東 佑介

企業オーナーにして宗教研究者にして知名度のある作家先生という気楽な稼業している人。

東 佑介

企業オーナーにして宗教研究者にして知名度のある作家先生という気楽な稼業している人。

最近の記事

島田裕已著『『人間革命』の読み方』を読んで

昨年末、KKベストセラーズより島田裕已著『『人間革命』の読み方』が刊行されたので読んでみた。読み進めてしばらくもしないうちに「やはり」という場面に遭遇した。それは突き詰めて言えば論理の非一貫性である。そして、これは島田本の特色(少なくとも日蓮関係に限れば)といえるだろう。 ◆創価学会授与の本尊について 島田は創価学会の本尊について次のように記す。 本尊とは、その中央に「南無妙法蓮華経」と大書された日蓮自筆の曼陀羅を書写したもので、会員はそれを「御本尊」と呼んでいる。(P

    • 『宗教問題』32号の誤記訂正

      先月末、合同会社宗教問題より『宗教問題』32号が発刊された。 私は『宗教問題』誌で「日興と池田大作をつなぐもの―日興門流の思想と展開」を執筆しているが、今回、錯誤による記述ミスがあったのでここで訂正しておきたい。訂正箇所は下記である。 大石寺第6代・日時は小泉久遠寺第6代・日周に対して御影の返還を求めたが、かなわなかった。そこで日時は嘉慶2年(1388)に仏師・越前法橋快恵による日蓮御影像を造立したのである。(『宗教問題』32-P131) 日時による御影の造立が嘉慶

    島田裕已著『『人間革命』の読み方』を読んで