ドラえもんのび太の宇宙小戦争2021
表題の映画をアマプラで見ました。ドラえもんの映画は昔は毎年映画館に見に行っていたのですがここ3年くらいは仕事の繁忙期と重なり行けなくなっていました。
宇宙小戦争は原作を小学生の頃に読んでいたのでストーリーは覚えていました。昔映画化はしているのでリメイクされたと聞いて見てみました。
評価は100点満点中60点です。
原作の大筋や要素はあまり変えず新しい映像と声で作って小さい子供たちに名作を見させてくれたのはありがたいなと思いました。
※以下には後半のネタバレがあります。
僕がとても疑問に思ったのはパピくんの姉の存在意味です。
原作には姉はいないので2021でリメイクするにあたり追加された要素なのですが、存在理由が全くわかりません。いなくても全くストーリーには影響ないですし完全に蛇足感です。
明らかに登場時間が短いですし、小さい子供の記憶からも消えてしまうレベルの印象の薄さです。
やりたいことは大体わかります。姉のために元の惑星に戻り姉を救うことでドラマ性を追加できると思ったのかもしれませんが、パピ君の良いところであり悪いところでもある責任感の強さが完全に身内を救うエゴに変わってしまいます。
彼は最年少で惑星の大統領になり国民のために身を捧げており、星から逃げたのも帰還するのも国民のためというどうしようもない責任の大きさによるもののはずであり、それこそがパピくんの救いようのなさとドラえもん達との大きな違いであるはずです。そんな時にたまたま地球に舞い降りのび太やしずかちゃん達と交流することで彼の身自身を守ることや物理的な体の大きさの違いによる考え方の違いによってパピくんが変わっていく…そんなストーリーが宇宙小戦争の素晴らしいところ、だと思うのです。
そんな良いところを姉を救うというエゴに変えてしまったのは個人的に不満です。ましてやいるのかいないのかわからないキャラのせいで、です。
ドラえもんの長編漫画は全部読んでいるので語りたいことがとても多いのですが今回はこの辺で。
ちなみに最近で結構好きなのは月面探査記と南極カチコチ大冒険の2つです。
月面探査記については記事にしたいと思っているので是非そちらも機会があれば読んでください。
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