島田裕已著『『人間革命』の読み方』を読んで
昨年末、KKベストセラーズより島田裕已著『『人間革命』の読み方』が刊行されたので読んでみた。読み進めてしばらくもしないうちに「やはり」という場面に遭遇した。それは突き詰めて言えば論理の非一貫性である。そして、これは島田本の特色(少なくとも日蓮関係に限れば)といえるだろう。
◆創価学会授与の本尊について
島田は創価学会の本尊について次のように記す。
本尊とは、その中央に「南無妙法蓮華経」と大書された日蓮自筆の曼陀羅を書写したもので、会員はそれを「御本尊」と呼んでいる。(P