わたしの理想のプロダクトチーム 2020.10 プラクティス編

■ 基本とマインドセット編

■ プラクティス編

□ チーム

チームの最小単位
・チームのミッションをチーム内だけで自律的に遂行できる状態である
・チーム内で意思決定が完結できない集団をチームとは呼ばない

ワーキングアグリーメント
・チーム内のルール
・定期的に見直されて、メンバー誰もが変更を提案できる
・約束事ではなくルールなので必ず守られなければいけない

□ チームとプロジェクト

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チーム
・すべてのメンバーはチームに所属する
・普段はチームのミッションにもとづいた定常業務を行う
 ex) バグ調査や修正、QA対応、プロダクトの改善
・短期的なゴールはなく、長期的なミッションに向けて活動する
・プロジェクトが発足したらメンバーはプロジェクトに招集される

プロジェクト
・目的と期日に向けて集中的に活動する業務
・目的、ゴール、期日、スコープ、予算をもっている
・期日までにゴールを達成することにメンバー全員がコミットメントする
・プロジェクト進行中はプロジェクトに無関係の割り込みは入らない
・プロジェクトが完了したらメンバーはチームに戻る

プロジェクトを立ち上げる条件
・メンバーはプロジェクト期間中割り込みをうけない
・プロジェクトに人員を割いてもサービスを安定運用できる

プロジェクトの立ち上げとゴール着地までの管理にはコストがかかるので、プロダクトの運用に支障をきたすほどのプロジェクト発足は避けるのが望ましい。そのため、基本的には複数プロジェクトの並行稼働はチームのリソースが十分でないうちは避けるのが望ましい。

□ 複数のチーム間でのやりとり

チーム間で共有する約束ごとを決めておくとよい。

・例) 情報共有する場所
・例) Readyの条件
・例) Doneの条件

約束ごとを決めておくことで、以下のようなメリットがある。

・チーム間の人が移動が簡単になる
・メンバーが他チームの様子をある程度わかるようになる

約束ごとは全チームの制約になるので、最初は最小限のものでよい。チームの熟練度にあわせて適宜追加したり、削除したりする。

□ プロダクト機能を「つくる」ためのマルチトラック

プロダクト開発をマルチトラックで考える。

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A. [探索] 仮説を立てて検証する
・ユーザーが現状抱えている問題はなにか
  今起きている客観的な事実
・問題に対して解決すべき課題はなにか
  問題を主観的にどういう視点や切り口で捉えるか
・ユーザーヒアリング
・プロトタイピング / テスト

客観的な事実と、主観的な課題設定を分けて整理する。課題設定の良し悪しを検討するときに、どこまでが事実なのか、どこからが解釈なのか分かれていた方がよい。

事実は現実に起きていることなので議論の余地がない。課題設定は人によって物の見方が変わるので、議論の余地が大きい。適切な課題を設定するために、多様な人の視点を入れて議論するのが望ましい。

適切な課題を設定できるかどうかで、開発に携わるメンバーのモチベーションに大きく影響する。(※ メンバーの気持ちに寄り添えない人が課題設定してるときは失敗するリスクがある)

B. [開発] 製品化のためにつくりこむ
※ 仮説検証できてないものをつくりこむのは時間を無駄にするリスクが高い
・アーキテクチャ設計
・実装 / テスト
・運用設計

主にエンジニアがエンジニアリングのスキルを発揮するフェーズ。開発のためだけの設計ではなく、運用監視・ソフトウェア品質も含めて設計しないといけない。

C. [磨きこみ] 磨き込み
・リリース後のフィードバック対応

※ 機能はリリースして終わりではない

ふりかえり

ふりかえりは直近でやってきたことを改善したり微調整するためのふりかえり(シングルループ)なのか、今までやってきたことを見つめ直して今後の方向性の変更まで検討する(ダブルループ)のかの二種類がある。

この両者をバランスよくチーム活動のリズムに入れる。何も考えないとシングルループのふりかえりしかしなくなってしまうので注意。

プロジェクト管理、タスク管理

理想的にはチーム外に状況説明する用の画面と、チーム内で進行を管理する画面を一つのツール内で収めたい。

(後で追記する)

ミーティング

ミーティングはチームの血流を表す。ミーティングを上手に設計して効率的に運用することがチームが効果的に仕事をすることに貢献する。ミーティングは参加者の時間を拘束する割りに特定の成果を出すものではないので、できる限り最小限に行われることが望ましい。

一つ一つのミーティングの目的を明確にする
大体のミーティングの目的は「ディスカッション」or 「情報共有」に分類される。ディスカッションを目的とする場合はその日のミーティングのゴールも明確にしておきたい。

一つのミーティングの中でディスカッションと情報共有が混在する場合は最初に連絡事項や報告ごとをテキパキと終わらせる。その後に議論したい議題があれば時間が許す限り関係者のみ残って議論する、のがおすすめ。

アジェンダを用意する
ミーティングの目的やゴールを明確にするのはもちろん、どういうところが議論のポイントになりそうか論点が整理されていると良い。

これがうまくできるとミーティングの場づくりがスムーズにできる。

議事録を残す
ただメモを残すのではなく、どういう話が行われてどういう結論に至ったのか非参加者にもわかるようになっていて欲しい。

目的が不明確でアジェンダも議事録もないミーティングは外から見たら何もやってないのと同じ(時間の無駄)なので注意したい。

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