったく意味がない。そういうのは人がいて、人々のためになってこそだと思う。何かの許可がないといけない、という解釈。称号は与えられるべき人に成果物として与えられる。称号自体にのまれてはならない。

・大物気取り

大物気取り→周りの目を気にする、自信がない、承認欲求、嘘、建前
…自分にとってそれはオシャレなのか、かっこいいのかではなく、どう見えてるのかばかり気になる。建前でもいいから認めて欲しい人という解釈。事実かどうかではなく、ただことばで認めて欲しいだけ。それよりもこっちの方が、何てことを言ってしまうともうだめ。

・酒びたりの男

酒びたりの男→悩む、間違いと知っててもそこにしか進めない、快楽、遺伝子レベル、暴飲暴食、0か100
…もんもんと悩み続ける。本当はそんなことしたくないのにしてしまう。酒をやめるのにも完全にではなく、少しやめるとすれば、恥じるために酒を飲む必要もないのに。自分とのちょっとした約束を少しずつ果たしていくことが解決に向かうのではないか。つまり、問題点に悩むことから解決方法を考えるに向かう。悩むことに悩むのならいきなり悩まない人間になれなくていいから少しずつ変えればいい。

・実業家

実業家→権利、所有権、ビジネス、仕事、見下す
…あるニュースで、太陽を所有した人が、全人類から使用料を取ろうとした。が、太陽の引き起こす問題点と引き合いに出されて断念していた。本来ビジネスや仕事は誰かの役に立つことや貢献することで、だからからこそ対価が生まれるべきなのに、この実業家は儲けるためにやっている。もしマフラーを所有していても、寒がる人にあげてもいい。

・点灯人

点灯人→バイト。洗脳。中国の一部労働環境。したくないこと。
…バイトのように、作業を繰り返す。しかし労働力としては役に立っている。しかしそれは別のもの、機械にも置き換わる、搾取されている存在。が、どちらかというと、知恵がなくて、他の手をうたない。忙しい、指示だから、というが、わからないなら、おうじさまに頼んでみたり、思いきってやめることもできる。

・地理学者

地理学者→意識高い系。ウィキペディア。頭でっかち。ホワイトカラー。通帳の数字。
…いろいろ知っているが、実際にはなにもわからない、記録係。審査を通れば誰でも投稿できるサイト。テクノロジーで代替されるまではよかったホワイトカラー系の仕事。「見にいくの?」に対して「そんな面倒なことはしない」と言っている限り、合理的だが味気ない。属人的ではない。

・ヘビとその発言

「おれにはすべてが解けるから」→生と死。体を捨てる
…あらゆることは生きているから起こる。そうなると毒によって殺すことですべてが解ける。また、身体的な自由を与えてやるというようなもの。魂の概念。

「人間たちがいるところでも、さびしいさ」→風刺。メタ視点。隠している。
…砂漠も人間のいるところもさびしいと表現。しかし、砂漠は井戸を隠している。つまり人間のいるところも何か隠している。大人はそれを探すどころかわかっていないが、こどもたちは何かを探している。


・こだまと人間の比喩

こだまに対してのおうじさま→比喩。自発性。
…これはおうじさまがこだまと人間を勘違いしているが、そうではなく、人間への比喩。<どこもカサカサしててとんがってて塩気で、想像力に欠けてて言われたことを繰り返すだけ。>だ。受動的で言われた通りにやるだけで、自発性や能動的な部分が見られない。



また更新していきます!

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