ゆしん

自伝的エッセイ【雨と貧乏】 逮捕、親友の死、自殺未遂、同性愛、うつ病… 17歳で家出を…

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自伝的エッセイ【雨と貧乏】 逮捕、親友の死、自殺未遂、同性愛、うつ病… 17歳で家出をし芸能界へ… 僕から私へ。 私自身が経験した答えの先にあったものとは。 Miss International Queen Jpan 2022 BEST NATIONAL COSTUME 世界一

最近の記事

「雨と貧乏」 R1-2

ここ数年でよく耳にする言葉が「ジェンダーフリー」だ。 男は男らしく。女は女らしく。と社会が作り出した考え方にとらわれずに「性別ではなく”個性”を大切にしよう」「自分らしく生きよう」と言う新しい考え方である。実はこの「ジェンダーフリー」という言葉が注目されるようになったのは一九七〇年代頃「セクシャルハラスメント」とともにクローズアップされてきた。 現代では一人称を一般的に女性だと”私”。男性なら”僕””俺”。 それ以外には”自分”ともいうだろう。 方言などを入れてしまえば一体い

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    • 雨と貧乏 episode 9

      「自分自身に責任を持つ事が自由に繋がり大切な物を守れる」 本当の自由とは。本当に大切な物とは。 誰かに言われただけでは答えは見つからなかった。

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      • 「雨と貧乏」episode 8

        今でも何も考えたくない時や、気持ちが落ちそうになりそうな時は 深夜の海に向かう。行き道に感じる心地よい風。 誰もいない静寂した中に聴こえる波の音。 暗闇からゆっくりと光刺す朝日を見ると心が穏やかになる。

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        • 「雨と貧乏」episode 7

          これからどうなるんだろう。 自分がしてしまった過ちを振り返りながら 鑑別所の独房の中で初めて母から届いた手紙を読んでいた。

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        「雨と貧乏」 R1-2

          お詫び

          今週投稿される予定だった 「雨と貧乏」episode 7ですが お休みとさせていただきます。 昨夜YouTube街録chに出演させて頂きましたので 購読者様もそうでない方も ぜひ'最後"までご覧になってほしいです。 来週から急展開でつたない私の文字ですが 楽しんでもらえらように精一杯書かせていだきます! ぜひお時間がある方は"最後"までご覧下さい。 いつもありがとうございます🥺

          「雨と貧乏」 episodo 6

          ばあちゃんがよく口にしていた。 「悪い事をすると閻魔大王様に舌を抜かれて地獄に連れてかれるんだよ」年に一度か二度は家族で夜行列車に乗り母の実家である秋田県大館市へと向かう。お年玉や誕生日プレゼント、クリスマスなんかより大好きなばあちゃんに会えるのが何よりも嬉しい。ばあちゃん達といる時だけは、どこにでもいるごく普通の素直な子供に戻っていた。

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          「雨と貧乏」 episodo 6

          「雨と貧乏」episode 5

          高校受験。受験用紙に名前さえ書けば入学できると言われていた高校に入学したが、入学式に出席する事はなかった。中学を卒業しバイトに明け暮れていた春先。月曜日、朝七時に警察が自宅を訪ねて来る。母は「寒いかもしれないから」と薄手のフリースを優しく手渡してくれた。

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          「雨と貧乏」episode 5

          「雨と貧乏」episode 4

          「ねぇエッチって知ってる?」 小学六年生の冬。着込んでいた衣類を一枚ずつ脱ぎ捨て、肌寒い部屋の中でお互いの体温を感じ合いながら”女の子”と初体験をした。

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          「雨と貧乏」episode 4

          「雨と貧乏」episode 3

          【自分が何をしたのかわかっているの】 涙を流しながら真っ赤な目をした母が何度も言う。 両手に手錠をかけられ逃げられないように腰には縄をつけられる。

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          「雨と貧乏」episode 3

          雨と貧乏 episode 2

          「力で勝てないのなら、急所を狙え」 【タイマン】と言う言葉を中学生になるとよく使うようになっていた。【タイマン】は【man対man】を言いやすく略した言葉で早い話、一対一の喧嘩である。

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          雨と貧乏 episode 2

          雨と貧乏 episode 1

          「お前がした事は窃盗罪」煙草臭い二畳程の取調室で険相な顔をした警察官が机を何度も叩きながら言う。 小学三年生の夏、僕は生活安全部少年捜査課にいた。 略して"少年課"だ。

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          雨と貧乏 episode 1

          雨と貧乏 episode 0

          「こんなアホな人でも涙がでてくるもんなんやね」 母がハンカチで涙を拭きながら父を見つめていた。

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          雨と貧乏 episode 0

          はじめに。

          何処ぞの馬の骨かもわからぬ奴の自伝を誰が読みたいと思うのだろうか。私ならまず読まない。お金を払ってまで読む価値はあるのだろか。私にもわからない。 約三年前、大手出版社から自伝を書くお話を頂いた。歴史あるホテルに呼ばれ出版社の方がわざわざ話を聞きに来てくれたのだ。私はこの頃、自分の人生で一冊は自伝本を書いてみたいと思っていた。現在三十二歳で約十年芸能界という場所でなんとか這いつくばって生きている。そんな私が自伝を書くにあたって自分の過去を振り返った時、何も誇れる事がない。むし

          はじめに。