世の中のほとんどは、差分である
言葉はいつも変化するもの
こんにちは。
(はじめまして。ですね)
コピーライターの堀田です。
13年ぐらい、言葉を書いて電気代を払っています。
(注:自己紹介でのいつものツカミです)
職業として扱っている身として、
言葉から感じられるいろんなことを
書いてみたいと思います。
突然ですけど
あたらしい発見や、気づきを与える表現をするのが
「クリエイティブのお仕事」とよく聞かれるかもしれないです。
そういう観点だと
今年はみなさんができるだけ家にいて、
これまでになかった価値観がたくさん芽生えた、
そんな時だったかなと思います。
仕事柄、言葉というものも
それに応じて変化した感じがあります。
◆短くて、効率的な言葉
◆たくさんのものや人を、まとめる強い言葉
◆遠くの人を、気遣う言葉
◆寂しさを埋める、情緒的な言葉
これまでの
当たり前なんてものはすでに変わっていて
明日は、もはや昨日とは違っているかもしれない
言葉はいつでも空気を反映します。
そんな空気を感じながら、この夏、
とある社会貢献プロジェクトの骨格を表す言葉として、
【世界は、昨日と同じか。】というコピーを書きました。
こんな時だからこそ
昨日とは違うこととは何だろうと
僕も日々思っていたのかもしれないです。
世の中のほとんどは、差分でできている
ようやく本題に戻るんですけど(長)
今回は「世の中のほとんどは、差分である」
というお話です。
たとえば、こんな言葉がありますね。
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◆修正点はどこ?
◆髪切った?
◆デザインよくなったね。
◆新人社員のみちがえる成長
◆あなたは変わってしまった。
◆劇的ビフォーアフター
◆緊張状態になる各国
◆PDCA
◆ソリューション
◆好きになりました。
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実はこれ、
すべて前からの「差分」を表現しているんです。
「今」だけでは、変化というものはありません。
変化というのは常に、前後のあるもの。
大人の人が扱う言葉は主に、
「変化を補う」ときに使われているんですね。
さらにたとえば、【ブランディング】。
これも企業や組織を前後でどう変えていくか、
という試みともいえますね。
「心機一転」「装いも新たに」という言葉がありますが、
【ブランディング】というものも
「なれていない自分から、なりたい自分へ」
シフトチェンジすることなのかもしれません。
競合との差を埋めたいのか、
企業自身が言い切れていないことをあらためて言いたいことなのか、
もっと愛されていきたいのか。
そのためには、どんな言葉や表現を使って
「これまで」と「これから」をブリッジさせれば
シフトチェンジできるのか。
その「差分」をとても考えます。
でもこれは、
企業でなくても言えることかもしれないですよね。
「明日は、今日よりどうしていたいのか」
人間の、変化の根源でもあることです。
大きなことでなくても、
その差分を言葉にしていくと、理想に近づく。
それが本来「前向き」ということなのかもしれません。
これからも
そういう気づきを与えられる
「前向きな言葉」が書けるといいなあと思っています。
ちょっと、文面優等生な感じもありますが(笑)
物事の変化にはアイドリングが必要なので、
と言い訳しつつ……
今日はこのあたりで。
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