芋出し画像

ULTRA-TRAIL Mt. FUJI 2023 挑戊蚘🗻

ULTRA-TRAIL Mt. FUJIに出おみたい!

動機

日本屈指、アゞアでもトップクラスの芏暡ず蚀われるこのトレむルラン倧䌚。ラン友さん達が走っおいる姿を芋お、「自分も」ず思い立ったのが䞀幎前の2022幎4月末。そこから出走資栌のITRA 10ポむントを最短で獲埗するために、゚ントリヌ可胜なトレランの倧䌚を調べ、出走・完走し、その機䌚を手繰り寄せた。ポむント察象ずなった倧䌚はこちら↓

  • '22/06  ã¿ãªã‹ã¿ãƒˆãƒ¬ã‚€ãƒ« 40k    (3point)

  • '22/10  UTMF Virtual 165k      (3point)

  • '22/10  ã‚žãƒ£ãƒ³ã‚°ãƒ«ãã‚‹ãã‚‹Max 80k (4point)

特にゞャングルぐるぐるMaxは、FUJI申し蟌み期限盎前にポむント付䞎が確定したので、FUJI 2023゚ントリヌにぎりぎり間に合った。'22/12にITJ 70kも出走•完走しお3pointを獲埗したが、FUJIの゚ントリヌ時期に間に合わなかった。100マむルのトレランに挑戊するには1幎くらいの緎習ではずおも走力が足りないので、「圓遞したらラッキヌ、萜遞でもトレむル緎習ずポむント加算の期間が䌞びるので良し」の心持ちで゚ントリヌしたら、なんず圓遞しおしたった。こんなに早く倢の舞台ぞ挑戊できるずは予想しおいなかったが、圓遞したからには頑匵らないず、ず気持ちを䞀新。

コヌス抂芁

2023幎のFUJIコヌスはこちら↓

公匏HPより匕甚。富士山こどもの囜をスタヌトし、富士山の呚囲を時蚈回りにグルリ。
公匏HPより匕甚。倧小の数限りない山を登っおは降りお、たた登っお、をひたすら繰り返す。
  • 開催日時  '23/4/21(Fri)〜23(Sun)

  • 环積距離  164.7km

  • 环積暙高  +6,451m / -6,493m

  • 制限時間  44時間15分(the 4th wave)

走力

䞀幎前たでトレランの倧䌚を走ったこずはなかったが、フルマラ゜ンやりルトラマラ゜ン(ロヌド)はいく぀か出おいた。FUJI゚ントリヌ時点の走力は次の通り。

フルマラ゜ンは、2018幎末にサブ3.5を達成したが、盎埌に膝を痛め、その埌スピヌドを出せなくなり、今に至る。サブ4をなんずか死守しおいるレベル。そしお、「トレむル100マむルに挑戊するなら、ロヌド200kmは走れなきゃいかんだろう」ず考え、'23/3に小江戞倧江戞200kに初挑戊しおみるこずに。結果は、35時間半でギリギリ完走(制限時間36時間)。しかし巊膝を痛めおしたい、埌半50km(10時間半)は完党歩き通し。この痛みは疲劎骚折だったようで、倧䌚3週間埌の敎圢倖科受蚺で刀明した(もう治りかけおるよず蚀われた)。これを含めお

  • 3〜4月は(疲劎骚折で)走れなかった

  • その流れでFUJIの詊走行けず

  • 2月䞋旬に突然発症した利き手䞭指のばね指が痛い(原因䞍明)

  • 80kmを超えるトレランを走ったこずがない

  • 2晩も寝ないなんお耐えられるのか?

ず悩みネタは際限なく出おきたけど、心配しおもどうしようもない(悩んでも解決しない)、関門に匕っ掛かるたでは絶察に前に進むず誓い、前日受付䌚堎の富士急ハむランドぞ。

前日受付〜圓日スタヌト䌚堎

前日受付

神奈川から新宿駅ぞ向かい、受付䌚堎の富士急ハむランドぞ乗り換えなしで行ける高速バスを利甚。圓日は快晎で暑く、受付・必携品チェックの長蛇の列が1時間20分ほど続いた(14時過ぎ時点。その埌、16時半ごろ䌚堎を埌をするずきには列は曎に䌞びおいお、18時たでの受付時刻が20時たで延長されるこずになった暡様)。

14時過ぎ時点の受付・必携品チェックの長蛇の列。日圱なし。暑かった。
必携品チェックでは「ボックスに党おの備品を出しおください」ず蚀われた。フラスクや衣類、補絊食を別々に敎理しおいたので出すのが倧倉。たた、それを敎理しながら戻すこずはできず(埌続の列が長いので)、宿で再敎理する矜目に。実際の備品目芖確認は数点ほどだった。
受付・必携品チェックを終えおリストバンド装着。倢だった舞台が珟実に。

受付・必携品チェックを終え、リストバンドを装着しおもらい、ようやく䞀安心。これで、本圓にFUJIに出走できるこずになった。ふず思い立っおから1幎。ようやくここたで来た、ずいうのがこの時の気持ち。

スタヌト䌚堎「富士山こどもの囜」ぞ

'23/4/21(金)朝、富士急ハむランドから。

前日は富士吉田垂内のナヌスホステルに泊たったので、圓日のスタヌト地点たでの行動は以䞋の通り。

  • 宿から富士急ハむランド(前日受付䌚堎, å…ŒF5゚むド, å…ŒFinish地点)ぞ埒歩で移動。

  • 走る装備品だけ残しお、手荷物ずドロップバックを預ける(各々、別のテント)。手荷物預けは今幎から有料の事前予玄制(ドロップバッグは無料)

  • スタヌト地点「富士山こどもの囜」行きバス乗車(事前予玄制)。枋滞なしで玄80分の乗車。

  • 朝、コンビニで調達したおにぎりずアク゚リアスで昌食。

バスがこどもの囜に着いおからスタヌトたで3時間近くあったので、昌食を取っおいるランナヌが倚かった。トむレ建物暪や朚陰で暪になっおいる(倜に備えお昌寝しおいる)ランナヌはいたが、こどもの囜は日圱が少なく、皆暑さに耐えながらスタヌトを埅っおいた。14時前、スタヌト地点近くに向かったずころ、りルトラのラン友さんがいたのでしばし歓談。自分以倖はトレラン経隓者・FUJI出走耇数回なので、皆リラックスしおる。

そうこうしおいるうちに、14時ちょうど、第1 Waveスタヌトの30分前に開䌚匏が始たった。レヌスプロデュヌサヌの犏田立花さん、倧䌚䌚長の鏑朚さん、コヌス䞊の垂町のお偉方の挚拶。そしおあっずいう間に、スタヌト時刻ずなった。

  • 第1 Wave 14:30スタヌト

  • 第2 Wave 14:45スタヌト

  • 第3 Wave 15:00スタヌト

第4 Waveの列の先頭。前方に芋えるのが盎前にスタヌトした第3 Waveの埌方ランナヌ達。

次は自分が走る第4 Wave。いよいよ、165km / 44時間の長旅が始たる。

前半戊(Start〜F7)

いよいよスタヌト。前半戊の゚むド地点ず高䜎差はこちら↓

FUJI 2023 前半戊。StartからF7 山䞭湖きらら゚むドたでの玄125km。

事前に甚意しおいた完走目暙の自䜜ペヌス衚はこちら↓

完走目暙のペヌス衚。公匏案内に掲茉されおいる「遅いランナヌの通過時刻」を参考に、゚むド時間を加味しお䜜成。目暙は44時間匱(制限時間は44時間15分)。

ペヌス衚は画像ずしおスマホに保存しおおき、すぐに確認できるようにしおおいた。F1〜F9の䜍眮は、最初のコヌスマップを参照。゚むド(=関門地点)毎に番号が割り振られおいる。

Start〜F1(富士宮)

第4 Waveは4/21(金) 15:15スタヌト。盎前たで顔を出しおいた富士山は雲隠れ。倩気は晎れ、䞔぀暑い。ゆっくりマむペヌスで、䞋り基調のルヌトを進む。鉄塔䞋を通るトレむル区間で䜕床も枋滞があり、特に2箇所は危機的な埅ち状態。埅っおる間に補絊食を食べたり、ヘッドラむトの準備をしたり。

鉄塔䞋を通るトレむル区間の至るずころで枋滞発生。特に2箇所、立ち止たっお埅぀ほどの枋滞があった。第4 Waveは遅めのランナヌのグルヌプなので、特に枋滞が発生した暡様。過去最倧の参加人数ずいうこずも、枋滞に拍車をかけた可胜性あり。
スタヌト埌、ようやく顔を出した富士山。この埌、富士山が顔を出すこずはなかった。

F1 富士宮゚むド到着は19時前。この埌、倩子ヶ岳の山登りが控えおるので、゚むドのバナナやパンを急いで食べ、フラスクに絊氎し、すぐに出発。序盀戊が始たったばかり。疲劎なし。

F1〜F2(麓)

暗闇の䞭、本栌的な山登りスタヌト。もちろん走らない。䞀歩䞀歩、足を進める。第4 Waveは遅いランナヌのグルヌプなので、皆ゆっくり→ここも枋滞発生。暗いし急登だし仕方ない。

倩子ヶ岳の登り坂での枋滞。ヘッドラむトを頌りに、滑らないよう、躓かないよう、足堎に泚意。

スタヌトしお既に8〜9時間経過。そろそろ、登山道脇でうずくたるランナヌさんが珟る(䜓調が悪いずいうより睡魔→仮眠)。時間が進むに぀れ、じょじょにその数が増えおいく。自分もうずくたる誘惑に駆られながら、その暪をスタスタ進む。

F2 麓゚むド到着は日が倉わった4/22(土)2時前。「富士宮焌きそばは富士宮゚むドで出るもんだ」ず思い違いをしおいお、ここ麓゚むドで出されおいた(走っおる間、食べられなかった・もう無くなっおたんだず萜ち蟌んでた)。怅子は空いおなかったので、地べたに座り蟌んで補絊。おもおなしメニュヌの倧犏も食べお、フラスクに絊氎し、すぐに出発。ただただ元気。

F2〜F3(本栖湖)

スタヌトしお12時間以䞊経過。しかも暗闇。そろそろ睡魔が、、、。歩きながらフラフラしおきたので「これはむカン」ず。堎所は芚えおいないけど、登山道脇のちょっずしたスペヌスで、スマホタむマヌ10分をセットしおゎロン(仮眠)。䞀応スッキリし、たた前ぞ。

F3 本栖湖゚むドぞ着く前に明るくなっおきた。この゚むドはみのぶ饅頭ず氎しか眮いおないので、食べおすぐに出発。

二日目の倜明けごろ、本栖湖゚むド到着。

F3〜F4(粟進湖)

この区間はあたり蚘憶に残っおない。寝おたかも。途䞭のパノラマ台では富士山が芋えなくお残念、、、。富士山があるはずの方向で蚌拠写真パシャ。

パノラマ台。この背埌に富士山がいるはず。

F4 粟進湖゚むドには8時半過ぎ到着。おもおなし゚むドの田舎ぞうすいが暖かくお身に染みる。ぞうすい2杯目ぱむドの塩おにぎりを入れおお腹を満腹に。フラスクに絊氎しおすぐ出発。

F4 粟進湖゚むド到着。そろそろ野戊病院に近くなっおきおいる。

F4〜F5(富士急ハむランド)

この区間は、過去に䜕床が出走したチャレンゞ富士五湖で芚えがあるルヌトが䞀郚䜿われおいる。トレラン倧䌚なのに山を走れない、その代わりに(Flatな)ロヌドだけは頑匵っお走ろうず前に進む。既に超スロヌペヌスだけど、呚囲のランナヌさんはほずんど歩いおるのでごがう抜き。明るい富士の暹海も歩き + 時々JOGで進む。

F5 富士急ハむランド゚むドに、13時盎前にIN。事前に決めおおいた完走目暙ペヌスにピッタリ。レヌス序盀の枋滞埅ち時間分を、ここたででリカバリヌできた様子。甚意しおいたTシャツ・垜子・アヌムカバヌ・手袋・五本指゜ックス・シュヌズ・ネックゲヌタヌ等を䞀匏亀換。補絊食も远加。ここたでで96.4km。足攣りなし、膝もただ倧䞈倫。巊手ばね指はミニギプスをしおいるから問題なし。気持ちを新たに再スタヌト。

F5〜F6(忍野)

富士急ハむランドを出おしばらくはロヌド区間だけど、気持ちが乗らず、日差しが匷くなっおきたのもあっおダラダラ歩き。30分以䞊歩いおしたった。このたたじゃむカンず、トレむル区間に入ったずころでゆっくり走り出した。トレむル区間では履き替えたシュヌズがバッチリ。前半のは玄1幎䜿甚しお゜ヌルが半分削れおいた䞊に、今回の倧䌚の山登り降り、そしお砂利区間でお陀仏に。山䞭の朚の根で滑るこずが倚かった。履き替えたのはほが新品。グリップ力が半端ない。念の為ず思っお替えシュヌズをドロップバッグに忍ばせおおいたのは倧正解だった。

そんなこんなで忍野゚むドには17時前に到着。スタヌトから25時間経過。すぐに暗くなる時刻なので、電池を亀換しおヘッドラむト装着。昌間の日差し避け察策の垜子から、寒さ察策甚の耳を芆えるネックゲヌタヌに亀換。Tシャツの䞊にりィンドシェルも着甚。仮眠スペヌスはあるけど、ただ行けそうだからパスしお出発。

忍野゚むド。もうすぐ暗くなる時間垯なのでヘッドラむト準備。

F6〜F7(山䞭湖きらら)

眠気がないうちにスタスタ進む(盞倉わらず䞊りは歩き、䞋りは気持ち早歩き)。「きららからがFUJIの本番」ずいう噂を聞いおいたので、きららたでが前半戊だず思い、前ぞ前ぞ。倧平山ぞ登る途䞭、䞋界(忍野富士吉田の街䞭)からの遞挙街宣車の声が䜕重も聞こえおきお(沢山聞こえおくるので候補者名は聞き取れない)、「こんなに遠く離れた山の䞊にたでClearに聞こえおくるなんお、なんお隒音なんだ、他の音は聞こえおこないけどなんで、呚波数垯、指向性、自分の遞挙区だったら隒音発生候補者には絶察投祚しない」ずどうでもむむこずを考えながら眠気を芚たす。隒音は埡殿堎挔習堎の自衛隊からも。戊車かロケット匟か分からない重䜎音系ず、打ち䞊げ花火に近い連射系の音が聞こえおくる。倧平山ずいえば、山頂付近で自衛隊員10名ほどがラむトを぀けずに蚓緎䞭(ラむト぀けおたら敵に䜍眮を知らせちゃうからかな)。登山道ではなく、藪を通っお山頂に珟れた。お互いに「お疲れ様です、ご苊劎様です」ず蚀い合いながらすれ違い。

倧平山から望む山䞭湖。画像以䞊に呚囲はもう暗い。

そしお、ずうずう山䞭湖きらら゚むドに20時到着。前半戊終了。昚晩ず違い、この日は倕方から冷え始め。この調子だず山の䞊はもっず冷えるだろうず防寒具(薄手のフリヌス)を着甚。最終手段のGore Texレむンりェアは枩存。おもおなし゚むドの豚汁が暖かくお矎味しい。二杯目は、たたしおもおにぎり投入。

スタヌトしおから既に29時間経過。゚むドステヌションがどんどん野戊病院の皋をなしおきおいるように思えた。ストヌブの呚りで暖をずる人、怅子に座り蟌んで固たっおる人、地べたに寝転んでる人、テヌピングをし盎しおいる人、リタむア宣蚀しおる人、、、。皆ボロボロのドロドロ。自分も同じだけど、足はただ前に進めそう。腹ごしらえ・防寒察策バッチリで、゚むドを出発。ここからがFUJIの本番だ。

ようやくここたで蟿り着いた。この時点で目暙完走ペヌスに察しお1時間の䜙裕あり。ここたできたら完走を狙いたいけど、FUJI最倧の難所ず蚀われる岩登り & 杓子山を通っおないからただ考えちゃいかんだろ、ず戒めお前ぞ。

埌半戊(F7〜Finish)

山䞭湖きらら゚むドを出発しお埌半戊の40km突入。ここからがFUJIの本番!

FUJI 2023 埌半戊。F7 きらら゚むドからFinishたでの玄40km。

F7〜F8(二重曲峠)

きらら゚むドを出おすぐに山登り開始。呚囲は真っ暗だし、新月盎埌なので月明かりもなし。そんな䞭、黙々ず登る、登る、登る。延々ず登り。昌間だず呚りが分かるし、山䞭湖が芋えれば高さもある皋床分かるけど、それらが芋えないから距離感・高䜎差の情報が目から埗られない。分かるのはGPS Watchの高床のみ。

二重曲峠の゚むドたで、䜕床も登り・降りを繰り返す。コヌス途䞭のスタッフ(危険箇所には必ずいる)に聞いた「あず2kmで次の゚むドですよ、1km進んで、その埌1km䞋ったら゚むドです!!」を心の支えに進むけど、、、歩けど歩けど䜕故か着かない、おかしい。1km以䞊、絶察に歩いおるはずだけど着かない。このたた氞遠に着かないんじゃないかず思えるほど遠い。考えるに、平面地図での距離は2kmだずしおも、トレランは高䜎差があるため、その䞊䞋方向の移動距離は含たれおいないんだろう、ず。それしか考えられない。そうするず、100マむルレヌスは実際のずころ䜕キロあるんだ!?、もしかしお200km以䞊あるんじゃない!?ず、ロヌドの倧䌚では考える必芁のないこずを考え出す。もう頭が回っおない。

ここでたた眠気が、、、。暗い山䞭で、しかも道の䞡脇は断厖絶壁(暗いからそう感じただけなのか、本圓に厖なのかは明るい時に通ったこずがないので分からない)。こんなずころで、前埌にランナヌがいない時に萜ちたら絶察に誰にも気付かれない、これはダバいぞず仮眠を決意。昚晩同様、登山道脇で、スマホタむマヌ10分をセットしお暪になる。幞い、仮眠した時間垯・堎所は無颚で寒くなかった。10分で起きおレヌス再開。眠気は少しマシになったけど、たたい぀睡魔に襲われるか分からないので、気持ち足早に。

二重曲峠゚むドには、日が倉わった4/23(日)1時過ぎに到着。ここはおもおなしメニュヌがないので、バナナや菓子パンを食す。むンスタント味噌汁を出しおくれおいるので、マむカップでいただく。暖かいのが嬉しい。しかし、、、峠の゚むドは氎道蚭備が䞇党ではないので、䜿い終わったマむカップを掗えず、味噌汁の氎滎やワカメがカップ内に残ったたたで、拭くこずができない(マむティッシュで拭くずいう手段は、朊朧ずした頭では思い付かなかった)。仕方ないので、そのたたのマむカップを胞の前にぶら䞋げるこずに。

きららに続き、野戊病院化が䞀段ず進んだ二重曲峠゚むド。ここは仮眠スペヌスがないし、テントも小さい(狭い)から怅子が少ない。怅子に座っおうずくたれる人は幞せ、そうでない人は地べたに寝転がっおる。所狭し、至る所で。狭いので足を䌞ばしお転がるこずもできない。たさに修矅堎(に芋えた)。自分も地べたに座った状態で仮眠を詊みたけど、䜓育座りだずどうしおも腕に力を入れお足を保぀ので寝るこずができない。幞い、この時睡魔はどこかに行っおいたので、仮眠は諊めお前ぞ進むこずに。完走目暙ペヌスから、ただ30分以䞊の䜙裕あり。この埌の最倧の山堎「杓子山」区間を順調に進めれば、次の吉田゚むドで30分皋床仮眠が取れるはず、ずいう垌望を胞に(この埌あっさり打ち砕かれる)。

二重曲峠゚むドのホワむトボヌド。残りは杓子山ず霜山の二倧Peak。

F8〜F9(富士吉田)

野戊病院を埌にしお、FUJI最倧の山堎「杓子山」ぞ。この区間は、遅い完走ランナヌペヌスでも3時間でClear可ずの事前情報があったので、意気揚々ず山登り開始。開始盎埌に声をかけおくれたランナヌさんず話ながらどんどんず登っおいく(もちろん歩き)。そしお、杓子山名物(!?)の岩堎登り到着。なんず、、、枋滞しおる、、、。自分たちの前には幞い15〜20人皋床が䞊んでいただけだけど、埌ろにはどんどん列が長くなっおいく。この枋滞はダバい。区間3時間Clearが厳しくなるかも。でも远い越すわけにはいかない(できない)から、埅぀しかない。暗い䞭、ヘッドラむトだけを頌りに䞉点支持で岩堎を通過。詊走をしおいないので、岩堎を通ったらすぐに山頂!ず思いきや、そこから曎に進む進む。い぀になったら山頂なんだ!?ずいう停Peakをいく぀も過ぎお、ようやく山頂到着。しかし真っ暗だから富士山なんおどっちの方向かも分からない。疲れおるけど、ヘッドラむトの電池を朝方切らすのは䞍味いず思い、ここで亀換。

山頂の鐘を鳎らすこずなく、䞋り開始。急な䞋り坂を、暗闇の䞭、ヘッドラむトだけで降りるのは正盎怖いので、ゆっくりゆっくり、しかし気持ち足早に降りおいく。シュヌズを履き替えおおいお正解だった。残りただ20km以䞊あるので、ここで膝を痛める蚳にはいかない。ひたすら降りるけど、吉田゚むドになかなか着かない。「ここから3kmで゚むドです」のスタッフの暖かい蚀葉はもう信じられないし(ごめんなさい)、実際その通りの移動距離には珟れない。朝5時前、明るくなっおきおから幻芚が芋え始めおいお、癜いドヌム圢状の建物が゚むドだず思い蟌んだり(単に宿泊斜蚭だった)、この道の向こう偎に゚むドがある・人が沢山いる、ずいう思い蟌みをしたり(本圓にそう芋えた)。幻芚っお、きっず芋たいものが芋えるだろうね、、、。そう思いながら、区間3時間でClearの願いは脆くも打ち砕かれる。吉田゚むド5時前到着予定が、5時半過ぎになっおしたった(4時間匱かかっおしたった)。

完走予定ペヌスでは、吉田゚むドを6時に出ればFInishには十分間に合う算段だったが、既にその20分前。ここたでの仮眠は山䞭での10分 x 2回のみ。この゚むドでの優先順䜍はトむレ・仮眠・絊氎・絊食だったけど、トむレず絊食(吉田うどん)を遞択。「完走」を最優先事項にするには仮眠を諊めるしかない、ず。明るくなっおるのでヘッドラむトず防寒フリヌス・りィンドシェルを急ぎバッグに詰めお、朝5時55分に吉田゚むドを出発。いざ、ラスボス「霜山」ぞ。

F9〜Finish(富士急ハむランド)

前区間の枋滞で時間的䜙裕がなくなったけど、この区間、14.7kmを5時間でClearできれば完走できる。ここたできたんだから眠いなんお蚀っおられない。ここでも、山に入る手前のロヌド区間をゆっくり走る。そしお登山開始ずずもに歩きに。しかし足はただ残っおそうだったで、山頂たでは止たらず行っおみようず決意。ゆっくりだけど、止たらずに進む進む。しかしここも、、、進むけど䞀向に山頂が芋えおこない。そろそろ山頂!?ずいう地点を過ぎおも、䜕故か、どこからか、登り道が珟れる。GPS Watch的には頂䞊に達しおるんだけど。霜山恐るべし。それでも、なんずか止たらずに霜山のPeakたで登り切った

さぁ、䞋り開始。ここたできお、ようやく制限時間内のFinishを確信。残り、党お歩いおも絶察間に合う。脚が䞊がらずに躓くこずが増えおたので、それだけ気を぀けお、ゆっくりJOGで降りおいく。ここでも、途䞭スタッフさんから「Finishたで䞋りトレむル2km、その埌ロヌドで2kmですよ」ず蚀われたけど、トレむル分2kmはもう信じない(ごめんなさい)。

ロヌドに出たあず、ただ足は残っおそうだったので、ゆっくりJOGで進む。時間的に䜙裕はあったけど、「もしかしたら42時間を切れるんじゃない!?」ず最埌の最埌で新たな野望が芜生え、JOGのペヌスを気持ち速めに。Finish地点「富士急ハむランド」が芋えおきたら、曎にペヌスUp。そしお、、、

4/23(日) 9時14分40秒 Finish !
→ 41時間59分40秒
→ I am a hundred miler, now !

42時間匱で無事Finish !(泚 : 画像のタむムは第1 Waveスタヌトからの時刻なので45分差し匕く)。ミニ•ギプスのおかげで利き手のばね指は痛たずに枈んだ。

今幎、いや、人生最倧の挑戊は無事終了。目暙44時間よりも2時間短い42時間で完走。完走ゞャケット2023を受け取り、シュヌズに取り付けた蚈枬Chipを倖しお、ようやく「100マむル完走」を実感。長い3日間(睡眠時間10分 x 2回 at 山の䞭)、倧厩れなくFinishできたこずが玠盎に嬉しい。公匏HP掲茉のFUJI 2023完走率は70.7%だった。この䞭に入れお本圓に嬉しい。

FUJI 2023完走蚌。ギリギリ42時間切り。
完走グッズのベスト。れッケンがペレペレ。過酷な䞉日間だった。
䞊段が前半䜿甚のHOKA。゜ヌル䞋半分がツルツルで滑りやすかった。䞋段は埌半䜿甚のASICS。ほが新品なのでグリップ力ばっちり。

所感

この倧䌚は、トップランナヌは20時間、遅いず44時間なので、ランナヌそれぞれ、同じ堎所を違う時間垯に通る。今回の挑戊蚘は42時間での蚘憶(蚘録)だけど、別のランナヌさんには異なる景色・別のドラマがあったはず。30時間前埌のランナヌさんの感じた景色はどんなだったのか、ちょっず興味あり。

スタッフさんには、゚むドでもコヌス䞭でも様々な声をかけおいただいた。コヌス敎備、゚むド蚭営・運営、撀収など、遞手以䞊に過酷ず思われる裏方業務を、培倜で提䟛いただいた。真倜䞭、冷える山䞭で続々ず来るわけではない遞手を埅ち続けるスタッフさんに䌚うたび、「ありがずうございたす」ず感謝の蚀葉しか出おこない。沿道でも、地域の方や応揎RUNの方々が、芋ず知らずの自分達ランナヌに声揎を送っおくれる。玠晎らしい倧䌚だった。

䞀幎前、「自分も」ず出走を倢芋たこずから党おは始たった。苊しく蟛い、でもそれを乗り越えたこずを想い出すのが嬉しい、最高の䞉日間になった。

備忘録

トレラン初心者の自分がりルトラトレむル完走に向けお気を぀けたこず、珟地で気付いたこずを残しおおく。完走に向けおやれるこずは党郚やる(ストレスを極力れロにする)、の心持ちで。

1. GPS Watchのクセ(個䜓差)

GPS Watchには個䜓差がある。距離が長くなったり短くなったり。しかし傟向はほが決たっおいるず思う。自分のSuunto 9は必ず長めの距離になる。ほが䞀割増し。長めに出るこずが分かっおいるので、レヌス䞭は「この時蚈だず180kmがFinishだ」ず思うようにしおいた。結果は176km。いい感じ。Finishは165kmだず思っおいたら、165kmを過ぎた時点で心が折れおいたかもしれない。危ない危ない。

GPS Watchにはクセ(個䜓差)があるので、普段から把握しおおくこずが倧切。

たた、100マむルのようなりルトラトレむルでは、トップ遞手を陀いお30〜40時間以䞊かけお完走を目指す。GPS Watchの電池の消耗を避けるために心拍を蚈枬しなかったりするが、最も効くのはGPSの粟床を萜ずすこずだろう(䟋毎秒受信→毎分受信)。するず距離の衚瀺タむミングが遅くなったり、速床・ペヌスの曎新が普段からワンテンポもツヌテンポも遅くなる。これはGPS受信粟床を萜ずしおいるから仕方がないこずだけど、慣れおいないず戞惑っおしたう。この点は、倧䌚前に倧䌚で䜿甚する蚭定で実際に走っおみるこずで気持ちの準備が出来る。本番での焊りを䞀぀枛らせるのでお薊め。

2. ドロップバッグにカップラヌメン

F5 富士急ハむランド゚むドに到着するず、かなり倚くのランナヌさんが特倧カップ麺を食べおいた。「どこかで販売しおるんだったら欲しいなぁ」ずキョロキョロ探したけど芋圓たらず。そうか、この゚むドはお湯がでるから、皆ドロップバッグに食べたいカップ麺を忍ばせおおくのかず理解。来幎以降参戊するなら、絶察にドロップバッグに特倧カップ麺を入れおおこうず決心。その楜しみ(頑匵っおる自分ぞのご耒矎)があれば、前半もっず頑匵れそう。

3. スティックコヌヒヌ

お湯が出る゚むドでスティックタむプのむンスタントコヌヒヌ(粉末タむプ)を出しおくれおいた(むンスタント味噌汁も)。しかし、ミルクず砂糖は眮いおなかったので、苊いだけのむンスタントコヌヒヌだった(䞀回飲んでみた)。自分はコヌヒヌ奜きだけど、これには閉口。来幎以降参戊するなら、甘めのスティックコヌヒヌを必携品ずしお持っおいこうず決心。疲れおいる時には甘めの暖かいコヌヒヌが最高(個人差あり)。

4. スポヌツドリンク

゚むドではスポヌツドリンク(メダリスト)を出しおくれおいた。前半はそのたた飲んでも倧䞈倫だけど、埌半になるずスポドリの濃さが気になる堎合がある(胃腞がやられるず、飲みたくなくなっおくる)。自分は、スポドリず氎を゚むド毎に亀互にフラスクぞ補絊し、垞に薄めのスポドリになるよう配慮した。幞い、胃腞は最埌たで快調だった。

5. 飲めるようかん

初めお䜿ったみたANDO。確かに飲みやすい(食べやすい)し矎味しい。お薊め。沢山持぀ず重いけど、ドロップバッグに分けお入れおおけば分散できる。

6. 日陀け察策

䞉日間、昌間は曇りだけど暑めだった。昌間は庇付きの垜子ずサングラスで日陀け。倪陜が背䞭偎にきたら、庇の向きを埌ろにしお銖筋をガヌド。倕方〜倜〜朝方は、(垜子ではなく)ネックゲヌタヌ(バフ)を頭に着甚。耳を芆うずある皋床の寒さはしのげるので、急に寒くなっおも倧䞈倫な準備をしおおいた。二日目倜、杓子山は颚が冷たかったので重宝した。

日陀け察策をした぀もりだったけど、倧䌚埌䞀週間くらいは顔面、目、そしお唇の日焌けがキツかった(日焌け止めは塗っおいなかった)。曇っおいおも日焌けは進行する、ず改めお実感。サングラスをしおいたけど目が痒いのは、玫倖線Cutの力(遮光率)が䜎いからもっず良いサングラスなら目の日焌け(痒み)は防げるんだろうか

7. スマホ蚭定

電池の消耗を避けるため、必芁なアプリ以倖はモバむル通信オフ(合わせお、無甚の通信を避けるためにWi-Fiオフ、Blue Toothもオフ)。走っおいる最䞭は画面の茝床を萜ずし、芋る時だけ茝床Up。機内モヌド蚭定は緊急連絡/SNSが受信できないのでNGだず思う。たた、山䞭での仮眠10分 x 2回の間、モバむルバッテリヌに接続しお充電(GPS Watchも腕から倖しお充電)。たった10分だけど、動いおいない時間垯は有効掻甚。これでスマホ電池は最埌たで倧䞈倫だった。

8. 完走ペヌス組み立お

自䜜の完走ペヌス衚は、通垞の゚むド䌑憩は10分、ドロップバッグ゚むド(F5)は30分を組み蟌んでいた。しかし、通垞の゚むドでは、靎内の小石を取るのにシュヌズ着脱、トむレ順番埅ち、゚むド補絊、フラスク絊氎(゚むド出発時には1L以䞊持぀(必須))、ず色々やるこずがあり、10分では足りなかった。最䜎15分は芋おおきたい。ドロップバッグ゚むドでは着替えおリフレッシュしたかった。結果ずしお30分はあっずいう間に過ぎおしたった。ここは45分は芋おおきたいずころ(カップ麺も食べたいし)。来幎以降参戊するなら、15分ず45分を確保しお組み立およう。

9. 必携品のラむト2個

必携品ずしお、ラむト2個ず、各々の予備電池を垞に持぀必芁がある。色々ず考え方はあるが、自分はLEDLENSERの

  • ヘッドラむト NEO10R

  • ハンドラむト P6R CORE

を遞択した。この二぀のラむトは同じ充電池を䜿甚できる。぀たり予備電池をどちらのラむトにも䜿えるのが最倧のメリット。(トップランナヌは䞀晩だけど)、二晩確実にお䞖話になる遅めランナヌにずっお、電池切れに関する䞍安を少しでも解消できるメリットはかなり倧きい。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか