本当の高度経済成長期は1970年代ではない?

こんにちは。

子どもにお金にまつわる話をしている、ゆうとすです。

本日は、「本当の高度経済成長期は1970年代ではない?」についてお話ししたいと思っています。

歴史の教科書では1970年代には日本が高度経済成長を遂げ・・・みたいな記述で学習したものですが、実はそれより前に高度経済成長を遂げた時期があります。

戦前までの日本経済

明治維新から第二次世界大戦までの70年間で、日本の実質GNPは約6倍に増加していて、実質鉱工業生産は約30倍、実質農業生産は約3倍になっていることをご存知でしょうか。

戦前の経済成長率は名目GNPで7.2%、実質GNPで3.29%で当時の国際水準から見れば相当に高かったそうです。

戦後の高度経済成長期を遂げた背景には、戦前の土台があったとうわけです。

その背景は?

戦前の土台を作った背景はなんでしょうか?

結論は、「強力な統一政権」が誕生したことだそうです。明治政府のことです。

1840年にアヘン戦争が起こり、アジアの大帝国がイギリスに敗北していた。鎖国をしていた日本にも朝鮮やオランダから世界情勢の情報は入ってきていたそうです。

さらに、1853年にペリー提督の黒船が浦賀に来航し日本との交易を求めた。断れば一戦も辞さない姿勢も垣間見えたため、危機感を抱いた志士たちは尊王攘夷運動を巻き起こしました。

尊王攘夷運動というのは、天皇を中心とした強力な統一政権を作り、外国を追い払おうとする運動のこと。この尊王攘夷運動が幕末の動乱につながるのですが、当時の日本の指導者たちは、幕府側も、諸藩側も内戦は一刻も早く終わらせたかったのです。そのため、内戦は短期間で終息し、明治新政府が誕生したというわけです。

具体的に何をしたの?

明治政府が一枚岩でできたのはわかったけど、実際に何をしたのでしょうか?

当時の日本が経済発展するためには、外国のモノや技術の獲得が必要でしたがそのためにはお金が必要でした。そのお金を入手するために、政府が目につけたのが「輸出」になります。

幕末に開国して以来、明治政府は日本を貿易大国にしました。

1870年代に比べて、1900年代では貿易額は約20倍にも増加していて、輸出に力を入れていたことがわかります。

輸入額も多いのですが、当時は関税自主権がなく、関税によって輸入を抑えることができなかったことが大きいと言われています。

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出典:https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2018/2018honbun/image/column0101.gif

また、日本の経済発展を支えたのがインフラ整備と言われています。明治維新からわずか5年で最初の新橋〜横浜間の鉄道を走らせている。

鉄道技術は外国から導入したものの、建設の主体は日本で、運営も日本がしていた。実はこの形態は当時の世界でも珍しく中国などでは外国企業が建設や運営を行なっていた。

当時資金のなかった政府はイギリスの銀行から9%で借りたそうです。ただ見返りとしては十分で、日本国民は鉄道の素晴らしさを目の当たりにし、経済発展を支える原動力になったそうです。

今日はこの辺りで。

それではまた。


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