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No.10 「非常套的殺人事件」第15話

第15話 友達 4日目 午前9時~午前9時10分
 火曜日は一限がないのでそのまま部室に向かう。

 昨日の夜、あのあとボクとヤチは警察署に連れていかれ。初めて交番ではなく警察署の中で警察官の方と話しをした。

 不安だったが、一人でではなくヤチと一緒に取り調べを受けたから心強かった。

 でも、帰ったのが夜の10時過ぎだったから帰って親にはすごく怒られた(二日連続なにも言わず、あんな時間に帰ったからだ)

 部室に入るとヤチがいた。いつもの、眼鏡とツインテールだ。「昨日はホントにありがと」

 ボクがお礼を言うと、ヤチは当然のことでしょと言いたそうにキョトンとし笑顔だ。あんな狂暴なヤチが夢だったのではないかとまだ疑うが、ボクは生きている。

 そこに早川先輩と藤っちが入ってくる。昨日の夜のことを二人に全て話す。二人で驚いていたが、一番ショックを受けていたのは藤っちだった。

 平塚から送られた、ひらがなとカタカナの『字体の由来』表を同時に開くボクは、気づき驚く。

平塚『武』だけ。我がサークルの仲間外れだったのだとみんなに伝えた。


 昨日までの三日間、とても怖かったが、ボクの知識と運転神経が長けているヤチの二人で真犯人を捕まえられた。


 ...これがボクとヤチが解決した最初の事件

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