やり抜いた事ってありますか?

2月7日(金)にラビット番長「成り果て」を観劇しました。

コンピューター将棋が台頭してきたころのお話で

将棋界のリアルな所が楽しめます。

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内容に関しては、まだ明日もあるため、控えておきます。

その後の感想戦などで色々な方とお話する機会があり、そこで決まった宣言しなくてはいけない事もあるのですが、

身近な世界の話に触れて、ふと自分の事を向き合いたいなぁと思い始めたので今日はそんな感じで。


やり抜いた事ってあるのかな…

子どもの頃は他の習い事などはどうでもよくなるくらい囲碁が楽しかったものです。

幼馴染と通っていた、ピアノのレッスンの時もマグネット碁盤を持って行き順番を待っている時はずっと囲碁をやっているような感じでした。

めちゃくちゃに楽しかったんでしょうねぇ。この頃は

正直棋士というものはふわふわしたもので、いつのまにかなんとなく目指していたといった感じであったと思います。趙治勲先生は強くてかっこよくみえていたので、すべての棋譜を並べていましたね。

勝負の世界って向いてなかったです。とにかくずっと勝ち負けを意識して戦うのがしんどく、まともに勉強というのもしなくなっていたように思えます。研修終わりにも遊びにいったりしてましたしね。

それでも中途半端に上のクラスまで上がるのでやめるにもやめれず、色々な事から逃げていたというのが本当の所でしょう。

年の離れた弟弟子にも負けるようになったころ、さすがに何か悔しさというものが芽生えてきました。

師匠からは「君は優しいから勝負には向いていない」と一度はやめた方がいいと言われた事もあります。

その時ばかりはもう1回やってやろうとなったものです。

ですが、もう一踏ん張りというのが利かず最後の試験も中途半端に終わったものです。

何にも出し切れず、勝負の世界からは離れていきました。

もちろん今も大会とかは出ていますが、まだ僕にやり抜いたという感覚はありません。

いまだもやもやしたまま続けているというのは正直あります。

中途半端なレベルになってしまったものです。


憧れが消えた世界

仮にもそこそこの成績は残したことがあり、

プロ棋戦に参加させて頂く機会もありました。

最初は阿含桐山杯でしょうか、何回か出ましたが、全然勝てずプロはやはり強いなぁと思っていたものです。

ですが、囲碁を教える仕事を本格的にするようになってから見え方というものはがらりと変わってきます。

今まで、苦労してきた囲碁を楽しい、面白い、強くなることが嬉しいと感じてもらうように工夫していかなければいけないからです。

色々な取り組みをしてきましたが、囲碁界ってどうみられているんだろうか?と当たり前の事を考えるようになったものです。

「知らない」というのが当たり前なんですよね。

では僕が憧れていた世界って何なんだろうなぁと。

その後も大きな棋戦にアマチュアの参加資格が加わる事となり、出場機会も得る事ができ、棋士に勝つこともありました。

妹弟子と対局する機会もあり、ずっと先を越されていた気分でしたが、少しは自分もまともになったかなと思っていたこともあります。

ただ、本当の気持ち的な部分では

対局して、勝っても負けても、誰にも見られず、この空間って何なんだろうなぁと。そんな所です。

「見てもらわんと意味ないよね」と憧れが消えた瞬間でもありました。


では、この世界がつまらないのかというと、そうではありません。

個性的な棋士がたくさんいて魅力的な勝負はたくさん行われています。

興味を持ってもらえるよう、少しでも多く見てもらえるよう

努力していかなければいけないところです。

僕にできる事は些細な事ですが、結果的に何かプラスになればいいかなと。


なんで囲碁やってるの?

特に囲碁にはこだわりがなくて、囲碁が面白いと感じているかというと自分ではあまりわかりません。

教えるって何だろう?

上達ってどうすればいいんだろう?

自信ってどうやって身につけるんだろう?

今まで教わりたかったけど、教われなかった事を

自分がやる事で、同じような人たちの力になれたらという気持ちでやっています。

それは将棋だったり、スポーツでも、受験勉強とかでも共通するものであります。

やるなら、本気で取り組めて、やり抜く力を持っていて欲しいものです。

ですが、ここで大事なのは

自分自身がやり抜くという所です。

自分自身の課題をクリアしてこそ、本気の仕事ができると思うのです。


将棋の世界から刺激を受ける

ここ数年は将棋の方にお邪魔させて頂いています。

その中でも女流棋士の北尾まどか先生との出会いは圧倒的で

こんなにエネルギッシュな方がいるものなのかと感動したものです。

世界中を将棋の魅力でいっぱいにするんじゃないかなと思わせるような活動をされており、僕自身も将棋が楽しくなっていて一つの上達の喜びを味わっています。

やっている本人が全力で楽しむ事はとても大切な事です。それをとても感じます。

自分も井場会など会を主催させてもらっていますが、僕より楽しむ人はいないくらいのつもりでやっています。その結果いつもたくさんの人に楽しんでもらう会となりました。

僕自身が今後何か形に残していくとしたら、やはり皆さんが明るく楽しく素敵な取り組みをしている場所でしょう。

そんなに大げさな事はせず、小さな積み重ねとなりますが自分自身のやりたい事を表現していきたいものです。

将棋を始めてみて良かったと素直に感じています。


教え子から教わっている

運が良い事に僕の生徒はとても素晴らしい。

短期間で結果を出す事はもちろん、

自分の考えをしっかり出し、何より夢中になって取り組んでいます。

ある生徒は「プロになるくらいじゃ満足できないよ」言います。君は強くなる。体は小さいけど心はとても大きい素晴らしい原石です。

あまりにも刺激的な日々で

僕自身の気持ちも少し変わってきています。

まず一つやり抜いてみようと。

今までもやり抜かないと満足感も達成感も何にもわからないままだらだらと生きる事になると、人から言われる事もあれば、自分で感じている事でもありました。

教え子の存在によって、ようやくその気にさせられているのです。

初めて何かに取り組む事が楽しいと思えているんじゃないでしょうか。

僕自身と僕の生徒達の結果は3年以内に出る事でしょう。


本気でやりたい事に本気になって

それが誰かの心に繋がっていけば嬉しいものです。


まとめ

まとまりのない中身となってしまいましたが、

心が充実感でいっぱいになると良いですよね。

皆さんは今満足していますか?本気で生きていますか?

中途半端に終わらせてしまっている事はないですか?

そんな感じで時々聞いてみると良いでしょう。

それがわかればあとは

てきと~に楽しんでいきましょう。


ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!