5:00A.M.
寝ぼけ眼にありったけの朝日が沁みる。
窓際に置かれたクワズイモはまたひとつ大きくなっている気がするが、これといった確証は持てない。
ここで一発、顎が外れそうな大きな欠伸がでた。
特別な感じがする、普通の朝。
景気づけに大貫妙子の「4:00A.M.」を流す。
一時間早い世界を生きる大貫妙子の歌はやはり少し景色がズレていて悔しい。
僕の見る景色には夜明け前の闇なんてこれっぽっちも見つからないのだ、こんな思いをするのならもう一時間早く起きてもよかった。
全くもってそんなことはなかった。
またしても大きな欠伸がでて、今度こそ顎が外れそうになった。
きっとあと一時間早く起きていたらこの倍の数の欠伸がでていただろうし、顎だって外れたに違いない。
顎が外れたことがない僕にとって顎が外れた朝があったなら、それは特別で最悪な朝になってしまう。
それだけはなんとしても避けたいところだったので
やはり5時起きという選択は正しかったと胸を撫で下ろした。
時間が無いのでヨーグルトだけを食べる。
僕はヨーグルトから切り離された乳清を飲むのが好きだ。理由はよく分からない。
そんなことを言うと「変わってますね」と言われかねないし、それを言われたいが為に言っていると思われそうなので他人に口外したことはない。
ただ、午前5時という時間がその思考を切り離した。
今後言うこともないと思う。
脳を起こすために今日は日記を朝に書いているわけなのだけれど、3日前から読み始めた「亜人」が面白いので今にも終わらせて続きを読みたくなってしまう。
映画もアニメにも触れてこなかったので新鮮に亜人の世界に浸かっている、もはやのぼせている。
もう欠伸がどうだ、乳清がどうだ、とたらたら書き連ねている暇はないのだ。
なので現場に向かう電車の中、
抑えきれない特大の欠伸と共に
今日の日記は終わりとする。
今日もご安全に
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