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Photo by
satomigoro
覚悟
力士の着物には必ずと言っていいほど、家紋がついてある。
その中でも、白鵬には「みつうろこ」の家紋が。
部屋の親方の物でもなく、誰かの物でもなく、不思議に思って調べてみた。
すると、みつうろこは「北条氏」の家紋であり、その歴史をたどると、なんと驚きの事実が。
昔、北条氏はモンゴルを制圧し、その名を轟かせたのだ。
なぜ、よりによってモンゴル出身である白鵬はその家紋を背負ったのだろう。
それは、当時横綱である朝青龍の存在が大きい。
白鵬が相撲界に入ったときには先輩だがまだ若い当時の朝青龍の強さを知り、将来必ず横綱になると確信したそうです。
白鵬は朝青龍を倒すために日々稽古に励んでいたそうです。
心技体全てが鍛えられる相撲界において、白鵬はまず精神の鍛練をし、いずれ倒さなければいけない相手である同国出身の朝青龍を強く意識し、母国の仇である、みつうろこの家紋を背負ったのである。
その覚悟とはすさまじいもので、白鵬もどんどん強くなり、遂に横綱へ。
そして、その後も活躍して、なんと朝青龍に13勝12敗と力士史上唯一勝ち越したのである。
先日惜しまれながらも引退した朝青龍。
相撲界史上ナンバーワンの大横綱として、これからも名を残すであろう。
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