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綺麗事を実現し続けて綺麗な世界で生きるには。

綺麗事だけでは回らない。
それは言い訳だ。

綺麗事は多くの場合、長期目線だ。
短期目線では救われないことも多く、ゆえに綺麗事だけでは生きていけない。と表現される。

人の悪口を言ってはいけない。という綺麗事がある。

この綺麗事は、人の悪口を言えば短期的には楽になるかもしれないし、相手より優位に立った気持ちになるかもしれない。
上部の共感を得られたり、共犯者を得られたりするかもしれない。

しかし、長期目線で言えば、悪口は簡単に相手の耳に入り関係性を破綻させるし、悪口を言う人間がいると、そのコミュニティ内は殺伐とし、幸福度、信頼度、生産性が下がる。
そして本来は必要ないはずの、人の心のケアという謎の仕事が発生し、さらに生産性は下がる。

何よりあなたの発するマイナスな言葉を誰より聞いているのはあなたの耳だ。
マイナスな言葉を使えば使うほど、あなたの自己イメージは低迷していく。

人の悩みの90%以上は人の悩みであると、アドラーも言っていた。

人のコミュニティはこの悪口だのなんだので、常にごちゃごちゃし、短期目線の人間の為に引っ掻き回されて進化していけない。

短期目線で悪口を言い、さも自分自身が巧みに人心を操っているかのような顔をしている人がいるが、滑稽である。


他の例も見ていこう。

困っている人がいたら助けよう。
これも綺麗事の一種だろう。

これも、短期目線で言えば、こちらも時間的、労力的制限がある中で、見ず知らずの人のために行動している暇などない。と。
こうなるだろう。

しかし、長期目線では、長い人生の中、人を助けるという行為は相手に感謝の念を抱かせ、いつかは逆に助けられるかもしれない。
人を助けるあなたを見た周りの人はあなたに何かあった時手を貸してくれるかもしれない。
人を助けているという自己イメージが定着すると、一日が気持ち良く過ごせるかもしれない。


チームの為に働け。

これも綺麗事かもしれない。
短期目線では、今はチームを利用して利益を分配されているだけで、このチームが傾けば他所へ逃げるだけ。
もし仮にこのチームが大成功すれば甘い汁はたっぷり吸わせてもらう。
どちらにしても、チームに忠誠など誓わないし、役割以外の事に協力する気もない。
一時の腰掛けなのだからチームより自分自身の事にだけ集中する。みんなもそうすれば良い。

となるだろう。

しかし、長期的目線で見ると。

チームから利益を得ているということは、チームが利益を出す必要がある。
チームが利益を出す為には、この手のチームに協力する気のない人間ばかりでは機能しない。

仮に他所のチームへ移っても、利益を生み出す人財にはならないだろうから、そのチームが成功する要因にはその人は寄与しない。

たまたま小判鮫のように奇声して栄養を吸っているチームが、寄生虫をものともせず、利益を出し続けて永続的に反映すれば良い人生になるかもしれないが、それは難しい。

何故なら小判鮫を見極められないリーダーが運営するチームが勝ち続ける確率は低いからだ。

色々なチームを転々とする間に歳をとり、どこのチームでも段々と相手にされなくなる。
一生チームの下っ端で責任を任されることもなく、安定しない生活をすることになる。

先ほども触れたように、チームリーダーはこの小判鮫は実は大体見抜くことができる。
賢くドライに立ち回っているつもりなのは本人だけで、周りは馬鹿な餓鬼だなと思っていることだろう。

長期目線で考えることができる人間は、チームに尽くすという選択をする。
チームに尽くす考えを持つ人間が1人でも増えると、チームの力は圧倒的に変わる。
尽くす人間が増えていくと、それがチームの文化になる。
利益は当然上がり続ける。

還元も増えていく。
裁量権も増えていく。

尽くす人間は、リーダーにはすぐに見分けがつく。
リーダーがそんな人間を放っておくはずがない。
割りのいいポジションを与えられ、幸福度も増していく。
それが世の中の仕組みだ。

不公平だ。とぼやく暇があるなら、綺麗事で生きていく決心を固めるべきだろう。


裏の裏の裏の裏の裏でも油断せず綺麗事を言い続ければいい。
簡単なことだ。

限りなく本心に近いところまで綺麗事で覆い尽くせば、綺麗な世界に招待される。
本心の芯まで綺麗になり、綺麗な世界を創っていけるようになる。

裏の裏の裏の裏の裏の裏まで。綺麗事で生きよう。

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