自殺を考えた過去。②(改)
こんにちは。丹羽です。
前回から自分の過去の話をnoteに書かせていただいてます。
Twitterなどで次を楽しみにしてるなんて優しい言葉をいただけてとても嬉しかったです。
ここからまだまだ長くなると思いますが僕のノンフィクションストーリーを少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
前回の記事をまだ読んでないよという方は是非見てください。
美容師生活
無事国家資格も合格して、中学時代からの夢だった美容師になることができた。
前回の記事で学生時代の僕は陽キャだったという話をしたがこの時も圧倒的に陽キャでした。
俗に言うギャル男。休みの日はサーフィン。日サロに行って、髪はロン毛でハイライト。ヘアスプレーはVO5。笑
オシャレとはかけ離れてしまっていたが、流行りに敏感な若者になっていましたね。
僕は自分の就職したサロンに自転車で通うために人生初の一人暮らし。もちろん自転車は当時、流行っていたビーチクルーザー。
夢だった美容師になりそれなりに充実した人生を歩んでいましたね。
仕事も楽しくて仕事が嫌だななんて思い出はない。
給与が安いとか、仕事時間が長いとか、残業がとかほんとに全く気にしたことがないくらい無知だったし、夢中に楽しんでいた。
なぞなぞくん
とにかく負けず嫌いな僕はどうしたら同期の中で一番になれるかと考えていた。
当時は無意識だったが『テヘっ』の精神はとっても大切。特に若い20代の人たちは。
僕は会社のBBQに来れなかった社長に「なんで来てくれないんですか〜」と言ってみたりしてご飯に連れて行ってもらったり、先輩たちにもどんどん絡んで行くように心がけていて、可愛がってもらっていたし、チャンスも沢山もらっていたと思います。
僕が就職した美容院は本当に素敵な会社で
お客様へのサービス提供に本気でした。次の日、円滑に仕事をしてお客様に迷惑をかけないようにと、前日に予約の方の名前と予定メニューを暗記していました。当日いちいちその都度、確認しているのは無駄だし、そんな暇はないから。
とにかく忙しく、トイレで寝てしまったり、シャンプーをしながらウトウトしてしてしまい、お客様の顔面にシャワーをかけてしまったこともありました。(この時も本気の謝罪とテヘっの精神で乗り切りました)
そんなミスも沢山しながらも、どうやって自分を覚えてもらうか、そうすればチャンスももらえるはず!と考え僕がやったことは【お客様になぞなぞを出す】でした。
そこに至った僕の悩みは
これを解決するためになぞなぞの本を買い暗記した。忘れてしまった時用にカンペも用意した。(カンペ見てもいいです?と言ってメモを取り出すのも中々ウケていた)
あとは同じお客様に同じなぞなぞを出さないようにお客様とどんな会話をしてどんななぞなぞを出したか全てメモを取っていた。
ここまで読んでも仕事に前向きで、可愛い若者で自殺に辿り着くなんて想像つかないでしょ?人生何があるかわかりません。ほんとみなさんも気をつけてくださいね。
そんな感じでお客様になぞなぞを出しまくり、それを横で聞いていたお客様からも『わかったー!』なんて声をかけてもらってそこにいたお客様たちとグループでわいわいやることもあれば、少し待ってもらう時にはなぞなぞを出して『僕が戻ってくるまでに答えがわからなかったら僕の勝ちですからね』なんて言って去ることもしてました。
そうして僕は沢山のお客様から名前は覚えてもらえなかったですが【なぞなぞ君】として認知され、沢山のお客様に『今日なぞなぞ君は居る?』なんて呼んでもらえるようになりました。
ここまでの話を聞くと僕は美容師として出世していきそうで、そもそもなんで辞めたんだ?と思いませんか?
僕ももし過去に戻れたら、このまま美容師として突っ走る自分も見てみたいです。
そんな中で色んな転機が現れました。
転機
ここの転機で起こった事は
大きく分けるとこんな事があった。
この転機に関して少しお話をしていきたいと思う。
配属チームの決定
入社して数ヶ月が経ち、いよいよ本格的にアシスタントはどのスタイリストのアシスタントに就くのかが決定されるという事だった。
僕は自分が働いている店舗の中で特に尊敬している美容師がいた。
とにかくその方は厳しい方だったがとにかくそばで働くのが楽しかった。僕はどうしてもこの方のアシスタントに就きたかったのだ。
同期からも先輩からも『丹羽君はきっと◯◯さんのアシスタントになりそうだね』そう言われていたし、自分もなんとなくそんな気がしていた。
しかし、今noteを読んでくださっているみなさんの想像通りで、見事に僕は違うスタイリストのアシスタントに決まった。
特にこれが退職のきっかけにはなったわけではないが、だいぶテンションは下がった。きっと先輩方には何か思惑があったんだろうなとは今思えばわかる。けど当時の僕はただただ理解できなかった。
そう考えると若者には、何かをしてもらう時にはちゃんと説明をしてあげるって大切ですね!今書きながらハッとしました。
大好きだった先輩の退職
僕がこの美容院に就職したいと思ったきっかけをくれた方。見た目はキムタクそっくりの超絶イケメン。そして超絶優男のM先輩だった。
見学に行った時にこの方に対応をしていただき、こんな人になりたいと素直に思いこの会社での就職を希望したようなものだった。
お客様からも人気でこれからスタイリストとして活躍していくだろうと誰もが確信をしていた先輩がまさかの退職するという噂が僕の耳にまで届いた。
びっくりした僕はその先輩に話を聞きに行った。すると先輩は『僕、結婚することになったんだ。お父さんが自営業で会社をやっていてそっちで働くことにしたんだ。』と話をしてくれた。
その時の僕は配属チームが希望通りにならなかったことに合わせて大好きな先輩もいなくなるということでとにかく寂しい気持ちになってしまっていた。
ある本との出会い
寂しい気持ちにはなっていたが、仕事は楽しかった。学生時代からの夢だったし、あまり仕事をしているという感覚はなかった。
ちょうどそれくらいの時期にカラー剤をしまってあるバックヤードにカラー剤を取りに行った時に先輩たちが話をしているところに遭遇をした。その時に『丹羽君も本とか読んだりする?』と聞かれた。
その頃の僕は本も新聞も全く読んだ事がなかった。もしかするとその頃の僕は本屋さんの存在を知らなかったのではないか?というくらい興味がなかった。
その時に先輩たちに笑顔で「全く読まないです!」とテヘっの精神で答えた時に読んでみなよと紹介されたのが【貧乏父さん金持ち父さん】だった。
しかしその時の僕は全く興味のない読書をしてみようとは行動には移さなかった。
友人との再会
どのように再会したかは忘れてしまったが、今ではビジネスパートナーとして仲良くしている同級生のO君がいる。
学生時代にも一緒にサッカーをしたり、クラブに行ったりと遊んでいた友人とこの時に再会をしたのだった。
当時、彼はまだ大学生だったと思う。
その時にそのO君の話を聞くと、自分の家の仕事を継ぐために東京に行き会計事務所で働く予定だと。しっかり将来のためにビジネスを学ぶんだとすごく勉強をしていた。
すごく勉強しているノートを見せてもらい色んな話を聞いた。
彼のひとり暮らしの部屋で元々DJだった彼のレコードで音楽を聴きながらそんな話をしたのを今でも覚えている。彼もまだ覚えているかな?笑
その時に音楽を聴きながらコンクリート打ちっぱなしのおしゃれな部屋でこの本面白いよとおすすめされたのが【貧乏父さん金持ち父さん】だった。
二度目の登場だ。これは流石に気になり出した。むしろ同級生の努力している姿に圧倒的な差を感じ、焦っている僕にはこれを読まないという選択肢はなかった。
すぐに買って、今までしてこなかった読書という習慣がスタートしたのだった。
そしてこの本にはいい意味でも悪い意味でもとてつもなく影響を受けたのだった。
ちなみにそのO君は、彼の計画通りだろう。今も大成功を継続している。本当にすごい友人だと尊敬している。
今回のまとめ
この後、僕は美容師を辞め、僕の怒涛の転落劇がもうすぐ始まる。
そして、この第二話で伝えたいことは、
工夫と努力があれば結果を出しやすくなる。ただ工夫と努力程度でたまたま得たような結果では思い通りの人生になんてなるわけがない。
そして世間知らずの若者が持つ自信は実に大きなリスクがある。
ということ。
ただネガティブなことを伝えたいわけではない。
たくさんのことを乗り越えていくことで大きな成長がある。それがあったからこそ今の僕がいる。
今回は前回より長くなった。
みなさんのちょっとした暇つぶしになれたらと願いながら書きました。
これからまだまだ僕の今までを書いていきます。
スキとフォローを押してくれたらとっても嬉しいです。
ではまた。
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