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余白を愛する


言葉と、言葉の間


余白の少ないこの頃です。
いかがお過ごしでしょうか。


こんにちは。
コピーライターの堀田です。


13年ぐらい、言葉を書いて電気代を払っています。
(だんだん違和感がなくなってきました)


今回は少しまじめに(?)
「余白」についてのお話です。


急になんのこっちゃですが
言葉と言葉の間が、狭くなっています。


毎日のように、
僕と同業の人が書いたであろう文章が燃え
SNSでは、言葉が凶器にもなりうる
そんな話をよく目にしますね。


「ガチ」とかっていう言葉が
だいぶ前に広まりましたが、

本音を言うこと自体が
いつしか美徳になって
失礼でもぶっちゃけた方が美しい
そんな空気もあるかもしれないです。


言葉はいつも
空気を反映すると前に書きましたが
ほんとにそうで、

いい言葉を書きたくて
言葉のことを知れば知るほど
なぜか書く言葉が
普段話すリアルな言葉から離れていく。
嘘な感じがする。


Tシャツでいるのが自然な場所に
スーツでいてしまうような
そんなばつの悪さを感じるような、

コピーライターが書く
いわゆる「決めっ決め」の文字や文章
今の空気感には浮いていて、

かっこいい(笑)

とか、

ポエム(笑)

になっていないか。
そんな感覚を少し前から感じていました。


広告における、作られた言葉よりも
Amazonのカスタマーレビューの方が
ずっと生々しく、
人の本音が詰まっている。
人がものを選ぶ決め手になっている。
それも一つの事実だったりしますから。


「月の満ち欠け」



またまた突然ですが、
こんな人がいますね。

—————————————————
◆ おっちょこちょいな人

◆ 軽い人

◆ 優柔不断な人
—————————————————

もしかしたらこの人たちは、
こうかもしれない。

—————————————————
◆ おっちょこちょいな人
  →行動力のある人

◆ 軽い人
  →明るい人

◆ 優柔不断な人
  →優しい人
—————————————————


言葉を書くときに、
いつも頭に置いている
「月の満ち欠け」という考え方があります。

たとえば、三日月は
太陽が当たって輝いている「明るい部分」
影になっている「暗い部分」
ありますよね。

—————————————————
◆ 長所と短所
◆ 善し悪し
◆ 得手不得手

◆ 
可能と不可能
◆ 
メリットとデメリット
—————————————————

物事もこれと同じで、
どちらか一方ということはなく、
「明るい部分」と「暗い部分」が
いつも同居している
のではないか。
これが「月の満ち欠け」です。


「月の満ち欠け」において
暗い部分はあるとして、
あえて明るい側面を常にみていく。
これが、言葉を考えていくときに
とても大事と思っています。


心理学ではこれを
「リフレーミング」と呼んでいることを
最近知ったのですが、
「暗いフレーム」から「明るいフレーム」
変換して考えてみる。

そのとき、
境界線の近くにある、
間にある「グレー」な部分も考えてみる。


そういった、
「余白を意識してみる」考え方が
人を、言葉を
深めたり、変えたりするかもしれないなあ、
と今、あらためて思っています。



余白を愛する



さて、冒頭で
言葉が燃えやすいという
お話をしましたが、


腹立つけど嬉しい
悲しいけど元気になる
怒られたけど愛を感じる
申し訳ないけどありがとう


人間とはそう、
もともとは
不確かさの塊なのかもしれません。


AIも、もうしばらくは解明できないでしょう。
感情とは、人の数ほど複雑で
ときに理屈を飛びこえて、
不条理で、いかがわしくて
パターンが限りない
ものだからです。


人と人、言葉と言葉の間にある
そんな余白を、いろいろなところに
意識してみるのもいいのではないか。


不確かな者同士が交わすのが
言葉であると思ったら、
言葉自体の発し方も、許し方も
変わってくるかもしれません。


そんなところで、


相手の言葉に
ムカつくとか、イラつくとか
負の感情になったときには、
「月の満ち欠け」を、
それをとりまく余白についてを、
ぜひ一度思い出してみてください。



(それでも許せんこともあるけど)



言葉で燃えてしまうことが
今より少なくなるといいですね。



話の余白もあえて残しながら、
(文字数とは決して言わないのが満ち欠け)



今日はこのあたりで。


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