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素人だけど喫茶店をはじめました。その一

素人だけど喫茶店をはじめてみました。
かれこれもうすぐ2年になります。
全くもって素人というと少し語弊はありますが、飲食で少し働いていたりといった程度。一からのメニュー作りはなかなか苦戦しました。

さてまずはどんなお店かと言いますと、場所は「文京区千駄木」。今では少し有名になってきた「谷根千」と呼ばれる地域の一角です。

こんな細い路地がひしめき合う東京の下町です。
以前は昔ながらの呑屋さんや街の定食屋さん、お魚屋さんやお肉屋さんが立ち並ぶ商店街なんて昭和の香りのするちょっと東京では珍しい地域でした。
もちろん今でもそんなお店も多くあり、古い東京の街並みを一度見てみたいという海外からの観光客の方には人気のスポットです。

私の出すお店ももちろんのことですが、最近では新しいお店もちらほらできはじめ少しずつ街の雰囲気も変わりつつあります。
それは悪い意味ではなく、新しいものと古いものが入り混じる雰囲気がとても魅力的で、それでいてそこに共存しようとしていることがとても面白いと思っています。

そんな地域に私が開いたお店が「Coffee&Bindery Gigi」です。
今思うとこんな素敵な下町に英語の名前はいかがなものかとも思っていたりいなかったり。
最初から若干つまづき気味ではありますが、ご近所の方にもやっと名前を覚えられてきてちょっと安心している今日この頃です。

私のお店は長屋を改装した店舗になります。
奥に細長く、階段は急です。今の東京のお店にしては珍しい作りですが、私はちょっとこの急な階段や古めかしい柱など懐かしく愛着を感じています。

1階はカウンターに4席でここに座る方とお話をしながらコーヒーを入れるのを楽しみにしています。
またいらっしゃったお客様同士その場で会話が弾み、知り合いになったりと、下町ならではの出会いを目にすることも面白さの一つです。

都会ではあまりみなくなったご近所付き合いのようなことができるのはこの地域ならではの特徴の一つなのかもしれません。

2階は天井の高い開放的な空間になっています。
テーブル席やカウンター席の近くには電源もありPCで作業されながらコーヒーを楽しまれるお客様も多いです。
ゆったりと読書されたり打ち合わせに使われたりと多目的に様々な業種の方がいらっしゃります。

今回はお店の紹介となりました。
次回はお店の名前にもあった「バインダリ」という聞き慣れない言葉について話したいと思います。

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