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それでも転職に至らない理由

どうも、ゆーしんです。今年も身内アドベントカレンダーの時期がやってまいりました。本日は6日目の記事です。
昨日はホシくんが今年やったゲームの振り返りをやってくれました。
昨日の記事はこちら
いつも思うけど、こんなに本数ゲームプレイしてそれぞれを深く楽しめるって素敵ですよね。

本題

私はシステムエンジニア(SE)だ。
幸い弊社は比較的まともな会社だと思うが、「SE=ブラック」という偏見を持つ人はまだ結構多いのではないだろうか。
そういった偏見も相まって、この業界には転職がつきものであるというイメージはしやすいだろう。
もちろん「ブラックだからやめた」という人もいるが、実際の転職のパターンで私が見てきた中では、「成長が見込めないから環境の良い所に行く」とか、「もっといい給料のところに行きたい」とか、そういう前向きな理由も意外と多いような気がする。

私も最近転職について考える機会があった。その過程で、仕事のとらえ方と価値観を見直すことができたので、ここに残しておこうと思う。

転職したいかも

システムエンジニアとして社会に放たれ、およそ3年半が経過した。
どんな分野でも3というのは節目の数字だ。
趣味・習慣の三日坊主に始まり、3週間、3ヶ月、そして3年と、
物事を続けるうえでは3という節目を超えられるかどうかがひとつの指標になっている。
新卒採用では3年内離職率なんてデータが企業情報に記載され、学生たちはこの数字が低いほど続けやすい職場であると感じるわけである。
この数字が事実かどうかは知らないが、かくいう私もこの数字を少しは参考にして就職を決めた一人だ。つまり「この会社はそれなりに続けやすい会社」と判断したわけである。

そしてちょうど3年経過したころ、転職を選択肢として考え始めた。
当時の少し厳しめの現場状況がトリガーとなり、精神的な限界を迎えつつあった。

当時の状況を書ける範囲で書くと、

  • ウン十年物のレガシーシステム(今もこの現場)

  • 経験が浅い人しかおらず自分に負担が集中(自分以外派遣と自社の新人)

  • 引継ぎ元の尻拭いが断続的に発生

このように、自分ではコントロールできない内容がてんこ盛りで、しかも別に炎上しているわけではないので、お客様もメンバーも普通に定時で帰っていくような現場に身を置いていた。
そうなると当然「なぜ自分ばかりが」と悲しい気持ちになっていき、「突然辞めて困らせてやろうか」という意地悪な気持ちも沸きあがった。

ここまで来たあたりでさすがに心身の危険を感じ、上司に愚痴をこぼして色々助けてもらうことになった。
疲れていると冷静な判断力を失うものだ。どうやら私は背負い過ぎていたらしい。各方面のサポートもあり、何とか回復することができた。

これ、辞められないな…?

当時の状況を公私含めて総合的に判断した結果、転職活動に踏み切ることはなかった。
自己分析した内容は大体以下の通り。

  • 能力

    • 古すぎて使用言語の経験者も雇えないくらいのレガシーシステムなのでモダンな開発が全く分からない。

    • お客様窓口をずっとこなしているので、スケジュール交渉などは比較的できる。が、ずっと優しいお客様なので他で出来るかというと…

  • 責任感

    • 新人育成はちゃんとしたい。取り残されたらかわいそうだ。

    • デカめの案件来てるけど、他にこなせる人もいないし、頼られてるし、やってやるかの気持ち(ちょろい)

  • 会社"は"まとも

    • きついときはちゃんと相談に乗ってくれた。

    • 新しめの技術を使う短期の案件に配置転換してくれたり、資格取得の支援など、成長の環境を作ってくれている。

    • 現案件はクソだが(重要)、クソ案件なりに頑張った分は評価される。

  • 諸々のリスク

    • 転職活動自体がハード。責任感だけは無駄にあるので、現案件をないがしろにできない。

    • 転職に成功したところで、結局転職先でも配属ガチャでは?だったら今の会社で配置転換まで粘った方がマシじゃない?

    • 経済的な部分。転職ミスって無職継続しようものなら自分の性格的に気が狂いそう。

自己分析内容を一言でまとめるなら、「一時の『しんどい…』という感情で転職するほどか??」という感じ。中の中~中の上くらいの職場環境を捨てて博打を打つほど自分の能力は高くないし、もう少しこの会社でがんばった方がいいと判断したわけである。

さて、転職を考えたところからさらに半年ほど経過した現在であるが、今なお「辞めてえ」という巨大な感情に対して、責任感と会社への信頼で踏ん張っているような状況だ。
詳しくは書けないが、状況は多少好転しているので安心してほしい。
ひとつ言えるのは、まともな上司でよかったということだ。最後はやはり人間関係がモノを言う。

何のために働いているのか

真剣に転職を考えていたら、自分は意外と責任感が強そうなことが分かった。安定を重視することもわかった。
それなのに、この転職が多いSEという職を選んだのはなぜだったのか。
現場によって大変さに著しく差があり、どうしようもない理不尽に叩き潰されることも少なくないこの仕事を続けているのはなぜなのだろうか。

正直、よくわかっていない。明確な答えをもってはいない。
書いたコードが思った通り動いたり、お客様の意思決定を誘導して有利な条件にもって行けた時、楽しいと感じる。
新しい知識を身に着け、会議の内容を理解できたときに、楽しいと感じる。

仕事をする理由は、究極はもちろんお金を稼ぐのが最も重要だが、
楽しいと少しでも思える仕事が出来ているのは幸せなことではないだろうか。向き不向きはさておき。

このささやかなやりがいと楽しさを凌駕するほどの理不尽・困難があったら、その時はまた転職を考えようと思う。
もし転職することがあったら、その時はリスクを取ってでもやらなければいけないことがある時なのだろう。
疲れるので、できれば転職しない方向で済ませたいものだ。

まとめ

  • 転職という選択肢を真剣に考えた結果浮き彫りになった仕事観

  • 責任感と安定感と達成感のバランスで仕事をしている

おわりに

仕事に対して文句ばかり言っているように見える私ですが、書きながら思考が整理出来て良かったです。意外と真面目に考えてるんだなあ。
まあ今年は結婚もしたんでね、軽率に辞めるのはプライド問題みたいなところもあります。健康を害さない程度に、かつ責任感もって家庭を守れる大人になりたいですね。

明日は中2日で再登場のたらこ君が洒落のきいたタイトルで何か語ってくれるようです。元ネタ的には集合・論理系の話になるんでしょうか。
2日前の記事もポケモンを数学的なところから展開していて非常に面白かったので楽しみですね。

身内のアドベントカレンダーは一人で複数回埋める人が多いのですが、私も例外ではなく、あと2回ほど登場予定です。
また次の記事でお会いしましょう。

それでは。

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