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くらしごと

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地域で暮らす、はたらく、生きる。
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#新三河タイムズ

本業1本という幻想 #まなびの人生設計図

大工さんの一挙手一投足にキラリと光る技。男子なら一度は憧れた存在ではないだろうか。 実家は、家族のみ経営のダンボール工場だったこともあって、産まれた頃から現場で汗を流してはたらくことが身近だった。 M-easyをはじめたときも、単純に農業研修に通っていたトマト農家さんでさまざまな作業をして、お昼に仏盛りご飯をかきこむのが楽しみだった。このあたりから坊主頭にしたので幼少期からのあだ名「もじゃくん」は卒業して、「親方」というあだ名で呼ばれるようになった(笑) なにか一本で生

こつこつと積み重ねる タイパよりも大切なこと

4月に新聞寄稿した文章を掲載します。 新緑がまぶしい。早朝から草刈り機の音が響き、勢いのある生命力と対峙する中で、人のちっぽけさを感じる季節になってきました。足早に変化していく山里の風景は足早に変化していきます。 私事ですが株式会社M-easyは4月22日で20周年を迎えました。大学生のときに起業して20年、旭にきてからも12年が過ぎ、語り尽くせないほどの人のご縁により今があると改めて感じています。旭にきてから、地域のじいちゃんばあちゃんからは本当にさまざまなことを学ばせて

呼吸と身体でお互いの感覚をあわせる   <あの日あの言葉シリーズ>2012年10月 #変化を常に#まなびの人生設計図

30歳のときに書いた新聞寄稿文、あの日あの言葉シリーズ。noteに蓄積するために遡って投稿しています。 すぃーちょん、すぃーちょん、ガチャガチャ、秋の虫の声が早朝の部屋を満たしています。里山の秋は、朝晩の冷え込みとともに、徐々に深まって、垂れた黄金色がなびいています。夏に旺盛に伸びた草を刈り、稲刈りの慌しさが続きながらも、冬に向かっているなぁと感じる今日この頃です。 私の住んでいる集落では、8月は先祖の御霊を供養する盆踊り、9月のはじめに農作物が風水害にあわないように風神