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山里ひとなる塾 第1期 完

今年度はじめての山里ひとなる塾。3月10日に発表会と卒塾式をおこないました。それぞれの人生のそれぞれの1年の歩みがあり、塾生同士の、塾生とスタッフとの、地域の皆さんとのかかわりあいの中で、広く深い学びがあふれていました。

地域で学ぶことで、こんなに深く、こんなに多様な学びがうみだされていくのかと、みんなの発表をきいていて感動するばかりでした。地域のかたからは地域外の人がかかわることで地域の人たち自身の考え方がかわった気がするというコメントをいただきました。なにかかわっていく方向を意図したわけではないですが、お互いの学びをとおして、今のままでいいんだということの先にもっとこうなっていければが自然と沸き上がってくる、そんな学びの循環がうまれていったんじゃないかなと思います。

内容については、それぞれの皆さんからは、よきタイミング、よき場で表現してくれることでしょう。まずは、1年間ともに学び合うことができたことに感謝の気持ちがいっぱいです。

↑ こちらは募集のときに書いたnote

豊森なりわい塾の後継事業として、また、これまで自分自身が移住して地域から学ばせてもらったこと、ミライの職業訓練校での場づくりなどの経験を詰め込んで1年かけて企画にしたものでもありました。

2010年に豊田市旭地域に移住して12年、地に足をつけて、自らの足で歩むことを決心すると、たくさんのご縁が自分を支えてくれていることに気づきました。地域で暮らし、つとめ、はたらく中で、一人ひとりの暮らしそのものが目の前の風景になり地続きで社会がつくられていることを実感します。

歴史と文化を受け継ぎながら、時代にあわせて変化しながら向き合う営み、体をとおしてえられる経験は、先行きが不透明な社会の中で、自分らしく自らの人生をつくっていくための大きな糧となります。

2023年は、旭地区押井町、小原地区大平町、足助地区北小田町で、地域とがちんこで向き合う3名の地域仲介人が集落への道しるべとなってくれます。また、本講座では、地域への入る作法、先輩から学ぶ社会事業づくり、失敗学などを学びながら、自らの人生のモノガタリをつむぐ対話を繰り返し行います。

できるところから、できることをやっていきましょう。人生の主人公は自分自身です。私たちが全力で応援します。

山里ひとなる塾 塾長 戸田友介 第1期募集時メッセージ

山里ひとなる塾とは

「山里ひとなる塾」では、豊田市山村集落をフィールドに地域にどっぷり浸かる生の経験、本気で地域と向き合う先輩との対話、仲間たちとの語り場を通して、これからの人生への向き合いかたを学びます。

プログラム概要

大きく分けると3つの流れで構成されています。

一つ目は基本プログラム

詳しい講座レポートはホームページ参照。地域や人生との向き合いかたを話を聞いたり現場で感じたりみんなで語り合ったり学び深い時間でした。

二つ目は集落にいれてもらうプロセス

これまでの地域のかたに協力してもらい体験プログラムをやったり、講師をお願いしたりしたことありましたが、日常の暮らしのなかから得られることに勝るものはないとの想いから、スケジュールも内容も特別なものは用意してもらわずに今ある集落の活動のなかにいれてもらうプロセスとしました。
いっしょに草刈りをする、お祭りの準備をする、参加する、なんでもない休憩のなかでなんでもない肩の力をぬいた状態で話をする、お客さんじゃないという関係性のなかで育まれるものがたくさんあります。なにより集落側の負担が少ない、楽にニコニコ楽しくが継続のポイントと思ってつくってきました。ただ、コミュニケーションがとっても大事なのでキーマンになる地域仲介人の皆さんとは毎月毎月情報交換しながら、塾生にも集落にも事務局にも無理なくそれぞれの意向にあうようにと調整をしてきました。

それぞれの集落にどっぷりと途中からは塾生同士もお互いの集落の情報を共有しながらかかわりあって参加し合っていました。あたたかく迎え入れてくださった集落の皆さん、本当にありがたく思います。

三つ目はオンラインシェア会

基本プログラムがない月は、夜にオンラインでつながって近況報告。地域での活動のことだけではなく、日頃の生活でのことも共有。いったりきたりするからこそ、ときに立ち止まってモヤモヤするからこそ、普段コミュニケーションができるからこそ、話したくなければ話さなくてもいいいるだけでもいいからこその対話の場。コミュニケーションは質より量!

あとは勝手に

なにか学ばせてもらったことの恩返しがしたい、自分の興味のあることと、集落でこれやってほしいを重ねて何か企画したい、塾生同士お互いにいるところへ参加しあいたい、どんどんお互いコミュニケーションをしながら発展していきました。あらかじめ決められていないからこそ、強制されないからこそ、余白があるからこそ、地域仲介人の皆さんや地域の皆さんの受け入れ力、受け止め力があってこその営みだったように思います。

これからも学び合いの場を

結果的には、12名の受講生のうち4名が移住したり、これからもとよたの山村にかかわりをもってくれそうな人たちばかりで嬉しい成果だったりもしますが、そういう成果は追わない!あとからついてくる、というありかたで学び合いがわきあがる場づくりを今後もしていきたいと思います。


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