見出し画像

理系大学生による、学業と会社経営の両立させ方

 どうも、こんにちは。すぎたです!
 実は、大学3年生が始まる一ヶ月前の3月から、4年生の6月までの約1年と半分ちょいにかけて友人と共にエンタメ、IT系(Vtuberと教育を掛け合わせた事業)のスタートアップの会社経営をおこなっていました。色々と忙しいスタートアップの経営の中でも、学業もおろそかにしたくなかったので、大学を休学せず、普通に講義に出席しながら過ごしていました。
 今回は、そんな僕が”どんな感じのスケジュール、時間感覚で理系大学の学生生活と、仕事を両立していたのか”というお題で、開示できる範囲で書いていこうと思います!ぜひ、最後まで読んでいってください〜!
(2024年1月に加筆修正しています)


・理系大学3、4年生の生活感

 まず、ざっくりとですが、僕の学部時代のバックグラウンドを説明しようと思います。専攻は生物系(分子細胞生物学らへん)の学科であり、学部を出た後の進路としては大学院に進むつもりで過ごしていました。
 僕の通っていた大学の学科の授業スタイルとして、3年では午前中にはほぼ毎日座学があり、午後は週3回実験が入っていました。加えて、当時は生物以外に情報系の内容(シミュレーションやニューラルネットワークなど)にも興味があったため、色々と忙しい自学科の授業に加えて、他学科で開講されていた情報系の授業もいくつか追加で受けていました笑(Fig.1)。

FIg.1 僕が大学3年生の際の前期、後期の時間割

 このような感じで、割と大学の授業受けることが好きで、講義ガチ勢気味だったので、可能な限り多様な授業を履修していました。そのため、お天道様が出ている日中はほとんど大学の授業を受けている状態でした。
 このような状態に加えて、僕が在籍していた学科では平たく言うと”成績で研究室振り分けが行われる”制度であ、ある程度の成績も取得できるように勉強する必要があったんですよ。(ちょっと真面目なフリをすると、成績関係なく勉強するのが好きだったので、そこまで成績に囚われて打算的には履修してなかったです)。そんな感じでも、履修していたほとんどの授業がかなり面白く比較的真面目に聞いていたのと、同じ学科の友人らと助け合って試験を乗り越えていたました(友情にまじで感謝ですね)。そ言うこともあり、学年上位の成績を取り続けることができ、希望の研究室に所属することができました。(やったね)
 ちなみに、後日談を軽く加えると、大学院に入ってから給付型の奨学金を申請するのに学部時代の成績証明が必要で、この時の成績を出したら無事に採択され当時の自分に感謝してます笑

 これまた変な話なんですけど、大学に入ってからの目標の一つだった自分のしたい研究をする!と言う目標を叶えるため、大学3年生の7月からは医学系の研究所で研究を始めていました。そんなこともあり、1日のスケジュールとしては一般的な大学生と比較すると割とハードだったと思います。(研究の詳しい話はこちら見てください🙇)

 こんな具合で、大学生活はやりたいことをやって、最大限にエンジョイしたかったということもあり、こんな感じで学業と研究する時間を一定時間担保できるようなスケジュールで動いていました。

・ワークバランスと時間の作り方

 ここからがお仕事に関する本題です!
 こんな大学生生活と併立して業務を取り組むために、1日の活動時間としては
・平日:
 6時〜9時:仕事、
 9時〜18時:大学生生活、勉強
 19時〜25時:仕事
・休日:
 9時〜20時:仕事
 20時〜24時:大学生生活、勉強
のような感じでした。(大雑把な表記だが)

 当時お世話になっていた経営者の方から”起業、会社経営において、リソースを月200時間以上は割く必要がある”という助言を頂き、これをかなりマインドの中心においていました。そんなこともあり、単純計算で一ヶ月720時間ある中、自分がやりたい研究活動と、仕事とそれぞれ同じ時間だけ確保して、200時間以上は取り組むようにしてました。(体力が本当大切ですね。痛感してました)

 具体的にどう言うふうに業務をこなしていたかというところのお話を少々しようと思います。事業内容の関係で、プロダクト内容が比較的2C向けが多かったこと、基本的な業務内容がプロダクトマネージメントとエンジニアリング系の業務が僕の担当でした。そのため、割と時間にとらわれず、PCさえあれば場所に囚われずお仕事できる状態でした。そのため、非常にフレキシブルに仕事ができるという点が非常にありがたかったです。ですので、例えば、大学での授業の間や、移動時間だったり、家に帰ってきてから夜にまとまった時間を確保して、色々と試行錯誤しながら業務をおこなっていました。今の時代、ノートPCがあれば、もっと言うとスマホさえあればどこでも業務ができるのってすごいですよね。
 一応、オフィスが渋谷にあったんですね。そんなこともあり、友達と遊ぶ前だったり、遊んだ後にオフィスに戻って業務をおこなったりもしてました。でもオフィスにはおっきいモニターとビジネス書の山があるだけで、特にオフィスでしかできないってことはなかったんですけどね。ありがたかった点としては、シェアオフィスだったので、入居していた他の会社さんの勇ましい姿を見て刺激にはなってましたね。

 お仕事をしていく中でちょっと大変だなあと思っていたこともちょいちょいありました。例えば、基本的にエンジニアリング系のお仕事はほぼ全て僕が請け負っていたんですね。当時の僕はですね、ただの生物系の学生で情報系の知識ない状態で全てが初めてだったんですよ。なので、そういったスキルもなんとか業務をこなしながら0から学んで、色々と四苦八苦してのたうち回りながらとにかく気持ちだけでやってました。本当笑(そのせいもあって、思った以上に業務時間が伸びてしまったというところも多いかなあとは思ったり)

 いずれにせよ、僕が担当していた業務の良い点として
・業務内容が時間関係なく行えた
・基本的にリモートワークでできた

という部分がかなり大きいと思います。
(今時のスタートアップ、大体そうだと思うけど)

 それでも、学業とちゃんと綺麗に分けられてたと言うこともなくて、取引先に行く必要がある際に、先方のオフィスで待ち時間にがむしゃらで実験レポートを書き書きしていたなんてこともたまにあったりました。まじで大学生してましたね。。

 でもかなりきつかったのは座学や実験の授業があった3年の間だった気もします(慣れただけかもだけど)。4年生以降では、授業がなくなり卒業研究だけになったこともあり、かなりフレキシブルに業務を行えるようになっていました。業務内容としても、2Cだけでなく、2Bっぽい事業戦力も行っていけ、多様な方向に活路を見出していました。それでも、絶対に研究はしていたので、実験の待ち時間に合わせて取引先まで行きお仕事をして、戻ってきてから続きの実験するなどといった生活を送っていました。こんな弛まぬ努力(自分で言うものじゃないけど)のおかげで、4年生の12月にはかなりおっきい学会でポスター発表までしてました。

 こんな感じで、業務がリモートでありかなりフレックスあったからこそできた生活でした。スタートアップ経営というと仰々しいかもですが、エンジニア業務とか、プロダクトマネージメント業務を行うことができていたと思います。(今となれば、なんでこんな大変な生活してたんだろうという印象ですね)

・心の持ちよう

 最後に、なんでここまでしてまでスタートアップをやっていたのか、マインドっぽい話をして終わりにしようと思います。最初に色々と書いていた通り、世間的にかなり忙しい部類である理系大学の生活を送りながら、業務を遂行するのは文章で書ききれないほどに大変でした。
 それでも、世間には”大学行く意味がない”であったり、”授業なんか非実学的、自分で必要な勉強する”という言説がそれなりに流布してると思います。確かに、一般的に全ての人に大学が必要なのか?と聞かれたらそれは微妙な状態だと思います。ただ、自分にとっては、誰も知らない生命現象を解明したい!と言うモチベーションのもと、絶対に大学での学業も完璧にこなし、研究もしたいと思っていたので絶対に大学という存在は必要でした。そして、このスタートアップを経営する!というのは、学部を出て大学院にそのまま進むという経路の中で、その道筋では絶対に経験し得ない体験と環境に身を置いて、自分を高めたいという強いモティベーションで行っていました。
 加えて、実際に業務を行っていく中で、自分の携わったプロダクトが多くの顧客の皆様に届き、多くの方々にポジティブな効果を与えられたことに対して非常に強い嬉しさを感じていました。ある種の成功体験というんですかね、提供するこちら側も、受け取る顧客側もどちらも嬉しいというポジティブな感情になれるのはいいですよね。
 この文脈で少し脱線すると、もちろん、インターンやバイトなどという関わり方も十分ありだとは思います。ただ、実際に0から自分でプロジェクトを考えだし、それを実行して顧客まで届けてフィードバックをもらえるというのは、経営の根幹に関わることで知れる世界なのかもしれないなあとは思っています。(インターンしたことないのでわからないですが)

 実働的な側面では、僕自身、かなり脳筋な方だと思っています。インプット量とアウトプット量を極限まで増やして、時間かけまくれば何かしらはできるだろうというスタンスなので、ゴリ押しまくってお仕事もしていました。”時間がない”って言わないようにしたいですし、忙しそうって言うのも醸し出したくないですよね。(でも、どうしても疲れてるといっちゃいますよね。そんな時は一息おいて、気持ちを切り替えてます。やるか、もっとやるかの二択ですね。)

 正直キャリアの話なんて、個別最適解ですし、これを読んだから何か大きなヒントが得られることはないと思います(最後に言うなよって感じですけど)。でも、大学生生活、ただ淡々と過ごせば卒業はできるし、その先も生きていくことはできますが、せっかくの機会、何か一つ”これに熱狂的に熱中して、こんなイノベーションを起こした!”という経験を若いうちにしてもいいんじゃないかとも思います。
 今の時代、何かしようと思い立てばなんでもできる時代ですし。好きなものを見つけて、ぜひ熱狂していきましょう。きっとそれが、何かのイノベーションにつながると思いますので。

僕も今後も頑張ります。皆さんも頑張っていきましょう〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?