やめることで上達する

がむしゃらに頑張っているけど、

真面目に頑張っているけど、

一生懸命考えているんだけど、

なかなか結果が出ないというのは

もしかしたら少しばかり余計な力が入っているかもしれません。

今の取り組みを見つめなおし、やめてみる事で

上達するきっかけが得られる事もあります。

今日はそんな感じでみていきましょう。


あれこれやらない

今取り組んでいる棋書は何冊ほどありますか?

3冊?5冊?10冊?!

それではその棋書に関してどれくらい身につけていますか?

なかなか大変なものです。

そもそも、囲碁や将棋のように変化が膨大なゲームで

一度に色んな事を取り入れようとするのが

情報量が多すぎて追いついていきません。

とりあえず、1冊選んでみてください。

それを完璧にできるようになるまで読み込んでください。

あれもこれもと欲張るより

「まずはこれを絶対に身につける!」とした方が

桁違いに上達していきます。

色々やっているんだけど、なかなか上手くならないよね

という方は

結局どれも中途半端で終わってしまって身についていない状態にあると言えます。

とりあえず1冊まずはしっかりとこなしてみましょう。


きれいな手はいらない

定石(定跡)通りしっかり進める

ここであの手筋をしたい

詰碁、詰将棋のように決める

残念ながらその通りにはなりません。

格好つけても自分の実力はばれてしまいます。


始めたばかりの取り組みというのは

泥んこの中を転がりまわっているようなものです。

その中できれいに局面を進めようとしても、

自然に逆らって生きているようなもので

実は何にも上手くいきません。

ださくて、格好悪くても良いのです。

相手の駒が迫ってきたらどうします?

押し返す?守る?

それくらいなものでしょう。

正しい方法は後の話です。

まずはシンプルにその状況を楽しむという事が大切です。


自分の打ちたい、指したい手だけで進めない

画像1

囲碁を始めたばかりの子供同士の対局でこんなシーンを見かけます。

囲碁を始めたばかりの子というのは石を取る事に喜びを感じ、とにかく取りにいくという事があります。

白2というのは最速で黒石を取りにいくというちょっとした癖みたいなものです。

ただし見ての通り追いかけても追いかけても余計に取れなくなってしまいます。


忘れてはいけないのが、相手と勝負しているという事です。

自分のやりたい事だけを見ている人は

いつの間にか自分の形が崩されていることでしょう。

相手のやりたい事、考えを見た上でどうするかを考えた方が100倍うまくいきます。

盤上をしっかりと見るというそれだけで劇的に変わっていくものです。


自分一人で考えない

「もう少し自分で勉強して強くなってから教えてもらいたいと思います」

長い事教える仕事をしていると、よく聞く言葉です。

残念ながら、強くなって来てもらった事がありません…無念

僕に魅力がなかったといえばそれまでですが(笑)


無数の変化があるこの競技で

経験も少ない中、一人で学んでいくというのは

もともと勉強の効率がものすごく良い方だったり、何かの他の競技でやり方を知っている人以外では大変な事です。

僕も将棋の取り組みをしている時は

一人で勉強するには限界を感じていたので

やはり教えてくれる人に話を聞く、導いてもらうという経験をしました。

何でもかんでも自分で頑張ろうとせず

人の頭を使って効率よく上達していくのはとても良い事です。

頼りましょう存分に。


まとめ

格好悪く、どうしようもなく、あほみたい。

それが自分。

てきと~に楽しんでいきましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!