プレスリリース2_noto用2

YouTubeでMAU300万達成する方法

みなさん こんにちは!
YouTubeでコンテンツ事業を展開しているBUZZCASTの山田です。

BUZZCASTでは4つのアニメ―ションチャンネルを運用しており、つい先日MAU300万を達成しました。

※4チャンネルのMAUを単純合算した数値。2019年11月実績値。

BUZZCASTがどうやってMAU300万までチャンネルを成長させていったのか、グロースハック的な観点で過去の学びをまとめますので、少しでも皆さんのお役に立てばと思います。

ちなみにNote初投稿の為、全く仕様分かって無いです。
お手柔らかにお願いしますm(__)m

※結構頑張って書きましたので、何か学びに繋がった際はハートマークをポチって頂いたり、TwitterやFacebookで是非シェアお願いします^^

■YouTubeの視聴数が作られるロジック

そもそもYouTubeで動画を配信した時に、どのように再生数が作られているかご存知でしょうか?

動画を配信した直後はチャンネルと関係性の高い「既存ユーザー」に動画が表示され、その後一定の再生時間を超えると「新規ユーザー」に動画が表示されます。

下記は配信2週間で100万再生された動画の再生数の推移+流入経路のまとめです。
配信直後は「ブラウジング機能」から動画が再生され、後から「関連動画」経由での視聴が増えています。
※ブラウジング機能が何かは追って説明します。

画像5

100万再生の内、90万再生はこの2つの流入経路から発生しています。
「ブラウジング機能」「関連動画」を最大化出来るかがチャンネルを伸ばす為の全て、と言っても過言ではありません!

そんな超重要な「ブラウジング機能」と「関連動画」のハック方法をこれからご紹介します。

①ブラウジング機能

まずブラウジング機能と呼ばれる流入はどこから発生しているかを説明します。

既にYouTubeチャンネルを運営されている方ならご存知だと思いますが、
ブラウジング機能は下記流入を合わせた数値が記載されています。

【ブラウジング機能の再生内訳】
・トップページ(あなたへのおすすめ)
・登録チャンネル
・再生履歴
・後で見る

先ほど100万再生された動画の内、53万再生はここから発生していましたが、更にブラウジング機能の再生内訳を見ていきましょう。

■ブラウジング機能の再生内訳画像6

ブラウジング機能=トップページからの再生、といっても過言では無いようです。

ちなみにトップページというのは

・スマホアプリのタイムライン上部
・WEB版YouTube「あなたへのおすすめ」
が該当箇所になります。

※参考:WEB版 YouTube「あなたへのおすすめ」
画像4

では「あなたへのおすすめ」に掲載させる為にはどのようにすればいいのでしょうか?
この答えはYouTube Creator Academyという、Goolgeの公式ページに記載されています。

【YouTube Creator Academy】
https://creatoracademy.youtube.com/page/home
※YouTube Creator Academyは誰でもアクセスする事が出来るWEBサイトです。

上記URLにアクセスし、「コース認知度を高める」→「レッスン: チャンネルを発見しやすくする」の中にホーム画面(トップページ)のアルゴリズムが記載されています。

以下重要な箇所の抜粋です。

視聴者が YouTube アプリや YouTube.com にアクセスして最初に目にするのがホーム画面です。ここには、それぞれの視聴者への関連性が最も高い動画が表示されるため、ここにアクセスすれば見たい動画が見られるようになっています。また、チャンネルに登録していない視聴者に動画を見つけてもらう絶好の場所でもあります。全世界を合わせると、1 日あたり 2 億本以上もの動画が視聴者のホーム画面に表示されています。
視聴者がホーム画面にアクセスすると、登録チャンネルの動画、趣向が似ている他の視聴者が見た動画、新しい動画などが表示されます。表示される動画は、次のようなデータに基づいて選び出されます。

パフォーマンス -- 趣向が似ている他の視聴者による動画へのエンゲージメント度と満足度(その他の指標も考慮されます)。
視聴者の再生履歴と検索履歴 -- 視聴者がチャンネルやトピックをどのくらい頻繁に再生しているか、それぞれの動画がこれまでに何回その視聴者に表示されたか。

~中略~
視聴者をより長い時間引き付け、リピーターとしてより多くの動画を見てもらえるように心がけましょう。長編の動画 1 本でも、数本の短編でも、視聴時間が長いほどチャンネルのコンテンツが検索や関連動画に表示されやすくなります。

実際に運用している中で重要だと感じる箇所は
・動画から生まれる視聴時間
・再生履歴
・既存視聴者に刺さるサムネイル(CTR)
の3点です。

まず動画から生まれる視聴時間についてですが、YouTubeの考えとして多くの再生時間が消費される動画は多くの人に見てもらいたい。という考えがあります。

何故かというと、その分多く広告を掲載する事が出来るからです。

YouTubeで広告を掲載する際は、動画の尺によって設定できる数が変わります。

・10分未満の動画:広告は2個掲載可能(動画冒頭と末尾)
・10分以上の動画:任意で好きな数掲載可能

これにより1再生0.1円になる動画もあれば、1再生1円を超える動画も作る事が可能です。
※ただし、広告をつけすぎると視聴者が動画の途中で離脱してしまう為、維持率と収益性のバランスを取る事が非常に重要となります。

その為、動画の視聴時間が長くなればなるほど、原則として収益が大きくなり、短いと収益が小さくなります。

また、恐らくですが長時間YouTubeで動画を見ているユーザーはYouTube自体の利用率が高くなる事が想定され、YouTubeからすると収益性の面でも、ユーザーのアクティブ率向上の面でも再生時間多い動画を露出したい考えになっていると思われます。

■維持率よりも視聴時間が優先される
画像7

このロジックは恐らく関連動画でも使われており後半でも少し触れますが、過去に30秒尺で視聴維持率95.7%という驚異的な維持率をたたき出した動画を配信した事があるんですが、全く再生伸びずすぐに頭打ちになってしまいました。
それらの経験から維持率ではなく、視聴時間を見て運用をするようにしています。

また再生履歴も重要な要素の1点です。
YouTubeではチャンネル登録している視聴者よりも、直近動画を見てくれたユーザーを「チャンネルと関係性が高いユーザー」と認識しています。

下記は動画を配信した初日のトラフィックソースです。

■ブラウジング機能の再生比率

画像2

ブラウジング機能から再生された数が全体の81.8%程の比率を締めています。

その内、トップページからの再生比率は

■ブラウジング機能の再生比率

画像3

トップページ(あなたへのおすすめ)からの再生が95%となりました。

該当動画は動画直後の再生数の内、約77%がTOPページ「あなたへのおすすめ」から再生が発生していた、という事になります。

この再生数がどのようなユーザーから作られているか、チャンネル登録状態を確認して見ると・・・

■チャンネル登録比率

画像4

81%がチャンネル未登録者からの再生だという事が分かりました。
すなわち、動画配信後にYouTubeが関連性のある視聴者にリーチしてくれた内、81%はチャンネル未登録ユーザーだったという事です。

これは冒頭でお伝えした通り、YouTubeのアルゴリズムとして
関連性のあるユーザーを「チャンネル登録有無で見ていない」という事になります。

YouTubeにとって関係性は視聴履歴で見ている為、チャンネル登録されていなくても最近動画を見た視聴者は関係性があるユーザーだと判断します。

みなさんも新しいチャンネルを見た後、暫くの間同じチャンネルがTOPページでレコメンドされたご経験ないでしょうか?
それがまさしく視聴履歴をもとに、関係性の高いユーザーだと判断されているという事になります。

ここまでで、動画を配信した直後に伸び、該当動画の視聴数の内53%を締める「ブラウジング機能」について触れてきましたが、もう1つ重要な「関連動画」に触れていきたいと思います。

※もし読んでいて学びがあれば、次にNote記事作る際の活力になりますので、TwitterやFacebook等でシェア+Noteでハートマークをポチりお願いしますm(__)m

②関連動画

関連動画については、YouTube見ている方は知っていると思いますが念の為説明させていただきます。

動画再生ページの右側(スマホアプリだと下部)に表示されているのが関連動画です。

※参考:関連動画画像8

こちらの動画はNote書いていた日の急上昇1位に掲載されていた前澤さんの動画です。(3.8億の車って・・・今住んでいる家が10軒以上買えてしまう・・・)
画面の右側赤枠に表示されているのが関連動画です。

高級車を買う動画の為、関連動画にも似たような動画が掲載されていたり、ZOZOの話をするホリエモンさんの動画が掲載されています。
これを見る限り、関連の精度はかなり高そうな印象です。

関連動画の重要性について簡単におさらいですが

画像5

こちらの通り、関連動画は後から再生が伸びてくる事が多いです。

■関連後伸び事例1画像10

こちらの事例では動画配信4日目から関連動画経由の再生数が大きく上昇しました。
配信後に「ブラウジング機能」から一定の再生数と再生時間が生まれ、4日目から関連動画の掲載が始まりました。
「ブラウジング機能」の箇所でも説明した通り、YouTubeは動画の再生時間を重要視している為、一定の再生時間を超えると関連動画に広く掲載されるようになります。

■関連後伸び事例2画像11

こちらは関連動画が後伸びしなかった事例です。
後から関連が伸びる動画、伸びない動画はどのような違いがあるのか気になりますよね!
関連が伸びた動画と伸びなかった動画の数値をまとめて、違いがどこにあるのか追ってみました。

■動画別関連伸びチェック画像12

最近配信した動画から傾向を探ってみました。
該当列の中で数値が大きく程赤になり、数値が小さい程青になるようにしています。

こちらを見る限り、関連動画の再生数が伸びている動画は、配信初日のCTRは相関性がありそうですね。

また、関連動画から流入してくるユーザーは基本的に「新規ユーザー」です。
下記は、とある動画の「ブラウジング機能が伸びた日」「関連動画が伸びた日」それぞれの視聴者属性データとなります。

画像14

ブラウジング機能経由の視聴者は56%がチャンネル登録をしている視聴者であるのに対して、関連動画経由の視聴者のチャンネル登録率は4.8%でした。

関連動画から流れてくる視聴者は、”ほぼ”「新規視聴者」であると断言して良いかと思います。

ここまでまとめて来たように、「ブラウジング機能」と「関連動画」を伸ばすには、それぞれの特徴を理解して動画を作る必要があるんですが、1つの動画で全部を満たすのはかなり大変ですよね・・・^^;

その為、BUZZCASTでは下記のようにユニット単位で動画を制作+配信する事を推奨しています。
※実際にそうやって配信し、MAU300万を達成しました。

■ユニットの考え方

画像15

動画を配信する時は必ずこのユニット単位で配信するようにしており、
特定特化動画が2日続いて配信されないように設計しています。

1日目に既存視聴者の再生数を最大化し、2日目に向けて再生履歴を作っておきます。
また2日目の動画は初速伸びやすい傾向にあるので、少し尺を長めにして1再生における視聴時間が伸びやすいように設計しておきます(何分尺が良いかはチャンネル全体で維持率と再生数のバランス見ながらチューニングしています)

またそれぞれのKPIを最大化する為に気を付けている点を共有させていただきます。

【ブラウジング機能特化動画KPI】

・既存視聴者向けCTR
当たり前の話ですが、そのチャンネルで何が一番既存視聴者に刺さるか、を理解していないとCTRを最大化する事は出来ません。
動画についているコメントや、過去の再生トレンドを見ながら適したテーマを選定するのが重要です。

例えばBUZZCASTで運営しているチャンネルだと
・特定のキャラクター同士の絡みが想像できる内容
・既存視聴者にも人気のあるYouTubeチャンネルとコラボ
・連発できないですが、チャンネルによっては多少のセクシー訴求
等のテーマ×サムネイルだとCTRは上がりやすい傾向にあります。


・再生履歴
こちらは動画単位ではなく、チャンネル単位で履歴を付ければOKです。
例えば、何かしらの動画が伸びた後、チャンネルに接触したユーザーが増えているので、次に出す動画は必ず伸びます。
※でも数値悪い動画の場合、初速だけで尻すぼみします。。

その為、1日目に「ブラウジング機能(既存ユーザー)向け」の動画を配信し、視聴履歴を付けておいて、翌日に「関連動画(新規ユーザー)向け」の動画を配信し、初速数値を伸びるようにしておく、というように動画を配信しています。

また履歴は一定の期間見られているようで、肌感覚ではありますが1週間以内に動画を見てくれた人にはレコメンドされる確度が上がっているようです。

【関連特化動画KPI】

・新規視聴者向けCTR
動画が露出される先は関連動画になるので、基本的にはチャンネル知らない人達にクリックされやすいクリエイティブにすべきだと考えています。
どういったチャンネルの関連動画に掲載されているのかを調べて、それらのチャンネルの視聴者が食いつきそうなクリエイティブを考えて制作するようにしています。

・視聴維持率
配信した全ての動画を振り返り、演出が過剰すぎて離脱に繋がって無いかをチェックしています。
良かれと思って凝った演出をいれると離脱ポイントになる事もあるので要注意です。

・視聴時間
とてもシンプルな事ですが、尺を伸ばす事を推奨します。
ただし維持率と尺は相関関係にあり、長くし過ぎると維持率が落ちてしまうので、該当チャンネルで視聴者は何分尺まで付いてきてくれるのか定点観測する必要があります。

とあるチャンネルで複数尺を配信して維持率がどう変化するか追ってみたのですが、その際は下記の結果となりました。
※直接関係ないですが、収益性も変わったので参考までに記載します。

画像13

該当チャンネルでは長尺を配信する時は20分尺までかなと判断し、それ以降の制作時は20分以上は作らないように注意しています。


ここまで動画の再生を伸ばす為のテクニックをまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?
ここで1点だけ、皆さんにお伝えしたい事があります。

「Content is King」

です。
どれだけテクニカルに設計しても、コンテンツが悪ければ絶対に伸びません。(伸びたとしても一瞬で再生落ち込んでいきます)

この記事に記載していたテクニックは、あくまで”品質の高いコンテンツ”を適切に伸ばす為の方法ですので、良いコンテンツを作り続けましょう!

※もし読んでいて学びがあれば、次にNote記事作る際の活力になりますので、TwitterやFacebook等でシェア+Noteでハートマークをポチりお願いしますm(__)m

この記事が何かお役に立てば幸いです。

最後に少しだけPRをさせてください。
BUZZCASTでは冒頭でお伝えした通り、現在4つのアニメ―ションチャンネルを運用しており、MAU300万を突破しました。
これまでは自社で粛々と運営を続けていましたが、YouTubeだけだと限界も見え始めたかなと感じており、YouTube外へ一緒に広げていってくれるパートナーさんを探しています。
出版社の方、アニメ業界の方等、もしご興味ある方がいましたら下記までお気軽にご連絡ください!

info@buzzcast.bz

またこれまで培ってきたノウハウがお役に立つようでしたら、YouTubeチャンネルの立ち上げや既存チャンネルの運用支援もさせていただくような事も考えています。
3次元のチャンネルはやった事がないので分かりませんが、2次元のチャンネルでしたらお役に立てる事あるかと思っています。
自社IPを活かしてアニメチャンネル立ち上げたい!だったり、自社のPRに繋がるチャンネルをアニメ系で立ち上げたい、等をお考えになっている方がいましたら、上記メールアドレスまでお気軽にご連絡いただけますと幸いです^^

長文、最後まで目を通して頂きありがとうございます。
この記事が伸びなかったら心が折れ、次回の記事を書くパワーが出ないと思いますので、もしお役に立つことあれば・・(以下省略)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?