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marbleて大理石のことですが、おはじきのことでもあります

ヨーロッパに行くとどこに行っても大理石がふんだんに使われていますよね。ローマなんかそれを使った遺跡、像のかけらがゴロゴロしていますもの。

marbleは彫刻や記念碑などによく使われる結晶質の石灰岩の一種で、14世紀初頭から使用されています。これは中世12世紀のmara可能性がありbraからの音変化によって生まれ、古フランス語の marbre (14世紀には2つ目の-r- が-l-に変化していますが、marbreは15世紀初頭まで英語で使用されていました)からきています。

それはラテン語のmarmor、またはその語源はギリシア語の marmaros「輝く石、マーブル」と同根です。「輝く」という意味の形容詞であった可能性があり、その場合は marmairein「光る」と関連があるかもしれません。

トルコに行けばマルマラ海があり、これはマルマラ島で大理石を採石していたことに由来するそうです。

大理石 marblestoneという言葉は、1200年ごろから認められ、ラテン語の単語は直接古英語に marmaとして取り入れられました。ドイツ語の Marmorは古高ドイツ語の marmulから復元されたラテン語です。特に大理石の墓石を指す「彫刻された、または刻まれた大理石の一片」という意味は14世紀初期からあります。

また、子供のゲームで使われる小さなマーブル玉の意味は、1690年代からあると記録されています。

14世紀に登場した「マーブル(大理石)でできている」という意味からmarble(名詞)から派生しました。中世15世紀には「大理石のようなまだら模様」という意味でも使われるようになりました。さらに古い表現には、14世紀初頭のmarbrinがあります。1590年代からは「寒い、硬い、感覚がないなど、何かしら大理石に似た比ゆ的な特性」を持つという意味で使われるようになりました。 marble cakeは1864年から記録されています。

1590年代、「(何か)に大理石のような斑紋や雲模様の外観を与える」ことからmarble(名詞)から派生。脂肪の「筋」が入った肉に関しては、1770年から使用されています。本については「エンドペーパーや橋を大理石のように模倣して色付けや染色する」という意味で1670年代からあります。

子供の遊びで、おはじき、英語ではmarbleです。初めてこの言葉を知ったとき、私は少し驚きましたが、まあ、最初は大理石を使って遊んでいた、その名残だと思いました。それにしても本物の大理石で遊ぶなんて贅沢ですよね。

日本のおはじきと同じようにはじいて遊んでいたんでしょうか。

このゲームは1709年にそのmarbleという名前で記録されていますが、おそらくもっと古い歴史があるのでしょう(13世紀のドイツでは tribekugeinとして知られていました)。もともとは磨いた大理石の雪花石(アラバスター)の小さな球で行われ、のちに粘土板の球になりました。 

現代のおはじきはガラス球を潰したような平べったい形をしており、12ミリ程度のもの。ガラス製おはじきの見た目の美しさをも楽しめる遊びではないでしょうか。指ではじいて遊ぶことから「おはじき」と呼ばれるようです。

日本において、古くは小石を用いたようで「石ははじき」とも呼ばれていたそうです。

日本には奈良時代に中国から渡来したと言われています。日本では当初、主に宮廷での大人の遊びとして広まったようです。あの聖徳太子もおはじきをしたとか、記録が残っているようです。


おはじきをしている様子のイラストやら絵がありましたが、海外では屋外でするのが普通のようです。それに男の子の遊びでもあったようです。

女の子の遊びとし手主流になってきたのは、江戸時代に入ってからで、現在のガラス製のおはじきになったのは明治時代後期になってからのことです。

明治時代には大人もするポピュラーな遊びになったとか。


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