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芸術祭記録

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芸術祭に行った時の備忘録です
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『リボーンアートフェスティバル2019』を観た(2019/9/19~20)

2019年9月、長年勤めていたそこそこのブラック企業を正式に辞めた私は、とことんやりたい事をやっていた。 無職がやりたい100の事を考えて、着々と実行していた。 平日休日の縛りがない今だからこそ、旅行に沢山行きたい。そしてアート作品を観たい。という気持ちが湧き出てくるのは必然であり、『リボーンアートフェスティバル2019を観に行く。』という項目も早々にリストアップ済みだったので、きっちりと実行に移していた。 リボーンアートフェスティバルは、宮城県牡鹿半島、石巻市街地、網地島

『瀬戸内国際芸術祭2019 ひろがる秋』を観た(2019/10/24〜26)

私は地域規模の芸術祭に取り憑かれてしまったのだろうか。春に訪れた瀬戸内国際芸術祭に秋にも訪れてしまった。去年は大地の芸術祭に冬と夏に訪れた。芸術祭の魅力を再確認すべく、私は再び瀬戸大橋を越えずにはいられなかった。 ◎一日目 【本島】 前日の荒天予報で心配していたものの、現地についてみればさして雨も風も強く無かった。 よくよく公式の情報を調べてみると豊島・直島の辺りは欠航が出ているけれど本島行きの便は通常通りの運行。 私は運が良かった。 本島は江戸から明治にかけて

去年今年と地域規模の芸術祭を巡ってみた体感的に、大地の芸術祭は極々普通の生活を送っていた私がある日突然異世界に! って感じで、瀬戸芸は最初から異世界の住人としてスタートするRPGだったなー。と思ったけれど、ある日突然異世界に行く漫画って、もしかして00年代以降無い…?

『瀬戸内国際芸術祭2019 ふれあう春』を観た(2019/5/24~5/25)

今年は四国八十八ヶ所よりもこちらを巡る人の方が多いのではなかろうか。 今年は3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭、4度目の年。 瀬戸内海の島々を舞台にテーマは『海の復権』、地球上のすべての地域の『希望の海』になることを目標に掲げている。 私が瀬戸内国際芸術祭を巡るのは今年が初めて。 公式の見解では、作品を楽しむのに大きい島は丸一日、小さい島は半日みた方が良いとしていて、公式ガイドブックの表紙にも『アートのある島々を、ゆっくりめぐろう』なんて書かれているけれど、私に

『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018』を観た(2018/8/1)

日本の地域型芸術祭の先駆け的存在であり、とどのつまりの語源という説もある新潟の越後妻有を舞台とした『大地の芸術祭』は、2000年から始まり3年に一度開催されている。近年海外からも注目されており、 恐らく、今や新潟で有名なものと言ったら『米』『フジロック』に次いで『大地の芸術祭』が来るのではなかろうか。 私は同地域で今年の3月に開催された『大地の芸術祭の里 越後妻有2018 冬 SNOWART』で芸術祭の魅力にどっぷり浸かってしまったので、メインである夏にも来てしまった。

『大地の芸術祭の里 越後妻有2018 冬 SNOWART』を観た(2018/3/3)

豪雪地帯新潟に、雪花火観たさで行ってみた。そして豪雪地の魅力をアートで引き出す芸術祭。 日帰りかつ広範囲かつ雪道慣れしていないかつ公共交通機関で行けない場所がある、そして4時には雪花火会場へ向かいたいという事もあり、観賞するのはまつだい郷土資料館・奴奈川キャンパス・キナーレに絞ってそれぞれまったり観賞する事にした。 まず最初の目的地まつだい駅を降りると、道を囲い込む2m近い積雪。自分の身長よりも高く積もった雪を見たのなんて生まれて初めてだったから、流石に驚いたよ。駅か

『ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス』を観た(2017/9/15)

横浜で三年に一度開催される現代アートの国際展。 横浜美術館、赤レンガ倉庫、開港記念会館の三会場での展示に加え関連イベントも周辺で行われていて、横浜駅降りて直ぐのところにもあちこちにでかでかとヨコハマトリエンナーレの広告が掲げられていて街全体が盛り上がっていた。 芸術祭テーマは『接続』と『孤立』 最初の横浜美術館には平日の開館時間前に行ったものの、既に開館待ちの人が集まっていて、遠足だか社会科見学なのか、小学生も列をなして規則正しく見学していた。制服を着た中高