へび事件 見たくないところでへびに鉢合わせしたことはありますか?
snakeの語源はsnacaという語。
さらにこのsnacaは9世紀から11世紀終わりごろまで使われていた古高地ドイツ語の snahhanに由来します。snahhan は「地面を這うもの」という意味を持っていました。
つまり、蛇はもともと地面を這うものという古高地ドイツ語が由来ということです。ちなみにかたつむりを意味するsnailも snahhanを語源とします。
今住んでいる家の引っ越して20年ほどになるでしょうか。前の家はここから歩いて15~20分くらいのところにあり、夫の仕事の事務所、あるいは物置になっています。
前の家でのことです。田舎の家とて建付けは悪くネズミ、蛇も出没したことがありました。へびはネズミを追って出てきていたのだとは思います。
ある日の夜のことでした。娘がまだ中学生の時のこと。彼女の大きな声が台所から聞こえてきたのです。
「お母さん、あれへびじゃあないの?」
夫はcity boy,町出身でへびは大の苦手。かといって私だってへびをどうのこうのしたことはありませんでした。むろん、間接的にも触ったことがなかったのですが、なんとかできる人が、他にどこに?
大きめの傘を片手に私は台所に行きました。そこには、椅子の上にはへびの子供が・・・いや、単に小さな大人のへびだったのかもしれません。へびのことは詳しくありません。ただ、私にはそれが子供に見えました。そう思った方が楽だったということもあったでしょう!
傘の先っちょにへびをひっかけると、廊下を玄関の方に・・・。だが、途中、居間の外を通りかかった時、蛇は傘からするりと抜けて今の畳の上に落ち込んだのです。夫はいつものように何があっても実況中継をするだけ。つまり、口だけ・・・。
私は、再度、蛇を傘ですくい上げ、玄関へ放り投げたのでした。おとなしくしていた(怖がっていた?)へびもその段階でついに怒りに怒ってしまったようで、玄関のドアを背に私をにらみながら(?)とぐろを巻き、カッ、かッと威嚇音を出し始めました。
良かった、そこがドアのすぐそばで!へびを傘の先っちょに引っ掛けるとそのままドアの外めがけて放り出しました。それ以来そのへびには出会ったことがなかった…と願いたい。
へびの色と言うものは怒りとかで色が変わるのでしょうか。まさか毒蛇ではなかったのでしょうが、へびの体の模様は赤く見えていました。
それからどれくらいの年数がたっていたでしょうか、そんなへび騒動があった事なんか、忘れてしまっていたある日のことでした。私は洗濯物のスイッチを入れ、店に出かけました。帰ってきて出来上がった洗濯物を干すつもりだったのです。
その時の家は英語では、pepper and salt house 呼ばれる玄関側から見ると平屋だが、実際には階下があり、階下、1階側にお風呂などの水場があっる…そんな家でした。店から帰った私はトントントンと階段を降り、洗濯機の前へと…。通り過ぎながら私の右目は何かをとらえていました。
通り過ぎて振り返るとそこには右に左に揺れながら動いている赤っぽい模様のひもがありました。いや、へびがいたのです。私はあの台所にいたへびを思い出しながらそれを見ていました。
もう階段を上がって逃げ出すことはできませんでした。そうするにはどうしてもへびの前を通らなければならなかったのですから。毒蛇ではなくとも噛まれたら、飛び掛かられたら、どんな恐ろしいことになるか、想像はできました。下の
私はお風呂の向こう側にぬけて下のドアから外に出て、家に入り直すしかありませんでした。ラッキーなのは、その時、家に夫がいたことでした。そうとお風呂側から外に出ると私は玄関側に回っていました。
何と言うへび騒動だったのでしょう!へびは洗濯機の下に逃げた。それ以来、どこに行ったか分からない。次の日、洗濯機を半ばひっくり返しのぞいてみたがもうへびの姿はどこにもありませんでした。
ノルウェーにもへびはいます。私は見たことが一度もなかったのですが、お義母さんは庭で鼻の手入れをしていてへびに出くわし、踏んでしまったもので起こったへびがお義母さんの鼻をめがけて飛んできて、鼻をかまれたとかでした。
ノルウェー語ではへびのことをslange と言います。langeとは「長い」と言う意味、なるほどと思える言葉ですよね。
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