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【MTGレガシー】青単デルバー目線の『秘密を掘り下げる者』と他1マナクリーチャーの検討

こんにちは。
今回は、前回語りきれなかった青単デルバーについて綴っていく。
今後も少しずつ綴りたいと思っている。

前回の記事が気になる方、青単デルバーのデッキリストに関しては下記をご参照ください。



1.目的

レガシーで使用している青単デルバーを使用している目線から、検討したカードについて記事を綴っていく。
目的は、カードの採用・不採用の理由を知っていただきく事と、私自身の考えをまとめる事で更に自身のデッキ理解を深める事だ。

今回はデッキ名ともなっている『秘密を掘り下げる者』と、他1マナクリーチャーの検討について綴る。

2.『秘密を掘り下げる者』

青単最強の1マナクリーチャー

『秘密を掘り下げる者』は、1マナ1/1のクリーチャーだが、自分のアップキープ開始時に自身のライブラリートップを公開し、インスタントかソーサリーであれば3/2飛行に変身する事が出来る。

実質、1マナ3/2飛行クリーチャーである。

1マナで毎ターン3点ダメージはかなり強力だ。
ましてや飛行を持っている為、ブロックもされにくい。
登場してから今まで使われてきた事が、その強さを物語っている。
だからこそ、アーキタイプとして「デルバー」が存在している訳だ。
序盤に『秘密を掘り下げる者』を唱え、相手を妨害しながらライフを削りきって勝つデッキである。

ただ、良いことばかりではない。
『秘密を掘り下げる者』が変身出来なければただの1マナ1/1である。
非常に弱い。

『渦巻く知識』や『思案』等でライブラリートップを操作して、意図的に変身させる事も出来るが、何もせず1回目で変身するのが一番強いだろう。
その為、デッキにインスタントとソーサリーを23~28枚程度は採用する必要がある。

また、『オークの弓使い』の登場により使いにくくなってしまった。
変身する前に『オークの弓使い』が着地してしまうと、こちらの『秘密を掘り下げる者』が倒され、相手の盤面には1/1クリーチャーが2体並び、ドロースペルが抑制されてしまう。
その為、『オークの弓使い』が盤面に出る前に変身させるか、『オークの弓使い』が出てから『秘密を掘り下げる者』を唱える必要があるだろう。

しかし、『オークの弓使い』が多い環境だとしても『秘密を掘り下げる者』はやはり強い。
特に青単デルバーにおいては、『秘密を掘り下げる者』と同じレベルの1マナクリーチャーは未だに存在していないだろう。

3.もう1枚目の1マナクリーチャーの検討

基本的なデルバーデッキでは、『秘密を掘り下げる者』と『ドラゴンの怒りの媒介者』を4枚ずつ採用し、1マナクリーチャーを8枚体制でデッキ構築を行う。

マジ強いカード

ただし、青単デルバーでは、青単色の為『ドラゴンの怒りの媒介者』を採用することができない。
代わりとなる1マナクリーチャーが必要であると考え、いくつかのクリーチャーを検討した。

・『ジェイスの幻』

まず最初に検討したカードは『ジェイスの幻』である。まだ『濁浪の執政』が出ていない時に検討したカードだ。
1マナ1/1飛行だが、対戦相手の墓地が10枚以上だと5/5飛行になるクリーチャーだ。
レガシー環境では墓地が肥えやすく、条件達成が容易だと考えたが、すぐ後に『自然の怒りのタイタン、ウーロ』が登場し、墓地が10枚以上になったとしてもすぐ無くなってしまい、条件を達成できなくなってしまう為、不採用となった。

どちらも墓地が無くなる為、相性は最悪


・『二ヴメイガスの精霊』

次に検討したのは『ニヴメイガスの精霊』である。
このカードは思ったより強かった。
私が使うよりも前にURデルバーでも使用されていたらしい。
能力が少し分かりにくいが、自身の唱えたインスタントかソーサリーがスタック上にあるタイミングで、その呪文を追放することで+1/+1カウンターを2個乗せることができる能力である。
自分の呪文を追放すると、勿論その呪文は解決されない為、それだけ見ると弱い。
ただし、ここに『狼狽の嵐』が絡んでくると話が変わってくる。

『狼狽の嵐』のストームにより生成された呪文も自身がコントロールしている呪文である為、コピーされた『狼狽の嵐』を追放することで+1/+1カウンターを乗せることができる。

『はらわた撃ち』『はらわた撃ち』『渦まく知識』と唱え、自身の『渦まく知識』に『目めくらまし』を唱え、ストーム4で『狼狽の嵐』を唱えると呪文が9つスタックされる為、すべて追放すれば+1/+1カウンターが18個乗り2ターン目に19点ダメージを与えられたりもする。

ストームを数える為、コンボのような動きにもなる。

また、打消し合戦となった際にも力を発揮する。
例えば、相手の『濁浪の執政』に『目くらまし』を唱えたとする。
相手がそれに『意志の力』を唱える。
こちらは、『意志の力』で『濁浪の執政』を対象にして打消す。
解決され『濁浪の執政』が打ち消された後、残った『目くらまし』を『ニヴメイガスの精霊』で追放することで、無駄なく+1/+1カウンターを乗せることができる。
守りながら攻める事ができるカードだ。
また、『天主の勢力』とも相性が良かった。

これにより、『ニヴメイガスの精霊』は+2/+2修正を受け、速攻被覆を持つ事ができる。
カウンターを乗せた後に除去されるデメリットも解消することができる。
ただし、『天主の勢力』自体を除去されない訳ではないし、つけるタイミングで『ニヴメイガスの精霊』を除去される事もあるので、注意は必要だ。

しかし、『ニヴメイガスの精霊』1枚では非常に弱く、他の呪文を追放しない限りただの1/2の為、後半で引いてしまうと『意志の力』のピッチコストにする以外使用用途が無くなってしまう。
また、『狼狽の嵐』を3枚程度採用しないとストームコンボを利用することができない為、『狼狽の嵐』が当たらず、『ニヴメイガスの精霊』が引けないと、手札に使えないカードが多くなり負けやすい事から、不採用となった。
また、飛行を持たない為、回避能力がないのもデメリットだ。
『オークの弓使い』がいる環境では、タフネス2は優秀だし、『狼狽の嵐』が刺さる環境であれば、もしかしたら輝けるかもしれない。

・『プテラマンダー』

スタンダードの時にお世話になった優秀な1マナクリーチャー。
ドロースペルが多く採用されている青単デルバーなら簡単に墓地にインスタントとソーサリーが貯まり、1マナで順応する事できると思われた。
実質、2マナ5/5飛行である。
ただし、順応のタイミングに合わせて『稲妻』等を打たれると倒されてしまうので注意が必要だ。
また、墓地自体はすぐ7枚程度になるが、インスタントとソーサリーが7枚となると意外と時間がかかってしまう。
『思考掃き』等で意図的に墓地を増やせないと、早めに1マナで順応するのは難しいだろう。

さらに、重大なデメリットが2点あった。
①『濁浪の執政』と相性が悪い事。
②サイド後、『濁浪の執政』の墓地対策ついでに、対策されてしまう事。

『濁浪の執政』の探査により、墓地が無くなってしまう為、『プテラマンダー』の順応コストが軽減できなくなってしまう。
理想は、『プテラマンダー』を順応した後に『濁浪の執政』を唱える事だが、逆になってしまうとただの1/1飛行だ。
また、サイド後の墓地対策により『濁浪の執政』が唱えにくくなると同時に『プテラマンダー』の順応もかなり難しくなってしまう。
サイド後の墓地対策で大打撃を受けてしまう為、不採用となってしまった。

・『激浪の形成師』

『激浪の形成師』は、対戦相手が島をコントロールしていれば+1/+1修正を受ける。
レガシー環境では、島を使ったデッキがかなり多くある為、実質1マナ2/2である。
更に、キッカーを支払うことで土地1つを島にしてしまう能力を持つ。
これにより、『ウルザの物語』等の強力な土地に対応する事ができるのが強みである。
ただし、3点飛行クロックの『秘密を掘り下げる者』と2点地上クロックでは、強さが全く変わってくる。
2点クロックでは、やはり力不足を実感させられる。
また、飛行を持たない為、地上にクリーチャーが着地してしまうと攻撃することができないのも問題だった。
実質ソーサリータイミングで2マナのクリーチャーであり、構えて戦う青単デルバーでは、重たく使いにくい事から、不採用となった。

・『眠り呪いのフェアリー』

新しく登場した1マナ3/3飛行であり、護法②もついている為、ほぼ『秘密を掘り下げる者』の上位互換であると期待が高まったカードである。
ただし、そのデメリットが非常に厳しかった。
麻痺カウンターが3個置かれた状態で、かつタップ状態で戦場に出る事だ。
2マナでアンタップする事は出来るが、能力を起動しなければ、動き出すのは唱えた5ターン後だ。
護法②が非常に強力で、対デルバーや対コントロールに対して非常に強く立ち回れるが、逆にコンボデッキ等には非常に弱い。
4~5ターン何もせず、ダメージも与えることができないので、コンボデッキはゆっくり準備する事ができる。
その為、極端に勝つ相手と負ける相手がはっきりしており、コンボデッキに強い青単デルバーの強みを消してしまっている事から、不採用となった。
動き出した時のスペックは間違いなく強いのだが、テンポを取って戦いたい青単デルバーにとっては、デメリットを許容することができなかった。

4.結論

結論としては、『秘密を掘り下げる者』と一緒に入れられるほどの強力な1マナクリーチャーは現段階ではいなかった。
あえて選ぶなら『ニヴメイガスの精霊』だろう。

私は1マナを諦めて、2マナのクリーチャーを検討し、『フェアリーの荒らし屋』にたどり着いた。
そして、『フェアリーの荒らし屋』を採用した青単デルバーが前回の記事で説明したデッキだ。

勿論、『フェアリーの荒らし屋』も強くはない。
ただし、他の1マナクリーチャーよりも青単デルバーにとって相性が非常に良いと考えた。
今後、また青単デルバーで使える1マナクリーチャーがいればもっと強化することが出来るだろう。

5.終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また、青単デルバーについて記事を綴る際には是非読んでいただければ幸いです。
これからも青単デルバーを研究していきますので、よろしくお願いします。

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