子供からのガチ質問には、大人もガチ回答しよう!
教育に正解はありませんが、長いこと教育事業に携わっていると、これは間違い無く真実と思う答えも僅かながらあります。
そのうちの一つが、「人間は扱われた通りの人間になる」という真実。
子供は、いつまでも子供扱いされていたら、その子は幼いままでい続けます。
背伸びをしようとしている時は、大人はその子を大人として向き合うべきだと思います。
昔テレビで、ある宇宙飛行士の方と小学生との交流会の映像を見たことがありました。
子供たちは実際に宇宙に行ったその宇宙飛行士の方に羨望の眼差しを向けていました。
交流会では、子供から宇宙飛行士への質問コーナーが設けられました。
で、1人の小学6年ほどと見られる男の子が
「どうすれば宇宙飛行士になれますか」
と質問をしていました。
そうするとその宇宙飛行士の方は
「まずは夢をあきらめないこと。強く願って努力すれば必ずなれると思います」
と答えていました。
そのやりとりを見て私は、「この男の子が聞きたかったのは、こういう回答じゃなかっただろうな」 と率直に思いました。
たぶんあの男の子は、具体的に宇宙飛行士になるためには何という学問を勉強し、大学などどういう機関に入って学び、なんという試験を受ければ辿り着けるのか、本当に具体的なキャリアルートを聞きたかったのだと思います。
宇宙飛行士をふわっとした夢でなく、具体的な目標にするために。
その男の子はキャリアとしての実現方法を聞きたかったはずだから、答える側もリアルな回答で応じた方がその子のためだったのでは??と今でも思います。
子供が真剣な眼差しをしている時は、大人は子供だましの要素を一切排除した向き合い方をすべきです。
然るべき時に大人扱いされた時、子供のセルフイメージも一つ上の段階に進みます。
精神的自立へ一歩進む瞬間となります。
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