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負けず嫌いの性格、プライドの高さ、取るに足りない一言

高校1年生の夏休み明けから
めまいと頭痛が激しく、
学校を休みがちになりました。

出席日数が足りず、
1年から2年、2年から3年への進級が危ぶまれ、
3年では卒業できるかどうかという危機で、
その度に補講を受けさせてもらい
救われていました。

授業中、先生が何を言っているのかも分からない中
ただただ座り続ける辛さは
当時の私には何事にも代え難いものでした。

もともとは(とりわけ小学生〜中学1年の頃は)
学ぶことが楽しいと思えていたし、
授業が難しいと思うことはあっても
精神的に苦痛だったのは
休みがちになった高校生の頃からでした。

好きだった化学の授業で
先生に当てられても答えられず、
こんなことも分からないのかと言われ、
ショックと悔しさで
最前列の席で、静かに泣いたのを
今でも覚えています。

本当はもっとできるのに

プライドの高さが
その当時、私が身を置いている状況を
受け入れようとしませんでした。

それでも
負けず嫌いの性格のおかげで
成績の面では進学できない事態を回避でき、
また、目をかけて下さった担任の先生や
教科担当の先生方のおかげで補講が組まれて
なんとか卒業までの道が見えてきます。

あるとき、クラスの男の子が言っていた陰口を
私に教えてくれた友達がいました。
「学校を休むやつは仕事も休む。
社会で通用しない。
仲良くするのはやめておいた方がいい」
その友達は、
「何を知ってそんなこと言ってるの?
私が付き合う友達は自分で決める」と
言い返してくれたようですが、
(自分の意見を言える友達を尊敬してました)
この男の子の一言に
また負けず嫌いな性格とプライドの高さが
私の思考と行動に大きく影響します。

高校3年の頃は進学クラスだったので、
ほとんどのクラスメイトが四大に進む中、
私は短大を選びます。
その理由は、
みんなと肩を並べて四大での生活をスタートしても
みんなには追いつけない。
追いつく(追いこす)方法は
先に社会人になって自立すること。
そのために、
短大で学びながら先に就活すること、
(就職率100%と謳っていた短大だったのもあって。)
名の知れた一般企業に就職すること。笑

どれほど、
他人の目で自分人生の舵を取ってきたことか。
コレが全てではないにしても
原動力の源として根底にあったのは
恥ずかしながら確かです。

私は目標通り、
名の知れた一般企業へ就職します。
しかも、当時の女子大生が入りたい会社No.1。
(内定後に新聞記事で知ったので、
コレは目論みとは異なりますが)

20代半ばで参加したクラス会で
陰口をたたいた彼と話す機会がありました。
当時の一言を覚えているはずもなく、
(また、私の耳に入っていると知る由もなく)
その男の子の彼女が憧れている会社で
私が働いているということで
尊敬しているということ、
高校当時の自分は偉そうなことばかり言っていて
みんなに申し訳なかったこと、
感謝していること、
素直に話してくれました。

私も、当時の彼がいたからこそ
(告げ口してくれた友達がいたことも)
今の仕事に就いていて、
休みがちだった高校生活があったからこそ
今の私が作られているわけで、
また、彼の言うことも一理あったりもして。
(事実、入社後も体調不良により
仕事に支障がある日がありました。)

負けず嫌いの性格も、
プライドの高さも、
取るに足りない一言も、
どれが欠けても今の私は無いわけで。

どれが悪いとか良いとかの判断は
とても小さな枠組みの中の主観でしかなく、
長い年月と広い世界でその物事をみると
どれも繋がっていてどれも大切なものだと
今なら思えます。

今回は少々話が長かったです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。