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おすすめ漫画 file.1 『ブルーピリオド』

早速、最初のおすすめする漫画はこちら。
"ブルーピリオド"

この作品は2020年のマンガ大賞にも選ばれた作品になります。もうこの時点でおすすめしなくても当たりなのは確定ですねww

皆さんは漫画を読んでいて、きっと登場人物に感情移入して感動したり、興奮したり、悲しくなったりする事があると思います。というか、そこが漫画の魅力だと思っています。それは"作品"と"アナタ"が場面場面で共感したということになります。ブルーピリオドという作品はこの感情移入の仕方が半端じゃないんです。

アナタは漫画を読んでいる時に感情移入してしまう登場人物は誰ですか?悲劇な主人公?それともラブコメのヒロイン?100日後に死ぬワニ?きっと1つの作品の中でも場面によって沢山の感情移入の仕方があると思います。ブルーピリオドはその主人公の感情が描かれた作品。これがブルーピリオドの特徴の一つです。

ブルーピリオドは主人公の男子高校生が突然美術の道に進むという物語。
成績優秀、世渡り上手で友達と夜遊びが好きな、他人からの人望もある男子高校生が突然美術の道に進みます。訳が分からないですよね?wでも、これが普通なのかも知れません。

この物語のスタートは主人公が高校2年生。
大学に行くのか、就職をするのか、違う道に進むのかという人生の進路を選択する頃のお話し。実際に、ほとんどの人間はこの進路選択を経験した事があるだろう。自分のやりたいこと。学びたいこと。目標。夢。それに向かって勉強やスポーツをする者。何も自分のやりたいことなんて見つからなくて適当な大学や会社に進路選択してしまう者。目標や夢があっても何か阻む物や金銭的に諦めてしまう者。このブルーピリオドは誰しもが通るこの"経験"を主人公の繊細な感情と共に描いている。

この主人公は目標や夢がない、自分のやりたいことがない人間だった。ある日、偶然目にした美術作品、言葉に触れた主人公は面倒臭いと授業放棄していた美術の授業で真面目に作品作りに取り組んだ。その時、完成した作品の愚かさから授業を放棄し、時間を無駄にしていた後悔と共に、その作品を褒めてくれる言葉に感動をする。主人公が美術と出会ったのはこの時から。何となくからだったが、美術の奥深さに興味を持った主人公はその日から筆を進めた。

進路希望選択のとき。主人公は美術の先生に相談した。「絵って趣味じゃダメですか?」

美術の先生「好きなことは趣味でいい。これは大人の発想だとおもいます。」
「頑張れない子は好きなことがない子でしたよ。」

主人公の家庭は父が仕事で失敗をし、金銭的に裕福な家庭ではありませんでした。
そうなると、私立よりも学費の高い私立美大には行けないので国立の美大しか進路がありません。知っていますか?国立の美大って国内に一つしかないんですよ。

東京藝術大学。日本一受験倍率が高いと言われている大学である意味、東京大学よりも受験が難しいと言われています。

主人公「美大(藝大)って俺入れると思います?」

美術の先生「わかりません。でも、好きなことをする努力家はね、最強なんですよ!」

ここから、主人公の約1年半の東京藝術大学へのストーリーが描かれます。

親への進路相談、友達との関係、美術に向き合う心、自分が何者で、何が本当の自分なのかが分からないけど、自分が描く絵には自分が描かれる。自分の感情と描く絵が交互に交差するこの物語は主人公にドップリ感情移入します。

この漫画のもう1つの特徴として、登場してくる作品は全てプロの方が描いています。これもまた粋ですね😊
2020/4現在では大学受験後のお話に入っていて、主人公はまた新しい自分と戦っています。

誰しもが、自分の感情とは裏腹に行動してしまう事や、素直になれない所があります。それは進路選択という人生の山場ではもっと自分自身が分からなくなる。でも、"好きなこと"に向かって努力する自分は正しいと突き進むことは間違っていないと私も思いました。

皆さんは何か好きなことはありますか?スポーツ、ゲーム、音楽でも何でも良いです。じゃあその好きなことに精一杯努力できていますか?熱中しすぎて好きなことが嫌いになる瞬間があるかも知れません。ですが、自分を信じて努力すれば結果に結びつきます。そんなことを私はこの漫画で学びました。私は今社会人ですが、まだ自分がこの先何をしたいかはハッキリ決まっていません。ですが、まずは"好き"で入社した今の会社で出来ることを精一杯努力しようと思います。

おすすめ漫画 file.1 『ブルーピリオド』