心で打つ事~考えないから強い

たまには大会の事でも。

ここ最近の情勢で

大会というものはほとんど中止になりましたが

ネットの大会は一つ出ています。

ネット棋聖戦です。

この大会は上位4名に入るとプロの棋聖戦の予選の参加権を得られます。

現在はその決勝トーナメントに入る為のリーグ戦が開催されています。

最近では出ていませんでしたが、今シーズンから久々の参加です。

丁度打つ機会も少なくなっていた為、良いタイミングでもありました。

せっかくの機会ですから自分の感覚を楽しんでいます。


対局の時、あるいは普段の生活からですが、

「考えない」という事を意識しています。

この考えないというのは

盤上以外の余計な思考です。

勝負では、

相手の強い弱いを気にして臨んでいたり

調子が良い悪い、

勝ったら、負けたら、

あるいは盤上では形勢が良いからこうしよう、悪いからこうしよう

とにかくどこかで判断してそれによって手を変えていたり

本来の力から乱れている事がよくあります。

あるいは定石に捉われたり、何かを思い出しながら打ったりなど

盤上本来の姿から逸れた思考は

自分の力を出し切るには余計な思考だと感じています。


見るべきものは盤上。

石のバランスを素直に捉えるという所です。

特に深く考えなくとも、

自分自身の経験というものは

自然とベストな形で表現してくれるものです。

ただそれだけの姿を目指していく事で

気持ちの良い対局となっていきます。

盤上をどう捉えるか

ネット棋聖1

本日はリーグ戦の5局目でした。 自分が白番。(実戦1~11)

黒は1,3,5の高中国流を採用しましたね。

11とした時どうするか

黒の攻めが続けば黒成功

ネット棋聖2

(検討図1~18) 

白1と受け、白3と入っていき、白9とするのはよくある打ち方でした。

しかしこれは黒10とされ、黒地を確定しながら攻めが続いてしまうので

白にとっては思わしくありません。

白は黒に攻めさせない打ち方をすればいい

ネット棋聖3

(実戦12~26)

実戦は右上のカカリに手を抜いて、すぐ白12。そして18とすぐここでしっかりとした地の確保をすることにしました。

黒の攻めが続いてしまうよりは、ここでしっかりと生きた方が後々力が出やすいのは自然な石のバランスです。

後の狙い

ネット棋聖4

後で白1など左辺の黒を荒らす手もまだ残っています。意外と黒地は少ないようです。

攻めさせない工夫

ネット棋聖5

(実戦27~40)

27と手を抜いた右上を攻めていくのは自然ですが、

白は38までしっかりと収まり、40と反撃しました。

ここで白が攻めに回る展開となり、早くも優勢になりました。

白には弱い石がありませんね。


囲碁はシンプルに捉えれば良い

囲碁はシンプルな石の動き方をします。

石の強弱

陣地の大きさ

それくらいなものです。

それらの組み合わせを

素直に捉える事ができれば

自然と良い所に石がいくものです。


特に考えなくても

盤上に集中さえしてしまえば

後は勝手に体が動いてくれます。

その状態が理想ですね。

最近の対局自体はほとんど考える事もなく

感覚を大切にしています。

自分がこれからどんな碁になっていくのか楽しみですね。


まとめ

てきと~に楽しんでいきましょう。


ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!