ディスプレイ業界の現場の働き方
ディスプレイ業界に携わっていると様々な空間づくりの現場に立ち会うことが出来ます。
それは長期の現場が多い建築現場とは違って私個人的にはメリットだと感じています。
私の同級生の大手ゼネコンで現場監督として働く友達は、入社してから3年間は大型の施工現場にずっといたらしく、その話を聞いたときはもし私だったら飽きてしまうなと思いました。
私自身はというと1年目の時に展示会3件、結婚式場の宴会場の改装1件、商業施設のエントランスの改装1件、ショールームの施工1件、レストランの内装工事1件と1年間で7現場を担当しました。
より多くの空間が出来上がるさまを最初から最後まで見ることのできるのは現場監督の特権です。現場監督にはそんな楽しさがあります。ただよく言うように仕事は楽しさ2割、辛さ8割は現場も同じで、大変だった現場には今でも苦い思い出があり、あまり近寄りたくないのも確かです。
そんな私が経験したディスプレイ業界の現場の様々な働き方を紹介しようと思います。
まず施工現場というのはそもそも朝の朝礼に始まり、だいたい10時と15時に一服、現場によりますがだいたい17時頃には職人さんが片づけを始めるので、現場が終わればそのあと会社に戻って発注作業や、現場事務所があればそのまま残って仕事をします。
最近だと在宅ワークが主流になっているのでもしかしたら家に持ち帰って仕事をしている人もいるのかもしれません。
夜間現場であれば店舗の営業終了後22時あたりから現場が始まり、朝の5時か6時に帰ります。
一度クリスマス時期の夜間現場を2~3か月担当した時は、夜のイルミネーションを歩きながら恋人たちが楽しそうにしているのを横目に現場に向かう自分が情けなくてずっと「クソが!」って思っていました。
下記がだいたい1日のスケジュールです。もちろんこれが一般的というわけでなく、参考程度に見ていただけたらと思います。
私の場合は朝型だったので普段も早起きな方ですが、現場があるときはもっと早かったです。朝8時に朝礼だとして、その1時間か30分前には現場に到着するようにしていまた。なぜなら現場に入るための入口のカギは現場監督が管理している場合も多く、また、大きな商業施設だと管理上作業員がまとまって現場に入らないといけないため、施設の防災センターや警備室で受付を済ませて入門カードを首からぶら下げて全員揃ったら現場に入ってたりします。
こんな格好でした。安全靴は最初はアシックスでしたが、4年目くらいでミズノに浮気をして、そのあとすぐにアシックスに戻りました。
多くの人が携わる(クライアントや社外デザイナーなど)プロジェクトですと、毎週工事定例というものがあるのですが、夜間工事をやっているときにその定例に出席しなきゃいけないのが本当に辛かったです。
夜間工事をやっていると自分の体内時計を逆転してなれるまでに3日くらいかかります。22時からの現場だとして、19時くらいに布団から出て20時に家を出るんですが、多くの人は日中仕事をしているので気を使ってなのか16時くらいに定例がありますが、16時も早すぎるんです。普通に考えたら朝の4時ですからね。そのせいでせっかく夜間慣れしてきた体内時計も狂わされて、現場が終わることには体がボロボロなんてこともよくありました。こんな働き方本当によくないです・・・。もし今このような時間軸で働いている現場監督がいたら、その上司に言いたい。「フォローしてあげて」と
一般的な施工現場は建築現場含めて基本日曜日休みなので、月曜日から土曜日まで現場があり、日曜日1日だけ休み、その休みはもう疲れて寝るだけなんて時もざらでした。
最近では建築現場を中心に週休2日制度を導入している現場を導入している会社もあるみたいですが、短工期な現場が多いディスプレイ業界の現場ではなかなか週休2日の現場というのはありません。
展示会の現場なんかですと、土日に会期があるのでその前の平日でブースを立ち上げて、会期中は何かあった時の為に事務局とかで待機、日曜日の夕方辺りから撤去が始まって21時前に終わって先輩と飲んで帰るとかよくやってました。
そのためよくある会社員のように土日旅行に行けたことはあんまりできなかった記憶があります。当然女の子と遊ぶ暇なんてなかったです。同期とか先輩とかほんとよく彼女出来てたなと思います・・・。
こんなこと書くと今の若手が引いちゃうかもしれないのでこの辺でやめときます。
もちろん楽しいこともあるし、経験を積んでくるとそれなりに休みも取れるようになりますのでご安心ください。
結婚してる先輩方は、きつい現場の後は必ず子供が出来ていたそうで、体が危機状態になると子孫を残そうとする遺伝子が働いて、夜間現場明けだろうと何だろうと奥さんを抱いていたらしいです。これって業界あるあるなんかな?
今度現場監督の夫を持つ奥様方にも、いろいろ話を聞いてみたいですね。
最後ちょっと脱線してしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
もっと現場のリアルを伝えれるように頑張ります。
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