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僕の家に来たメイドのさやかさん epゆき DAY4 part1 🔞


 文化祭が終わって月日が経ち、学校ではまたいつもの退屈な日常が始まっていた。
 文化祭の準備期間に、あれを2人の秘密にしてからというもの、僕はゆきが掃除機をかけているところを見るだけで興奮が止まらなくなってきていた。掃除の時間に時折感じるゆきからの視線が、僕のアソコを一層昂らせてしまう。僕は慌てて水道掃除を行うため持ち場に戻るのだが、それでもゆきには悟られているような感覚がしていた。
 しかし、そんな日々も段々と日が短くなるにつれて無くなる日が近づいてしまっていた。

「もうすぐ後期の委員会決めだね。」

 一緒に行く帰り道、ゆきは寂しそうな表情をしながらそう告げた。

「ゆきはなんの委員をやるの?」

「私は美化委員とかでいいかな。掃除道具の電源とかだけで楽そうだし。ゆうとは?」

「俺はまだ決めてないけど、楽なのがいいなー。」

 僕たちはそうしてごくごく普通な会話をしながらその日は別れた。


 「本当に学級委員をやってくれる人はいませんか?」

 先生が少し困ったような表情をしながらクラスを見回す中、全員がなるべく他の人と目を合わせないようにしながら俯くという、気まずい空間が広がっていた。委員会決めの当日、各自がそれぞれやりたいと思う委員を射止めるべく、虎視眈々とその獲物を狙っていく中、学級委員に手を挙げる者は1人もいなかった。中高一貫校であるため内申点などの影響もなく、面倒くさいことの多い学級委員をやりたいと思う者は、クラスに1人もいなかったのだ。

「いないのであれば、推薦で決めたいと思います。」

 先生がそう言うと、クラスの人気者たちは冷や汗を垂らし始める。しかし、そう言った中でも少し離れたところに座るゆきは、至って平然とした顔でいるようだった。
 僕は適当な名前を書いて推薦用紙を提出する。そうきてみんなの票が集まり、ついに集計結果が出た。

「やっぱり、先生もこの2人がいいと思っていました。では、お願いしますね。」

 先生がそう言って名前を呼ぶと、クラスからは安堵の息と拍手が湧き起こり、平然と委員決めは進んでいった。
 僕とゆきの2人を除いて。


 「なんで私たちなの!」

 休み時間になりクラスメイトに囲まれた僕たちは、そう言って嫌がっていると、クラスメイトも口々にそうなったことをからかってきていた。しかし、もはや文句を言っても仕方のない状況であり、任命されたからにはしっかりと務めなければならない。結局、その日の給食後に任命式で委任状を貰い、時間は過ぎて掃除の時間になった。

「では、2人には学級委員なので特別な場所の
掃除をお願いしますね。」

 掃除の時間になって担任の先生に呼ばれた僕たちは、そう言われて所定の場所に向かった。

「なんで私たちなの!本当にやだなー、もう。」

 ゆきは掃除場所に行きながらもぶつぶつと僕に向かって愚痴を漏らしていた。僕もそれに呼応するように言っていたが、段々とそれがお互いに面白くなり、いつのまにか2人で笑い合っていた。
 そんなことをしているとあっという間にその掃除場所に到着し、僕たち2人はその建物内に入っていった。


 僕たち2人が任されたのは、「小講堂」の掃除だった。この学校には大講堂と小講堂の二つがあり、どちらとも講演会やクラス内、部活内でのミーティングなど様々な用途に使われていた。そして、僕たちのいる小講堂は、収容人数が50人程度の小さな建物であり、部活のミーティングなど課外活動で多く使われるものだった。

「相変わらずこの講堂は汚いわね。」

 僕たち2人はどちらとも運動部に所属しているため、大会前のミーティングなどでよくこの場所を利用することが多い。そのため、どんな雰囲気なのかは既に知っていた。

「前までは生徒会の管轄で掃除していたらしいけど、それだと全然掃除ができないから今学期から私たちのクラスにまわされたらしいわ。」

 ゆきは講堂内を見まわしながらそう言った。講堂は前と後ろに黒板があり、椅子はプラスチックで床がタイルカーペットという簡素な作りだったが、掃除が行き届いてないせいか、あたりにはゴミや落とし物が至る所に落ちていた。黒板のチョークの粉はたまっており、その下には落ちた粉でカーペットが色とりどりなものになってしまっている。机の上は、ほとんど全ての机の上に消しカが落ちていた。

「まあいいわ。さっさと掃除しちゃいましょ。今日はなんか掃除の時間も長いみたいだし。」

 ゆきはそう言うと、早速掃除用具入れを開けた。すると、それまであまり気分の乗っていなかったゆきの表情がいきなり明るくなっているのに気づいた。よく見ると、講堂の後ろに置いてある掃除用具入れの中には、薄汚れた青い紙パック式掃除機が置いてある。古いものだが、その分吸引力は高そうなものだった。

「じゃあ、私が掃除機をかけるから、ゆうとは
机とか窓の雑巾掛けをお願いね。」

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