須藤祐介

時事問題についてあれやこれや考えたことを書いていきたいと思います。

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外国人観光客はなぜ京都に集中するのか

京都を訪れる観光客が減っているという。PRESIDENT Onlineの記事『なぜ京都に来る日本人観光客が減っているのか』によると、 外国人観光客は増えているが、その代わりに日本人観光客が減ったという。 背景に観光公害=オーバーツーリズムの深刻化を指摘している。 私自身にも思い当たることがある。昨年のゴールデンウイークのことだ。京都駅のタクシー乗り場で並ぶ人々の大半は外国人だったことが印象に残っている。 四条へ向かうタクシーの中でそのことを運転手に尋ねると、こう答えるのだ

    • 『2050年のメディア』筆者の真意は

      「読売はこのままでは持たんぞ」 大胆なキャッチコピーが帯に躍る本のタイトルは『2050年のメディア』(下山進著、文藝春秋)。10月25日に発売されたばかりだが、マスコミ関係者の間で早速話題になっているという。 キャッチコピーに使われた発言の主はメディア王とも言われる読売新聞の渡邉恒雄主筆。ピーク時の2001年に1028万部を誇った読売新聞の部数も今や873万部まで後退。渡邉氏が社員の前で初めて弱気を見せたのだ。 苦しいのは読売だけではない。日本の新聞の総部数はこの10年で

      • 敗北の効能、将棋教室で起きた事件

        格差社会と言われて久しい。 世帯所得の格差を示すジニ係数が最新の2017年調査ではやや改善したものの、2000年代に入って高止まりが続いている。思えば小学生の頃、人間は平等だと事あるごとに教師が言っていたのが印象に残っている。けれども現実を見れば、教師はむしろ社会の不平等を説かなければならないのではないか。そう、私のように大人になってから気付くことがないように・・・。 そんなことをふつふつと考えていたのは、私が稀に行く将棋教室で最近ある話を小耳に挟んだからだ。将棋を始めてか

        • 孤独の国の女性タクシー運転手

          この国は私も含めて孤独な人が多い。 先日もこんなことがあった。 私は仕事がら深夜に帰宅することが多く、月に4〜5回はタクシーを利用する。いつもは会社の前で客待ちしているタクシーに乗るが、その日は違った。あまりにお腹がすいていたので、会社から少し離れた駅前の繁華街にあるラーメン屋に寄り、近くに停まっていた白い個人タクシーを拾ったのだった。 運転手は真っ白な長髪を後ろでくくった女性だった。暗くてはっきりと顔が見えなかったが、年の頃は70ぐらいだろうか。乗車するなり、「おっ客さ

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          秋篠宮家叩きに透けて見える国民の心理

          秋篠宮家に対するバッシングが止まらない。 悠仁さまのブータン訪問は「贅沢旅行」と叩かれ、かつてアイドル的人気を集めた佳子さまは「教養がない」と激しい非難の的に。 その一方、 以前は攻撃対象だった雅子さまが手のひらを返したように英語力などが賞賛され、成績優秀といわれる愛子さまには天皇待望論すら出ているほどである。 同じ皇室なのに、このギャップは一体どういったことなのだろう。 思うに、国民は皇室に一定の「見返り」を求めているように見える。 惜しまれながら退位した上皇陛下だが、そ

          秋篠宮家叩きに透けて見える国民の心理