キツネとタヌキの化かしあい

キツネという名の魚がいて
タヌキという名の魚もいる

どちらも
「化かされたぐらい美味い」
という理由で
名前がついた
もちろん正式名称ではない

キツネとはハガツオのこと

カツオに似た魚だが
鋭い歯があって
顔つきもどことなく
キツネに見えなくもない

キツネに化かされたぐらいに美味い
という人もいる
何度か食べたことがあるが
『美味しかった』
という印象はない
脂の乗り具合にもよるんだろうが
普通の赤身っぽい魚で
印象の強い魚ではない

タヌキとはイソマグロのこと

マグロと名前がついているが
サバに近い種類
非常に大きくなる魚で
50キロ位の個体もいる
磯の周りをすみかにしている
マグロみたいな魚
顔つきもハガツオに似ていて
どことなくタヌキっぽい?

タヌキに化かされたぐらいに美味い
と言っている人の話は
聞いたことはない
化かされる位に美味い訳ではなく
キツネ(ハガツオ)に似た魚だから
タヌキって名前をつけたんじゃないのだろうか?

大きな個体の腹の部分を食べたことが
何度かあるが
脂の乗りが強く
刺身より煮付けの方が
美味しかった

キツネとタヌキ
どちらも
化かされるほど
美味しい訳ではないが
見かけたら
騙されたと思って
食べてみて欲しい魚ではある

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