見出し画像

英語は数にうるさく所有権にうるさい言語 英語のお勉強

英語は数にうるさい言語です。
また時制(英語には時制が12型ありますが、これでもスペイン語よりはまし。スペイン語は16型もあります)にもうるさく、所有の観念もうるさいです。

ここで問題になってしまうのは、日本語から入るからでしょうか、生徒さんがよく間違うmy,your などの所有格を付けないことです。ただぽんとhusbandとか wife、 my, yourなしで文章を始めるので「お隣の旦那さんのことかしら?」と私は冗談にしてしまうのですが。その国の言葉って国民性を表していると思います。日本人って所有権に対して優しい国民なのでしょうか。

一つの花はa flower、あるいはone flower、単語が母音で始まる場合は aではなく anをいます。複数形には sをつけて flowersになる、と言うことは誰でも知っている英語のルール、初歩の初歩です。

anを付けるというルールは、実はフランス語からきました。フランス語の 1, unです。つまり、 unの方が先に英語に採用され、次に aが使われるようになったということです。

sを付けて 複数形にするというルールも実はフランス語からの借用です。英語のもともとの数の数え方と言えば・・・英語の数の数え方の特殊例、child が複数形ではchildrenになる、 manが menになる、などは英語学習者にとっては困ってしまうルールですが、フランス語が入ってくる前は、より多くの英語の単語が child 、childrenのようなややこしい複数変化を起こしていたのです。と、いうことは、前述の言語話者のルールで行くと、アングロサクソンて頭がどうも複雑な、複雑なややこしい考え方の人種なのでしょうか。

ここでchildの複数形はなぜ childrenになるか?と言うお話:
たいていの複数形は-s か-esがつくが、中には変則的なものがある。 childの複数形なら childsでもよさそうなものなのに、どうして childrenになるのだろうか。

今でこそ、複数形の語尾は-s か-esが圧倒的に多いが、昔は複数形を作る手法はいくつもあった。1000年前、英語では複数形を作るのに語尾に複数接尾辞を付ける方法と語中の母音を別の母音に置き換える方法の2種類があったのです。

語尾に複数接尾辞を付ける方法にしてもかっては-s か-esの他、 -enや -rも複数接尾辞としてよく使われていました。

13世紀ごろ、イギリス北部や中北部ではchildの複数接尾辞には -rが用いられ、 childer、または、 childreが child の複数形になっていた。同じころ、イギリス南部では-enを複数接尾辞とする動きが起こり、childの複数形は childrenとなっていた。

この-enと言う複数接尾辞はかっては盛んに使われた。eyen(目)や treen(木)や housen(家)などと言う風に。現在では-sが複数接尾辞になっている語にも使われたのでsる。

 childの複数形の場合はイギリス北部や中北部で使われていた childer、または、 chilhdreが南部でも使われていた childrenの影響を受け、複数接尾辞2つが合体して、childrenとなったものと考えられている。

-enと言う複数接尾辞は14世紀ごろから減り始め、現代までに数語を残して消えてしまったのだが、 childrenは残された。しかし、英語圏全部がこの childrenに統一されているわけではない。方言には別の形に複数形もある。昔ながらの、childerを今も使っている地方もある。イギリス南部の一部では childsを使う地域もある。また、その両方を合体させた childersを使っている地域もあるそうだ。

なにはともあれ簡単になってよかった!よかった!。

言語の性格ってその言語を話す人たちの性格でもあると思うのですが、いかがでしょうか。つまり、言語と言うのは生きていて絶えず変化しているけれど、結局は話し手の好きなように変化している・・・と思うのです。

例えば、フランス語は世界で一番美しい言語だと言われていますが(私はそうは思いませんが、ドイツ語やイスラエルの言語の方が好きです)、気取っている人が気取っている様にしゃべっている言葉だと私は思っています。

アメリカでは英語は大きく変化しました…綴りを言語学者によって変えられました(文盲が多かったのでそれに対処してと言うことが大きかったようです)。彼らの食事と同様、言葉も簡素化されたような気がします。

さて、もう一度、英語の話に戻りますが、そんなに時制にうるさく、数にもうるさく絶対に「自分のものだ」などと譲らない性格の人って・・・・これって古英語の時代には本当に生きていく上では絶対的に必要だった、と言うことでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?