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写真と言葉展

千駄木にあるギャラリー幻にて、3月10日〜23日まで写真と言葉展が開催される。私も写真作品と詩で参加している。


今回は「実存に不誠実な重さ」という作品と、「なぜ、青春は世界の終わりなのか?」を展示している。

写真と言葉というのは中々難しいセットである。現代芸術における写真作品は前後の文脈によって読み取るとされている。コンセプトやコンテクストが重要なジャンルなのだ。
そこで再三言われているのは「詩のような、ポエムのようなステートメントは避けよう」というものだ。現代芸術に求められるのは簡潔なコンセプトであり、装飾的であったり抒情的な言葉ではないのだ。
しかし
本展では、詩作品と写真作品というコンセプトである。

詩作品と写真というとマリオ・ジャコメッリを思い出す。ジャコメッリはイタリアの写真家で、強いコントラストのモノクロ写真で有名であるが、詩作も有名である。

本展にあたり、まずは詩作品を制作した。
私の場合、詩作には時間がかかる。今回は着想段階でモデルさんに詩を読んでもらい、撮影に臨んだ。

「実存に不誠実な重さ」はクンデラの「存在に耐えられない軽さ」からの着想を得ている。

軽さというのはポジティブなものなのか、重さが本当にネガティブなものなのか、考える機会となった。本作も写真作品は銀塩プリントされている。知人に勧められた印刷会社でプリントをしてみた。良い出来だと思う。

「なぜ、青春は世界の終わりなのか?」という詩作品は最近のもので、小説や映画、アニメなどで世界の終わりがモチーフとなっていることに対する疑問が着想になっている。

展示作品のインスピレーションを与えてくれた友人と、モデルのしゅたいなーさんに感謝したい。

(写真は一連のフォトワークから。展示作品とは異なる)

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