国際バカロレアの学びの基盤「知の理論」①
つながりに期待して!
新TOKに向けて①
来年度から始まる新たな知の理論(Theory of Knowledge:TOK)について自分自身の整理のために言語化してみようと思います。
IBプログラムのコア科目であるTheory of knowledge (略語:TOK,日本語:知の理論)が注目を集めています。その名前から受ける印象はいかにも難解そうですが,その一歩目について言えばそこまで難しくないものなのでは、と感じています。もちろん,難しくないのは一歩目だけであって(そう感じるのはIBがそのスキルを示していてくれるから),TOKのスキルを身に付け「探究」する段階に入ると,知識の奥深さに圧倒され,それは一変するように感じます。しかし,それがまた「面白い」。
さて,TOKでは我々が「知っていること」や,「知ること」について考察を行うことが求められます。その目的は,世界中にいる様々な人々の多種多様な「ものの見方」を理解することにつながり,その違いによって生じる様々な問題の解決の糸口になるものではないかと考えています。我々の知識の成り立ちについて理解することにより世界を理解しようという取り組みなのだと感じています。
【参考文献】現在の所、新TOKの教科書や参考書にあたるものに栢野は出会えていません。IBが刊行している指導の手引きはありますが…
今回の内容を書くにあたって参考させていただいている文献は以下の通りです。
・【「知の理論」をひもとく】 第2版 UNPACKING TOK ふくろう出版
・【TOKを解読する ~教科を超えた知識の探究~】 Z会編集部
・【知の理論 スキルと実践】 オックスフォード大学出版局
・【Theory of Knowledge 2nd Edition】Pearson Education Limited
・【「知の理論」(TOK)指導の手引き】ib
・【「知の理論」(TOK)教師用参考資料】ib