第18回 サロベツ100マイルロードレース S4 40km 2024/07/21

2024年7月21日
4位(S4 28名)
1:07’46” 35.41km/h

牧草地に設定された1周20kmの周回コースを、クラス毎の周回数で最大160km走る公道ロードレース。過去の大会に参加したことのある知り合いの全員がコース、景色が良くてとても楽しいと言っているので、遠いけど参加することにした。

2週間前の不注意による落車のダメージ、前週火曜からの風邪でトレーニング、調整はかなり厳しい状態となってしまった。ただ、もともと結果を欲しい気持ちもありつつも、来年以降のためにクラス違いで60kmに出ようか迷っていたレースであり、この状態で走ることで得るものがあった。

前日まで
金曜の朝までになんとか熱は下がったので、とりあえず昼過ぎから移動とした。2日半ほぼ横になっていたので、体にだるさがある。旭川に宿泊して回復に努める。土曜はまた少し回復していた。11時30分ごろに開催地に入り、一緒に参加する仲間と20kmコースを試走するが、心拍が上がりにくく、最大心拍が30くらい下がったような感覚で、勾配が1.5倍くらいに感じた。長い登りはない(最大で1kmくらい)コースなのに、登りのたびに千切れて待ってもらう状態であったので、エントリーしていたTTはDNSで回復に務めることにした。

当日スタートまで
日曜の朝起きると、土曜の10倍は体調がよい感じがした。6時ごろから朝食として鶏肉80gくらいと、おにぎり2個、大福1個で650kcal程度を摂取した。7時過ぎに会場に入り、自転車を組み立て、7時30分から開会式。その後コース逆回りで合計8km 20分ほどアップをした。途中の登りで少し回して、昨日とは違って心拍がある程度しっかりと上がって出力が出ることが確認できたので、とりあえずスタートして体の反応を見ながら走ってみることにした。

スタート
10分ほど前に補給ジェル120kcal程度を摂取した。ドリンクには500mlでパラチノースとマルトデキストリンが15gずつの120kcalくらい。15分前くらいにスタート位置に行き、先日昇格し、前日のTTも表彰台で上り調子なM野さんと、その知り合いの方と話していると、最前列で並んでいるチームの方々(5名くらい?)は本来100kmや160kmで走るようなカテゴリだが勝負を楽しみたくて40kmに参加しているような人だと教えてもらう。当日の体調でそこと絡むような状況になると思ってもおらず、あまりしっかりと人数や番号を確認しなかったこともあり、後の勝手な勘違いの振りとなった。

1周目
8時50分にスタート、最初はゆるく下って、ゆるく登って(ほぼ平坦)、1km下ってから2.5km地点くらいの交差点の左コーナーに入る。下り基調なこともあってか全く問題のないペースで体調を確認しながら走っており、下りに入る前に危険回避も含めて少しだけポジションを上げる。前に1人が逃げていたのは見えたが、これはすぐに吸収されていたらしい。左コーナー後から、前の方で少しペースアップがある。集団は1列棒状になっていき、最初だけ緩い登り基調なこともあり、中切れのような状況も発生しそうだったため、30秒ほど踏んで少しポジションを上げた。その後はしっかりと後ろについて楽なペースで次の交差点左コーナーまで進み、ここの立ち上がりもそこまで踏まずに進んでいった。緩い登り基調からの600m 4%未満の丘を終え、一応コース上最長?の1km登坂(10.6km地点 Strava wakko 1.01km 4.6%)に入る。ここで集団前方はペースアップしていくが、体調的にここでしっかりとつくのは厳しそうな感じを受ける。誰かが「この後は下りだから追いつけるよ」のようなことを言っていて、例年そういう展開なのかな?と無理はしないことにした。ちょうど大柄な選手が前できつくないペースで登っており、集団ともそこまで離れていかないので、ここでつかせてもらったら下りで追いつけるなと考え、ついていった。下りで前を引いてもらい集団は少しずつ近づいていく、その後同じMadone gen7に乗った方が単独で追いついてきて前に出たので、そこにつく。集団に追いつく手前で緩んだので最後は自分で少しだけ踏んで無事に集団復帰。13.6km地点の鋭角な左コーナーを越えて景色のよい緩い登りに入っていく。集団の中ほどにいたと思うが、15.6km地点くらいで、前方で何故かブレーキがかかる。後から知り合いに聞くと、前から少し危ない動きをしていた方が斜行してしまっていたそう。幸い減速だけで済んだが、後ろでは落車音がした。何故かここでペースアップがあり、30秒 5.3倍ほどで踏んで集団についていく。ここで人数が少し減ったようで、M野さんもここでドロップしたみたいで残念だった。このあたりから回していこうとの声掛けがある。体調はなんとかなっていたものの2周目までもつのかわからず楽をしたかったが、短時間は先頭に入るようにした。ここで、前に早い選手がいると思いこんでいた自分は、追うためにローテの声掛けがあったのかなと盛大な勘違い。逃げのない集団でも確かに当然ローテーションは回るべきではあるのだが、あえての声掛けもあり勘違いを決定づけてしまった。下りの後のゴール前の登りをこなし、2周目へ。

2周目
下り後の左カーブくらいから、2分後にスタートしていたC-1(中学生男子)で逃げていた優勝した選手が、S4集団に合流していたことに気がついた。それもあってかペースは1周目より少し早めだった。体調もなんとか最後の方まではもつかなと思えてきていた。また、平坦や下りでポジションを下げ、登りで上げてくる選手が何人かいた気がするので、なんとなく登りの前で少し集団の人数を絞れたらなと思っていた。先頭交代直後で集団前方にいたタイミングで、C-1の選手がペースアップ(アタック?)したので、これに反応して集団のペースを上げようとするが、他に反応した人がおらず、2人だけになる。想定外だが、C-1の選手からするとこちらの体調も知らないので、これに反応して最初は前を引いてもらったくせに先頭交代せずに下がっていくのは無しだと思い、30秒ずつくらいはなんとか前にでて40km後半は維持していく。後ろとの差は開いていたので、体調がよければこのまま逃げて行きたかったが、さすがにこれは無理だと悟り、3回目に前にでるタイミングで、体調的に厳しいのでここを引いたあとは行くなら行って下さいと伝えた。すると、もうすぐ登りなので戻りますか?と言われ、役に立たなかったことを謝りつつ、短めの登りまでペースを緩めて集団と合流した。結局こちらが足を止めたので人数もたぶん減らずだった。前にでる人は見送り、最後尾について登る。アタックがなければ後ろももう切れそうな感じがないので最後尾付近でついていく。2回目のwakkoも同じ様に後ろの方でこなす。少しだけきつくなるけど最後なので頑張り、無事に集団後方で下りに入る。何度か先頭交代をしながら進んでいき、ここでようやくもしかしてこの集団が先頭なのか?という疑問が生じる。何度か一緒に練習してもらっていた方がいたので、36km手前くらいで、ここって先頭ですか?と聞くと、そうだよとの返事が。その矢先、数人が緩い下りをつかって抜け出したのが見えた。先頭だったと今更聞いたので、すぐに追い始めるがそこそこの距離は開いてしまっていた。一緒にきてくれたのがM1もしくはM2のクラス違いの人たちで、彼らはここが先頭なのでこれ以上追う意味は全くない状態なので、ペースがすごくあがることはない。ゴール前登りスプリントで、前は見えていたもののやや遠く、また状況の理解も悪すぎたので前を抜いたら何位になるのかもわからず、あまり強くスプリントはせずゴールしてしまった。

まとめ
体調はぎりぎりでなんとか走れる程度には回復してくれて楽しく走ることはできた。FTP少し上のパワーで数分でも苦しく、コンディションは悪かったが、登りを集団後方でうまくついていったり、しっかりと平坦と下りで後ろについたりして、体力を温存する立ち回りを自然とできた気がする。自分の体調に集中せざるを得なかった状況ではあったが、周りの状況への集中力がなさすぎて、もしかしたら勝ちにいけたかもしれない状況を無駄にはしてしまった。最後も抜けば3位と意識できていれば、5秒差だったので、もう少し追い込んで捉えられたかもしれない。ただ、体調も含めて実力通りなんだと思う。
次は8月hanazonoヒルクライムと11月の沖縄100kmに向けて、体調を整えてトレーニングを継続していきます。


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