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「入場料1500円の本屋」が評価される理由は、ハエが教えてくれる

六本木交差点からほど近い場所にある、入場料1500円の本屋「文喫」。
オープンから1年経過した今でも、メディアの評価は上々ですが、こういった数々の評価は、文喫を「書店」と言い切った時点で、ある程度勝ち得ていたのではないかと思っています。

日販、入場料を取る書店が大入り「本はまだ売れる」

利用したことがある方は分かるかもしれませんが、文喫には「1日1500円で使い放題のコワーキングスペース」という顔もあります。
つまり、自分をどの「土俵」に位置づけるかという点で、文喫には「本が並ぶ1日1500円で使い放題のコワーキングスペース」と「入場料1500円の書店」の2択が存在していましたが、青山ブックセンター跡地という立地も含めて、後者を選択をした時点で、「大入り」という評価を既に勝ち得ていたのではないかと。

たとえば週末は入場制限がかかる程の盛況で、それも「大入り」と評価されている理由の1つですが、コワーキングスペースと捉えると、六本木という立地で1日1,500円で使い放題は格安で、入場制限がかかるのは、ある意味では「当然」です。
「大入り」という評価にはなっていたかは、正直疑問が残ります。

この異色の書店がヒットしている。一定の人数を超えると入場制限をかけるため週末は1時間待ちも珍しくない。

適切な土俵を創れば、ハエですら評価される

ところで、適切な土俵に自身を位置づけることで、評価を勝ち得ようとしているのは、ムスカのサラブレッドのハエたちも同様です。

サラブレッドのハエたちは、有機廃棄物から1週間で飼料と肥料を生み出すことで、食糧危機という「土俵」で、救世主という評価を勝ち得ようとしています。

最近は地上波デビューも果たしました。

自分にとって最適な「土俵」を選択することの重要性を、サラブレッドのハエたちから教わる日々です。
その辺を飛んでいるハエには、評価は一切変わらず、容赦なくハエ叩きなんですけどね。

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