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【⑦さらに発展させたフレーズ構築のアイデア 〜ホリゾンタルとバーチカル〜 】

おはようございます。☀️
さあ、本日はいよいよクライマックスです!
ここまでお読み頂いたみなさん
ありがとうございます。(b^_^)b

今日はフレーズのさらに具体的な
動かし方のアイデアをご紹介します。

アドリブで、もしくは作曲において、
フレーズを組み立てる際に

一つ僕が着目するポイントが実はありまして。
それは
・ホリゾンタル(横方向のフレーズ)
・バーチカル(縦方向のフレーズ)

どちらが採用できるかどうかです。

____
どういう事か簡単に説明しましょう。
まずアドリブを取る(曲を書く)際に、
コード進行の流れをまず確認します。

◎ホリゾンタルなフレーズ
(Horizontal・・・水平な)

このときに、
ダイアトニックコードが多めに構成されている曲の場合、
その範囲はずっと1つの同じスケールで演奏できるな!とアタリをつけるわけです。

CのメジャースケールはDのドリアンであり、Eのフリジアンであり…しかし実際に使われている音は全て
Cのメジャースケールである、と解釈し、
行けるところまで1つのスケールで処理する
考え方です。

この考え方の利点は、
コードチェンジの度にスケール切り替えを
考えないで済むようになるため
より、その場の歌心を優先して
唄を紡いでいくような、
どちらかというと「文学的な表現」
に近いアプローチができます。(僕の感想です)

曲を見渡して、
サーーーッと、見通して、
あの地点まではずっとイオニアンスケールで
泳ぎ切れるな!
というような、
水平線のイメージです。

それに対して


◎バーティカルなフレーズ
(Vertical・・・垂直な)

というのは、
コード進行の調性がコロコロ変わりやすい曲の場合に
特に効果を発揮するテクニックです。

これは、その瞬間訪れるコードごとに
はい!今このスケール使える!ウリィィィィ!
はい!次はこのスケール!URRRYYYYY!
って感じで、
コードを縦に見ていくパターンです。
例えばコードごとにアルペジオを駆使した
練習のアプローチがありますが、あれは
こっちの考え方に近いです。

これは、どちらかというとパズル的な発想になってくるので
「数学的な表現」に近いアプローチができます。
(僕の感想です)

(イメージ参照)

______

これらの考え方を土台にアドリブ(作曲)の方針を
なんとなく固めた上で、次のアプローチを考えます。

◎メロディックなライン
これは、ホリゾンタルなラインの延長上にありますが
使うスケールをある程度一つに定めた上で
いかにメロディアスな流れを作るにはどうしたらいいか?
メロディックなリズムとはどうか?など
とにかく歌いわましの美しさにこだわる考え方です。
◎インターバルを駆使したライン
インターバル、とは音から音へジャンプする、
跳躍の距離のことです。
こちらはよりパズル的な発想ですが
例えばフレーズの随所に
「長6度のジャンプをはさむ」などと
自分ルールを定め、一定の間隔で
その跳躍を効果的に用いるアイデアです。
・あとは、例えば
「5度上行、6度下行、2度下行、2度下行」
など跳躍のコンビネーションを決めておいて、
その法則に則ってどんどんフレーズを展開していく
パターンなどもこの手法にあたります。

より機械的でアルゴリズム的なアイデアですが、
これをメロディアスなパターンにうまく混ぜていくことで、
フレーズの流れにある種の法則性を持たせることができます。

◎半音音階を駆使したライン
とはいえ、即興でそこまで計算され尽くしたフレージングが
そううまくいかないこともあります。
そういう時にフレーズの接着剤になってくれるのが
半音音階、いわゆるクロマチックを生かした
ラインです。
演奏していて、「字足らず」みたいになりそうな時に、
うまく半音音階で音数を稼いで、次のフレーズの
頭にうまく着地させるなどして、
滑らかさを演出することができます。

◎最後に、今日紹介した全てのアイデアを
11小節に盛り込んでみた、
ちょっとしたサンプルをお届けします。
譜例と合わせて聴いてみてくださいね。
URRRYYYYYYYY!

🔈音源サンプル

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さてさて、1週間にわたり数々の
フレーズ構築のアイデアを
ご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

ちょっと難しい部分もあったかもしれませんが、
コード理論の知識、スケールの使い方などを
うまく自分のものにすることができたら、
今日ご紹介したようなアイデアで
どんどん自分のオリジナルのフレーズを
編み出していってください!

そして、先人たちの素晴らしい演奏や
楽曲もどんどん参考にしながら、
自分の感性に合うものをどんどんピックアップして
自分のものにしていきましょう。

今日のトピックに興味のある方は、
ジェリー・バーガンジー(Jerry Bergonzi)という
サックス奏者・作曲家・教育者の
教則本シリーズがありますので、
ぜひ参考にしてみてください。

それでは今朝はここまで!
猛スピードで1週間
駆け抜けてきましたが、
明日は最後に総括のような内容で
お送りしたいと思います。
ありがとうございました!

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●ぜひコメントでご感想などどしどしお待ちしています!
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(2018/3/25筆)

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